これまでの活動から

<毎年6億円の赤字の第三セクター・厚木テレコムパーク>
 累積赤字は54億円を超え、債務超過となっても具体的・根本的改善策を示せない厚木市。この4年の間市議会の一般質問で、「テレコム問題」をとりあげた回数は、厚木クラブが5回、市民派が5回、共産党が3回、ネットは0回、その他の会派から3回、でした。特に、神奈川県が、「テレコム」の固定資産税を減免したらどうか、
といったときに、そんなことをしてまで助ける必要はないと主張したのは私だけでした。

<船子新駅>
 足立原前市長時代、のことを知っている議員も少なくなってきました。農大跡地に400億円の「教育の森」、なんてものすごい計画があったりしたんですよね。債務超過に陥った「厚木テレコム」、それから、本厚木と愛甲石田の間にもう一つ駅を(船子)、というようなものは一体のものでした。東名インター付近の開発予定がとん挫したり、「テレコム」周辺開発は現在に至ってもなお、めども立っていません。
 同じような第三セクターでも、横須賀のYRPは、京浜急行が広大な土地を持ち、民間企業が主導して、かつ地域的な条件でも交通渋滞もなく、行政がてこ入れをしなくても発展する有利な条件を持っています。
 私は、厚木市でも、愛甲石田駅周辺の位置づけなど、拠点分散と個性化を打ち出して、有利な条件をつくっていくことが必要だと質問したことがあります。「船子新駅」は都市計画上も、投資金額の上からも、そして何より小田急の姿勢も困難があり今は無理です。だったら、どのようにまちを発展させて、まずイメージを回復させる
か。みなさんはいかが、貴方のプランをお聞かせください!

<月夜の晩だけでは…>
 平成12年度の決算、公共工事の落札率、99%台のものが22件(9.05%)もあり、97%から98%台の55件も会わせると、なんと4割以上になってしまうということを取り上げて、高値落札と談合の危険性を問うたのですが、周囲の人から「月夜の晩ばかりじゃないから、気をつけろよ」と言われたものです。公共工事の入
札制度改革はどんどん提案したのですが、平均落札率は上がっても、「地元救済」が大義名分で、改善されませんでした。厚木の「甘い汁」。なんとかせねば。闇夜の晩だけでもありませんし。

 
<財団法人などの理事長を市長が兼ねること>
 私は、文化団体やスポーツ団体に政治家が絡むのは好きでないので、お誘いがあっても丁重にお断りすることが多いのですが、さて、市長はいろんなポストを兼ねているという点、私は昨年の決算特別委員会で触れています。
 委員会では他に、市が委託調査をしてもその結果が活かされないというムダや(市立病院への移譲に関しても3500万円もかけて調査をした)せっかく法人化をしてもその利点が活かされていない点などを指摘しました。
 資料請求で「主な市長役職一覧」というものをとりました。(財)厚木市勤労者福祉サービスセンター理事長、厚木市観光協会会長、(財)神奈川県下水道公社理事、厚木市青少年問題協議会会長、(財)厚木市体育協会会長、(財)厚木市文化振興財団理事長など、公的なもので69の役職を市長が兼ねていました。権力を集中させず
に分散させ、市長の顔色を気にすることなくそれぞれが運営されるようになった方がいいと私は考えます。ただでさえ、市長には絶大な権限があるのですから。

