ペガサス座の頭近く、４個の４等星で構成された三ツ矢の形（Ｙ字形）を目印にみずがめ座を見つけましょう。
この星列びがガニメデの担ぐ瓶で、そこから南のうお座の１等星フォーマルハウトまで、２列の曲線を描いて点々と連なっている暗い星が瓶から溢れるお酒の流れ。Ｙ字形の西にある星ぼしがガニメデ少年です。

みずがめ座には球状星団Ｍ２、土星状星雲ＮＧＣ7009、惑星状星雲では最大で最も地球に近い所にある有名な螺旋星雲ＮＧＣ7293があります。
比較的活発に出現するふたつの流星群「水瓶座エータ流星群」（毎年５月上旬の夜明け前に活動）と「水瓶座デルタ流星群」（７月下旬に活動）も知られています。

大神ゼウスにはヘーベという美しい娘がおり、いつも父の身の回りの世話や神々の酒宴の酌をしたりしていました。
ところが彼女は結婚して父のもとを去ってしまいます。
その頃、トロイの国ではガニメーデスという羊飼いの美少年が町中の評判になっていました。
天上から見ていたゼウスは一目でガニメーデスに心を奪われ、鷲の姿に変身し、さっと地上へ舞い降りあっと言う間に彼をさらってきてしまいます。わし座はこのときのゼウスの姿だと言われています。
ゼウスはガニメーデスの父を気遣い、下界へ使者を送ります。
「あなたの息子はゼウスのもとに使え、永遠の生命を授かったので心配無用」と伝え、ガニメーデスの姿を星座にして空にあげ、彼の両親の悲しみを和らげようとしました。その星座がみずがめ座です。

みずがめ座を見つけたら、瓶から流れるお酒で星空に酔ってみるのもいいですね。

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