【と も 座】
真冬の真南の地平線上には、天の川に浮かぶ巨大な舟の星座「アルゴ船座」が横たわっています。
東西南北が70°にも及び、あまりに大き過ぎるとして、18世紀に４つに分割。
現在は「とも(船尾)座」「りゅうこつ座」「らしんばん座」「ほ座」のそれぞれ独立した星座として扱われています。
どれも北半球では南天低い星座です。
冬の南の空、おおいぬ座の南東で、大きな台形が見つかります。それが「とも座」。
４星座の中では最も北にあり、北の端がほんの少し日本から見えます。
北緯35度以南へ行くと全体を見る事が出来ます。
全体は長細い５角形を逆さにしたような形ですが、実際の夜空では分かりにくいかもしれません。
天の川の中にあり、美しい散開星団M46とM47が並んでいます。
「とも座」のすぐそばに１等星カノープスがあります。
神話では、ギリシャのイオルコスの王子イアソンと名の知れた勇士達によるアルゴ船による大冒険の話があり、このアルゴ船を天に昇らせて星座にしたのが「アルゴ船座」で、「とも座」は、このアルゴ船の船の後ろにある、とも(船尾)の部分を独立させた星座です。