盲導犬候補の子犬を育てるボランテイア「パピーウオーカー」をしています。
今、私たちの傍らには四肢を伸ばし、いびきをかいて安心しきった顔で寝ている8ヶ月のラブラドルの女の子がいます。
 質の良いえさやおもちゃ、トイレシート代など、結構費用がかかります。長時間の外出は控え、朝夕の散歩、しつけ教室、ブラッシング、月に1度のシャンプーと、子供が一人増えたような手間もかかります。
 にもかかわらず、その賢さ、愛らしさに家中がとりことなり、彼女のいない生活は考えられません。一番可愛い時に引渡し、人の犬になるのにといぶかる友人もいます。
 そんな時、4月28日の声欄で、鍼灸院開業に向け、盲導犬と前向きに生きる方のことを知りました。私たちのやっていることは無駄ではないのだ、と思うと、つらい別れにも耐えられそうな気がします。目の見える幸せを持っている私たちは、その幸せを少しでも他の方のために使わせていただこうと思います。
 一緒に生きる方、どうか可愛がって下さいね。
5月3日声欄
「盲導犬育てる喜びとつらさ」
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