時間をください
まだ見ぬこの街に人の声を聞けば 安らぐ街はどこにもない
あの橋渡れば辿る風景 いつか僕にも辿れるならば
林の下で足を伸ばせば 一匹の魚が群れを離れて泳いでいた
僕もそんな時に微睡みついて 明日のことを忘れようとした
もしも僕がこの街過ぎ去っても 変わるものは何だろう
何も変わらない
温かな人の中で生きて行くのは 遠い昔のことだと思ったよ
何もかも過ぎ去った少年の日々 泣き虫の僕が歌を歌っている
僕の故郷に何かが起こる前 僕は一人離れて生きていた
こんなに変わり果てた故郷だから 心の中にもう一度故郷を残そう
心の中にあなた居てくれるかい
一人になりたくて 一人になれば悲しむことも
一人で背負えばそれですべてが済むんだと思ったよ
だけどやっぱり心はいつも空しさがよぎる
何をやっても満たされない心が住んでいたよ
誰かの名前を呼んでみても そこにはただ面影だけで
浮かべるだけの人生なんてやる瀬ないから もう一度
もう一度やり直せるなら 今僕にもう一度 時間をください
今僕にもう一度 時間をください