温かい話
2006年7月10日更新
 ワールドカップがイタリア優勝で終了しました。今、総集編の番組を見ていて、今大会も温かい話があったことを知り紹介させていただきます。

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 6月15日、W杯1次リーグA組の対コスタリカ戦でエクアドルが3―0で2連勝、決勝トーナメント進出を決めた。写真はゴールを決め、マスクをかぶって喜ぶカビエデス(2006年 ロイター/Christian Charisius)
 
 [ハンブルク(ドイツ) 15日 ロイター] サッカーの2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は15日、1次リーグA組のエクアドル―コスタリカ戦を行い、エクアドルが3―0で2連勝。勝ち点6とし、決勝トーナメント進出を決めた。
 エクアドルは前半8分にテノリオのゴールで先制すると、後半9分にデルガド、試合ロスタイムにカビエデスが加点した。
 この結果、2連勝した同じA組のドイツも2位内確定で、決勝トーナメント行きを決めた。
(ロイター) - 6月16日11時40分更新

 世界最高峰のワールドカップという大会でのマスクパフォーマンスは不謹慎と取られてもおかしくない行為ですが、この行為には裏話があったみたいです。エクアドルはワールドカップの1年前にエースストライカーを交通事故で亡くしていて(日本でいうとカズ?)、その選手が国内大会でゴールをあげるたびに、子供を喜ばせるためにスパイダーマンのマスクパフォーマンスをしていた関係で、他の代表選手がワールドカップの場で実行したとのことです。審判がイエローカードを出さなかったということは世界中に認知されていたのかもしれないです。報道の方々にはもっと大きく取り扱って欲しかったです。
2007年3月22日更新
 3月1日の新聞各紙で川崎市の中学校の先生が廊下に「イエローカード」、「地獄へ直行」などと書いた紙を張り出し、問題になっているという報道がありました。最近はおかしな先生、警察官がたくさんいるのでそんなに気にしていなかったときに、3月14日の朝日新聞の声欄にこの先生からの現在の教え子からの投稿が載り、今までの新聞報道などでのこの先生像とのギャップに新聞の口コミ的な報道はあまり鵜呑みにしてはいけないんだということを学びました。すべての新聞記事を鵜呑みにしてしまうことの危険性の象徴として紹介させていただきます。先生を慕い投稿した生徒さんもすごいんですが、これを載せた朝日新聞の「声」欄担当の方もあっぱれです。


神奈川・川崎市立長沢中:遅刻生徒に「格付け」 「レッドカード」「地獄へ直行」

 川崎市麻生区の市立長沢中(渡辺直樹校長)で昨年9〜12月、2年の学年主任の男性教諭(48)が、遅刻した生徒の名前を回数に応じ「イエローカード」「地獄へ直行」などと5段階にランク付けして廊下に張り出していたことが分かった。教諭は27日の学年集会で、生徒に謝罪したという。

 同校によると、ランクは遅刻回数の少ないものから順に「イエローカード」「レッドカード」「家庭にTEL」「校長先生と面談」「地獄へ直行」。マジックで模造紙に書いて廊下に張り出し、各ランクの脇に生徒の名前を書いた付せんをつけていた。

 渡辺校長は「教諭と生徒の関係は良好」として放置。だが同11月、文部科学省職員が同校を視察した際には外させた。その後、教諭は再び模造紙を張り出したが、他の教職員の指摘で同12月末に取り外したという。渡辺校長は「教諭への指導が足りなかった。生徒や父母に説明とおわびをしたい」と話している。【吉住遊】

毎日新聞 2007年3月1日 東京夕刊

2007年3月14日朝日新聞投稿欄「声」より
 載らない事実 印象変わった
 僕の学校についての記事が新聞に載った。昨年の夏休み明けに生徒の遅刻が増えたので、先生が指導で「イエローカード」、「地獄へ直行」などと書いた紙を廊下に張り出した。報道された内容は事実だが、伝えられていない重要な事実がある。だから僕たちや先生の思いが記事から伝わってこない。
 先生は2年ほど前に授業で芥川龍之介の杜子春を読んでくれた。地獄の底に下りる場面が出てくる。「地獄へ直行」の張り紙はあの地獄のことかと僕は思った。先生は張り出した時に、「杜子春を読んであげたでしょ」と言っていたように思う。僕はそうか冗談なのかと軽く受け止めていた。
 その雰囲気が記事から伝わってこない。生徒に罰を与える怖い先生のようにも読める。印象がまるで違う。先生の授業はわくわくしていていつも楽しい。
 僕は新聞を何げなく読んでいた。でもこれからは、記事をそのまま受け止めるのではなく、伝えられていない事実はないのか、なぜこうなったのか、と考えながら読もうと思う