☆お見合い→交尾→妊娠→出産→育児
 ・お見合い 
お互いのにおいを覚えさせる。はむは自分以外の匂いをちゃんとかぎ分けていますね。
うちの経験ですが、巨大砂場とか散歩エリアとか、共同の遊び場(病気のはむはだめだよ)で、1はむずつ遊ばせるんですが、新入りのはむのにおいには敏感に反応します。
 「誰だ?! これは嗅いだことのない匂いだ! 新入りだな!!!」という感じで、みんなすごい勢いでクンクンします。ケージを隣り合わせに置いて漂う匂いをかがせるとか、巨大砂場(など)で交互にあそばせて直に匂いになれさせるとか、合わせる前にも一工夫できます。
♂のケージに♀を入れる(「わたしのおうちにクセモノが入ってきた!」と思わせないため)、または、どちらのモノでもない場所であわせます。
♀の発情は4日毎くらいといわれています。♂はいつでもいいみたいですが、♀は発情日以外だと嫌がります。♂の負傷に気をつけてください。危ないと思ったらすぐに取り出します。

 ・交尾
何回もくりかえし交尾します。♂が、♀にしがみついたまま、失神(?)します。
(うちでは、どちらも疲れそうなので1時間ぐらいしたら部屋に戻しちゃいますが、数日間同居させてもいいと思います)
交尾の時、♀に出血が見られることがあります。
膣栓ができます(妊娠したかどうか断定できる訳ではない)。

・妊娠
妊娠して♀が神経質になると♂を攻撃するので、同居してる時は注意。なかには子育てもいっしょにするカップルもいますが、そんなのに立ち会えたら非常にラッキーです。♂が大怪我をするので、ほとんどの場合、離した方が無難です。同居5日を過ぎても交尾をしている場合はまだ妊娠していませんが、妊娠している場合♀は♂にせまられると激しく嫌がります。妊娠期間は平均18日くらい。後半にどっと体重が増えます(それまではあまり変化がないので、わかりずらいのだ)。
妊娠したら、♀のごはんは妊婦仕様にします。たんぱく質やカルシウムをたっぷり。
食べたい時に食べたいだけ食べられるように入れておきます(いつもの2〜3倍にあたるかな)。
回し車は取り除いた方が安全。覆いをかけたりして、なるべく刺激をあたえないようにする。

・出産
出産が近くなったら(数日前にすませる)、ケージをきれいにして、床材をたっぷりにし、
巣箱も大きめにして備えます。床材はベビを傷つけないようなモノに。
出産の前日〜直前に母はむに出血が見られる。
ベビのぴーぴーなく声が聞こえるまで、そっとしておいて任せるのが一番。

・子育て
母はむのごはんと水をたっぷり入れておくことに注意して、母はむに任せるだけ!
なるべく刺激せず、2週間orベビの眼が開くまでは掃除もなし。また、そのくらいになったら、
たっぷりの母はむのごはんの他に、ベビたち用のごはんも入れる(細かくしたペレットとか、
母はむにあげるものをちょっとこぶりにしたもの)。
ベビたちは成長するために母はむのおっぱいに、すきあらば吸い付こうとする。
母はむのごはん・水はくれぐれもた〜っぷりあげてください。
3週間〜ひと月くらいで親離れです。

   


☆はむはかわいいです。はむのコドモもかわいいです。
 繁殖は簡単にできると考えられていて、ねずみ算式にコドモができるといわれます。
 けれども、ある程度はむのことを勉強してから、繁殖しましょう。
 
*ハイブリッドの問題や、親の望ましい組み合わせの問題。
  例えば、ペットショップからジャンガリアンのブラックを連れて来てたとしたら、
  それはジャンガリアンではないのです。
  もし、そのコが♂で、ジャンガリアンの♀(ノーマルやパールなど)と、繁殖しようとしたら?
  ♀のジャンガリアンは妊娠したら、お腹のコドモとともに死んでしまいます。
  ブラックジャンガリアンとしてお店にいるのはキャンベルハムスターです。
  キャンベル♂と、ジャンガリアン♀の場合、母とコドモは生存できません。
  また、逆の組み合わせであったとしても、生まれた子に異常がある確率が高くなります。
  もし、幸いにも何の問題もなかったとして、そのコは、ジャンガリアンでしょうか?キャンベルでしょうか?
  
  はむが大好きで、親ばかなら、はむのしあわせを考えて子孫を残してあげますよね。
  わざわざハイブリッドを生み出す意味は、なにもないと思います。
  
  さらに、ペットショップにいるジャンガリアンが、「既にハイブリッド」である可能性もいわれています。
    親ばか飼い主の出番ではないでしょうか? 親ばか飼い主が、
    「このブラックって、キャンベルですよ。正しい表示でたのみますよ」と、
    日本中のペットショップで言いまくる、ろくでもないペットショップには文句をいい何も買わない・・・
    少しでも、はむを飼う人はうるさい、変なことは出来ない、ちゃんとした繁殖をしなくちゃ、と、
    ペットショップや繁殖業者などに思い知らせたくはないですか。
  
  ジャンガリアン同士の組み合わせにも、避けたほうがいいものがあります。
  パール遺伝子は、劣性致死遺伝子といわれています。
  ♂は生き残ることがあるらしいですが、生殖能力がなかったりします。
  パール同士は避けたほうがいいといわれています。
  
  また、インペリアル(白腹)同士も避けた方がいいと言われています。
  うちのちゅーたいちょうはインペリアルです。おなかがきれいに真っ白です。

*生まれたコドモを本当に育てられるのか、という問題。
  生まれる数は人間には決められません。
  繁殖をしようと思ったら、あらかじめ里親さんを多めに確保しておく必要があります。
  自分が育てられる限界をよく検討して、
  生まれたコがみんなしあわせに暮らせるように考えておかなければいけません。
  繁殖するつもりがないのなら、当然つがいで飼うのは避けます。
  知らないうちに出来ちゃった、なんてのは論外です。
  (うちは単なる親ばかなので、基本的に、全員うちで飼うことを前提に繁殖をしています。
   なのでサイト上でも里親さんの募集はしてません。)

*出産は危険を伴う、という問題。
  ねずみ算式にふえるとか、安産とかいっても、やはり危険が伴います。
  死産だったり、難産で最悪母子ともに亡くなったりという危険がないわけではありません。
  (うちも02年4月、秘蔵っ子プディング「かすてら一番」が、難産で、
  ベビを連れたまま旅に出てしまいました。すべてのコンディションを整えたにもかかわらず、です。)
  出産の環境がよくないと、母親がコドモを食べてしまうこともあります。
  繁殖の環境をきちんと提供できるか、コドモや母親の命の危険もあると覚悟できるか、
  つまり、危険もあるとちゃんと認識した上で、ベストを尽くせるか検討が必要です。
  自信がないならやめたほうがいいです。
  高齢の♀の繁殖もそうです。命を削って出産します。かわいかったらしないでしょう。
  これも、知らないうちに出来ちゃった、は論外です。 


☆はむ本(飼育書)や、繁殖と遺伝に詳しいはむのHPは、はむについて勉強する材料を
 いっぱい提供してくれています。その気になって勉強したらハム博士です。
 何も知らないでいて、はむを不幸にするのだけは避けたいものです。
 うちは親ばかHPなので、ここでは勉強にはなりません。自力で材料を探して努力しましょう。