コップ座は、からす座のすぐ西、うみへび座のしっぽに乗っかるようにある小さな星座。
４等星と５等星でできた暗い星座で、小さな台形の上に、六角形を乗せたような形をしており、大きな優勝カップのように見えます。

コップ座の由来には様々な説があります。
酒の神ディオニュソスの杯説。
魔女メデイアが薬草を調合する時に使った杯説、
また太陽神アポロンの杯であるとも言われています。

ある日太陽神アポロンは自分の使いであるカラスにこの杯を預け、水を汲みに行かせます。
カラスは途中で無花果(いちじく)の木を見つけました。
しかし実はまだ固く、無花果が熟すまで何日ものんびりとそこで待っていたのです。
そのためアポロンのもとへ戻るのが遅くなり、アポロンに「途中でヒドラに嚇かされた」と言い訳しました。
アポロンはこの嘘を簡単に見破ります。

後にこのカラスが、アポロンの妻コロニスが浮気してるといい加減な告げ口し、その嘘の為に妻を殺す事となってしまったので、アポロンは罰としてカラスを杯と一緒に天に上げ、星座にしました。
ですからカラスは目の前のコップの水も飲めず、乾いた喉を潤すことができずにいるといいます。

RETURN