しょうがいしゃ
題材にした作品集
最近連載されている漫画に「ダウン症」を題材としているのがあるが、顔の描き方など描写が大げさでは・・・・ということを耳にし、実際に購入しました。

佐藤秀峰作「ブラックジャックによろしく」
三、四巻が該当部分です。

新人研修医が主役で医療の裏側を題材に展開する漫画で、産婦人科の担当になったときにこの話になります。お腹のなかにいる体外受精で妊娠された双子の赤ちゃんが予定日より早く、NICU(新生児集中治療室)内で未熟児で生まれてしまい、片方の赤ちゃんがダウン症と診断され、「受け入れる、受け入れない」,「赤ちゃんの治療をする、しない」などのご両親、医師間のやり取りが大まかなストーリです。

読んだ人、それぞれに何かを伝えてくれる漫画(体外受精の裏側などテーマはすばらしいです)ですが、もし、普段ダウン症の方と接している自分が他の方に紹介するとなると「すごい本がでた」(肯定的)というより、自分が耳にしたように「ダウン症の漫画がでたんだけど、ちょと・・・」(否定的)というように首をかしげながらになりそうです。

捕らえ方はひとそれぞれですが、ひとまず数ページをスキャンして載せさせていただきます。
シーン1 担当医の頭におむつ
シーン2 ダウン症告知部分
シーン3 社会の弱者に対する無知さの表現
      (明らかに作者がミスした部分があります)


「頭」に「おむつ」は毎日はかないといけない方のことを考えると・・・・
「告知部分」は当事者の方々を考えると大げさにも・・・
「自転車」と「点字ブロック」。大事な部分なんですが残念なことに「点字ブロック」を良く見てください。「誘導ブロック」でなく「注意ブロック」です。こんな基礎的な部分にミスがあると普段はあまり福祉的なことに興味がないように思え、信憑性がなくなってしまいます。

作品コンセプトとしては今まで題材にしなかった医療の裏部分を明らかにするなど
すばらしいです。

ブラックジャックによろしく
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元祖「しょうがいしゃ本」といえば「どんぐりの家」です。重複障害の方のことがかかれた漫画です。
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作者山本おさむさんが描いた沖縄ろう学校の野球部をモデルにした
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たまたま見つけました。とてもすばらしいです。
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