時代(とき)よおまえは

 

都会はいつも何げなく終わるものでしょうか

一度消えてしまうと去って行くものでしょうか

明かりをつけてみると 素朴なそのひとコマで

何げない日差しを浴びるような一日が終わる

静かに消えてゆけばいいものを まだためらいがちに

落ちて行くのが分かります 今の自分

 

けだるい日差しを浴びながら今日を思えば

昨日のことはまるでまるで嘘のようです

何げない空を見上げて自分を振り返ると

過ぎた日々にいつもいつも 輝いてた僕が見える

もう過ぎたことだから何も言わないで

そう今の僕にできること ただひたすら

 

酒に溺れてみたのも何も分からなかったからでしょうね

都会にもまれようと思っていた若さはもうない

 

片隅に追いやった僕の大きい夢よ

都会に埋もれてゆくこともできないで

告げる言葉も失い別れてしまった人と

二度と会えないことは夢見ずに 時代(とき)よ過ぎてゆけ

もう一度この人生がやってくるならば

あなた何を思い やり直すでしょうか

一度しかないこの道をくじけてしまわないで

何も言わずに過ぎてゆけ 時代(とき)よおまえは


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