塩の結晶



 鹹水かんすいを煮つめていくと、水面に塩の結晶ができてくる。



 左の結晶は、肉眼では短い線のように見える。
 この塩の結晶を針状しんじょう結晶や柱状ちゅうじょう結晶という。
 本来、塩の結晶は無色透明であるが、多少色がついているように見えるのは、写真の加工処理によるもの。また、黒くなっているのは、塩の結晶を見やすくしたもの。


 さらに、鹹水かんすいを煮つめていくと、水面にピラミッドをさかさまにしたようなトレミー形の塩の結晶ができてくる。この結晶は、大きくなってくると、肉眼でも観察できてくる。しかし、煮つめる条件によっては、トレミー形の塩の結晶はできず、水面にフレーク状(薄い結晶)の塩の結晶ができる場合もある。



 左は、真上から撮影した顕微鏡写真
 一見、ピラミッドの形が上にとがっているようにも見えるが、実は下に下がっている。
 水面にできた塩の結晶は、自重で少しずつ沈みながら成長し、ピラミッドをさかさまにしたトレミー形の塩の結晶になる。
 また、柱状の結晶がくっついて、樹枝状じゅしじょう結晶と思われる結晶ができている。

 針状結晶の写真同様、本来、塩の結晶は無色透明であるが、煮つめている鹹水かんすいの褐色の色を反射して、塩の結晶に色がついているように見えている。







 左は、液面に浮いた塩の結晶の顕微鏡写真。実体顕微鏡で80倍にて撮影した。
 実体顕微鏡で見ると、写真よりも立体的に見える。








 左は、塩の顕微鏡写真
 塩の結晶は、正六面体(サイコロ)の形をしている。






 上の写真の塩の結晶より小さな塩の結晶の顕微鏡写真
 左の塩の結晶も正六面体になっている。
 塩の結晶がいくつもくっついている状態。
 この写真のように、塩の結晶は、本来、無色透明。


※ これらの顕微鏡写真は、鳴門教育大学米澤義彦教授(生物学)のご協力を得て撮影したものである。
   ただし、上から3番目の写真は、2003年12月30日に小橋が撮影した。

  なお、塩の結晶の参考文献は次のとおり
  ・『海 海からきた宝石』片平孝著(1990年・あかね書房発行)
  ・ガイドブック「たばこと塩の博物館」(たばこと塩の博物館発行)

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