選挙
「公約」に「福祉」をあげる候補者はたくさんいますが、逆に「福祉」のために落選された町長のことが新聞に載っていて興味をもちました。

新聞によると
秋田県、鷹巣町選
現職の町長は12年前の当選より「福祉の街」を目指す
93年に全国に先駆け「24時間ヘルパー」を実施。
99年に高齢者在宅複合型施設「ケアタウンたかのす」を開設
(110人のお年寄りが完全個室お年寄り1・5人に1人の介護者)
町の予算、25億円のうち3分の1が福祉へ。このため教育費が12.1%減
このため小学校の体育館の雨漏りがそのままに。
08年度以降、赤字決算

選挙結果
地域経済を、近くの町と合併することによりもらえる補助金により活性化させることを「公約した」新人の方が当選。上記ケアハウスの助成金はカット。

****これからは間違った福祉政策の事例として残りそうです。
   完全個室、24時間ヘルパーなど建物が建ったあとの維持費を考えなかったの
   が問題だった気がします。110人定員とのことでこれ以上の入所希望者が出た
   場合には不公平さの発生によりひとひと悶着がおきそうです。

@@@上記と関係するホームページへリンク@@@
秋田県鷹巣町ホームページ
福祉に関するページ
視察申し込みページ

2003年11月11日更新
2県の衆議院選挙で知的障害者施設職員が逮捕
 今朝の新聞をみてびっくりしました。風呂介助で死亡事故が起きても報道では「指導員」扱いなのに今回は「実名」だったからです。施設職員が候補者から一定額の賄賂をもらっていたらもちろん「大問題」ですが、そうでなかったら報道ミス(大きく報道しすぎ)の気がします。措置費時代に必ず必要だった「社会福祉法人」の認可を得るには「役人」の力が重要でしたし、何か建物を立てる場合に支援を受けるのにも国、県、市のつながりにより、手伝ってくれる政治家の力が重要になってきます(施設の竣工式などの来賓リストを見ればだれが支援してくれたか一発でわかります)。知的障害者施設は大きくレベル高い方が賃金をもらってはたらく「授産施設」、ことばが理解ができないなどレベルが低い方が生活する「更生施設」に分けられます。今回の2件は両方とも「更生施設」です。選挙会場に連れて行くだけで職員はいっぱいっぱいです。
 「道路属議員」に道路関係者、「郵政議員」には郵便関係者が投票するようにもしサポートなしで選べる能力があれば「自分が暮らしている施設」の設立に携わってくれた方に入れるのは当たり前な気がします。・・・「実名報道」は絶対にまずいです。
 ちなみに自分は今、「知的障害者更生施設」で指導員をやってます。自分のところもマイクロバスに乗り集団で投票に行きました。自分は非番(休み)だったのでサポートはしなかったんですが、自分たちの投票所では選挙管理委員の方に途中で引渡し投票するとのことでした。
 くどいようですがいきなり「実名報道」でなくサッカーの「イエローカード」みたいな事前注意があっても良かったきがします。
報道記事を集めた
ページへリンク

朝日新聞だけが詳しく追ってます。
朝日新聞記事集へリンク
多分、そのうち続報があります。
2003年12月7日更新
判決がでました。

衆院選で知的障害者の投票を誘導 更生部長を起訴−−和歌山地検 /和歌山

 11月9日投開票された衆院選で特定の候補と政党に投票するよう知的障害者を誘導したとして、和歌山地検は1日、和歌山市西庄の障害者施設「つわぶき会綜成(そうせい)苑」の更生部長、伊藤明容疑者(64)を公選法違反(投票干渉)の罪で和歌山地裁に起訴した。また、伊藤被告と共謀したとして逮捕された施設職員3人を、和歌山簡裁に同罪で略式起訴。同簡裁は3人にいずれも罰金30万円の略式命令を言い渡した。
 起訴状によると、伊藤被告ら4人は11月4日、施設の入所者9人を不在者投票所に連れて行った際、特定の候補者や政党名が書かれたメモを渡し、投票を誘導した。
 【花牟礼紀仁】(毎日新聞)

2004年4月23日更新
秋田県鷹巣町続報
上記の鷹巣町の件で読売新聞より続報がありました。
福祉の予算の平均的な街になったみたいです。
4月21日読売新聞記事へリンク