国会レポート0318


衆議院本会議にて代表質問                2003/03/18
高速道路問題に関する2法案について本会議場で質問しました
 衆議院本会議で代表質問に立ちました。今日、政府から高速道路関連の法案が2本提出され、扇国土交通大臣から法案の提案理由と趣旨説明がなされた後、議長の指名を受けて私が登壇し、15分間の演説を行いました。

 まず冒頭、緊迫するイラク情勢に触れ、小泉外交の問題点を指摘した上で、一人ひとりの国会議員が、戦争を回避し平和的解決を探る努力を最後まで続けるべきだ、と訴えました。川口外務大臣に対しても、官僚のトップとしてではなく、政治家としての決断と行動をとるよう強く要求しました。

 続いて提出法案について質問しました。議題となったのは、本州四国連絡橋公団の債務を国民につけ回すという法案と、今後、国が直轄で高速道路を建設する際に、地方にも1/4の負担をさせるという法案です(現在は全額国負担)。
本州四国連絡橋公団の債務は、現在、総額で約4.7兆円にものぼり、収益だけでは金利さえも払えない状態にあります。その債務のうち、1兆3,400億円を国の会計で処理しようというのが今回の法案です。本四公団が大赤字になっているのは、扇大臣も認めているように、本州と四国の間に三本もの巨大な橋を架けてしまったことが根本的な原因です。

 その政策的な過ちについて責任の所在も明らかにせず、何の反省も示されないままに、ただ膨大な借金を国民につけ回すというのでは問題があるので、それらについて政府に明確な答弁を求めました。しかし、大臣の答弁は、現在の本四公団の危機的財務状況を強調するだけで、政府や政治家の責任については一切触れませんでした。

 また、本年2月末日をもって発売が停止された、高額ハイウェイカードについても質問しました。政府は、これは偽造カード対策であると説明していますが、高額ハイカにはこれまで高いプレミアが付いており(5万円券には8千円分)、これらを廃止することは実質的な通行料金の値上げになります。私は、値上げをせずに偽造対策が取れることを具体的に示しながら、方針の撤回を求めましたが、十分な答弁は得られませんでした。これらの問題については、今後、国土交通委員会などでさらに追求して参ります。

 私は高速道路整備に関する民主党案の取りまとめもしています。民主党案では、四十兆円もの借金をむやみに将来の国民につけ回さず、未整備の路線は採算性ではなく必要性を精査して順位付をし、国の責任で整備することとしています。税金を今より有効に使い、工事の無駄を減らせば、それは実現可能です。現場出身の議員として、本質的な改革案を作成中です。ご期待下さい。 滞による経済損失など、大変深刻なものです。

 →本会議の様子はコチラ