<5会派共闘を実現>
 2000年の夏のことですが、厚木市議会は毎年8月に議会の人事を決める臨時議会があり、この年も「誰が議長になるか」という人事が焦点となっていました。私は、そのとき、「議長人事のたらい回しはよくない」と主張し、独自に5つの改革案を提示しました。その改革案は後に一部は取り入れられていったのですが、議会のテレビ中継などは継続的に審議されています。
 この改革案などを軸に、山口市長直系の保守系(7人)と公明(4人)を除いた5会派での勉強会を提案し、ついに議長選挙直前に共闘が実現したのでした。この5会派とは、私の所属する「あつぎ市民派議員会議」(3人)の他、共産党やネット、「あつぎ21」「厚木クラブ」です。これで議長選挙は17人の多数となり、「市長
にべったり」の議長ではない議長を誕生させました。
 ただ、翌年の議長選挙では、この構図はネットの戦線離脱によって崩されました。ネットが山口市長直系のグループに寝返ったのでした。寝返ったと言うより、元の巣に戻ったという方が正しいかもしれません。ネットは山口市長の8年間は、一貫して与党として支える側だったわけですから。私たちとの共闘の1年間が奇跡だったのか
もしれません。
 私が提案した改革案のうちすぐにできたのは「議長のスケジュール公開」でした。本当は掲示板に書いて、議会のロビーのでも掲げたら、と思っていたのでしたが、ノートに記載するという方法でした。この提案は、以前議長室に業者の出入りが多い、という声があったので、議長の公務を公開して市民の目が常に見ているという状況をつくりたかったことから行ったのです。

<議員の海外視察、一回も行かないことが>
 私は、議員の海外視察に行ったことがありません。厚木市議会では、慣例で3期以上の議員が「海外視察」の資格があるということで、毎年100万円の予算を組んで3人ほどが視察しています。私が行かない理由は、「行きたい人は行けばいいと思うが、私は近場を視察するだけで十分だ」と思うから。確かに、海外を見ることは、百
聞は一見に如かずで、必ず有意義でしょう。しかし、それが、任期中に厚木市議会議員という仕事の中で、活かせることができるかどうか、大いに疑問です。税金の使い方、効率から言えば、あまり効率のいい使い方とは言えません。つい先だっても、「行くべきだ」という数多くの議員のご示唆をいただいたのですが、辞退をさせてい
ただきました。
 すると、そのあと、視察に行く権利を有する他の会派の議員2名も、相次いで辞退をされ、結局その年の海外視察はなくなってしまった。これはよいことだと思いました。
 100万円に泣いている人は市民の中にたくさんいます。そのことを思うと、私は海外視察に行く気はしません。もし、行くのであれば、3期以上などという制約を取り払った方がよろしいと思うのです。いずれにしても、公費でみるべきかどうかは議論すべきでしょうが。


<市民ギャラリーの増設を>
 本厚木駅を降りると、宮が瀬の広告が目に入ります。観光、という意味からすると、厚木、愛川、清川は一体のようなものです。昨年、厚木市、愛川町、清川村は相互に施設を利用できるように協定を結びました。自治体の境界をこえて施設が利用できるのは市民にとっていいことです。 ある日、愛川町を訪ねてみると、「市民ギャラリーを使わせて欲しいという声が多い」と聞きました。早速議会で取り上げてみましたが、「厚木市民でさえなかなか順番が回ってこない」ということで、門戸は開かれませんでした。私は、増設したり、運営を委託して販売ができるようにするなど利用度をもっと上げたりする工夫を考えています。
 また、厚木の旅館では厚木の土産物を売っていないという話も聞き、もっと地域の個性をアピールする必要も感じています。郷土の特性を活かしたまちづくりはきっと意外な魅力を醸し出すに違いありません。


<骨格予算>  
 市長は今、来年度予算を編成する作業を行っています。市長選挙がある年の予算編成作業というのは、本来誰が市長に就任するかわからないので、必要とする義務的経費などの骨格だけ組んで、政策的な予算は6月に、というのが通常の手法でありました。ところが、今回はもうすでに市長は自分に決まっているとばかり、政策的な部分
も盛り込んだ予算案を作成しています。  私は、「これでは市長になっても一年目は何もできませんね」と言われました。奢 れるものは久しからず、のはずですが、
 さて。しかし、現市長の8年間、毎年当初予算に賛成し続け市長を支えてきた与党・「ネット」は、支えてきた事への反省はある のでしょうか?理解できない、と感じる人がたくさんいるのに。