永遠なる序章
哀しみは昔終わってしまったんだ
いずれはこの僕でさえ笑える日が来ると
友達は昔いたはずなんだ
でも今の僕には友はいない気がする
哀しみは雨とともに終わっていたはずなんだ
長い秋の戯れも僕から消えてくれた
この短い季節の重ねから哀しい人々を知り
一人でいることが空しくなったんだ
いずれは皆風の中で一人 寂しさを紛らわせないで
風の吹くまま吹かれるままに歩いてゆくだろう
わずか17の歳でこの世を去った人
生きてることさえ知らないで消えてった人
僕はあの娘に何にもできなかったんだ
できたことと言えば 歌って見せたこと
でもさ“サヨナラ”の言葉も僕はあの娘から聞けなかったんだよ
寒い朝あの娘は一人で息を引き取ったというんだ
考える僕と黙っている君が何とか話せないものか
黙っている僕にどうして君は声をかけてくれなかったんだ
吹かれゆく君の長い髪なら 泣いている僕を隠しておくれ
だれかが僕に声をかけるまで隠しておくれよ
嗚呼 人生は風のようなもの
手を差し伸べたこの僕の手を友は振り切って去った
こんな人々の中で生きてゆくのは嫌だよと
『裏切りの人の中』で 僕は今日まで生きていたというのか
こんな人の街で生きてゆくのはおかしいことなのに
嗚呼 友よ 僕は生きていると叫びたいだけなんだ