「真夏のSCENE」を読んで

井出裕子様

表紙のブルーがとってもすてき。明るい世界を感じる。中二の女の子ってこんなに大人?  
母親のいない日常のこまごましたこと、よく頑張ってる。手首の痣や夢の中にでてくる白い手。そんな伏線で、ああこの人が母親?と読者の方が気づいてしまう。まみこさんを訪ねていっていすの台座の裏のサインをみてしまったとき、もうふうこだって分かったのでしょう。でも、認めたくない。自分が障害者の娘であることを。そして、父親をその人にとられるのではと思う。楽しくて頼れるQ太郎君が、こんなつらいお話を明るくしてくれる。私はなおこさんの作品の中で、一番好き。ふうこが無理をしていなくて、本音で語っているから。

2001.3.8公開




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