【ほ 座】
天の川に浮かぶ巨大な舟の星座「アルゴ船座」は、あまりに大き過ぎるとして、18世紀に４つに分割。
現在は「とも座」「りゅうこつ座」「らしんばん座」「ほ(帆)座」のそれぞれ独立した星座として扱われています。
「ほ座」は、九州までの日本では真冬に南の地平線上すれすれに辛うじて星の並びが見える星座で、全体を良く見るには、沖縄かそれより南へ行かなくてはなりません。
大きな星座の割には、形は分かりにくいのですが、南の土地へ行くと、「りゅうこつ座」の東隣、南十字星の北に、やや歪で大きな６角形を見つける事ができます。
また「りゅうこつ座」と「ほ座」二つの星座で、南天の天の川が濃く広く流れる最も美しい所で、南十字星とそっくりな十字(にせ十字)を作って輝いていますが、大部分の地方では南半分が地平線下にあるために見る事が出来ません。
神話では、ギリシャのイオルコスの王子イアソンと名の知れた勇士達によるアルゴ船による大冒険の話があり、このアルゴ船を天に昇らせて星座にしたのが「アルゴ船座」です。
「ほ座」は、このアルゴ船の、帆の部分にあたる星座です。