紫陽花の詩

 

故郷の母さんは 今も元気でいるだろうか

残してきた娘っこは いつまでも待ちわびているだろう

何ひとつ悪いことなど 犯したはずもないのに

どうして私は ここにいるのだろう

叫びたくても 言葉にならない 

伝えたくても 思いは空回り

ひとつだけ言えること 私は誰も殺めていない

 

窓から見える向こうは 紫陽花の花が咲き誇っている

朝露を浴びながら 汚れのない紫陽花の花

ひとしきり私に 微笑んで語りかけてくる

明日に希望を持ちなさいと 明日に希望を 

長い獄中の生活 かすかに聞こえてくる

たくさんの仲間たちの 無実を信じる声  

ひとつだけ言えること 私は誰も殺めていない

 

長い獄中の生活 かすかに聞こえてくる

たくさんの仲間たちの 無実を信じる声  

ひとつだけ言えること 私は誰も殺めていない

私は誰も殺めていない 私は誰も殺めていない



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