到着2日目。 

今日は日本を出る前からの予定通り、恒例の(?)「マイアミ・キーウエスト2泊3日の旅」に出る日である。 
「2日目」とは言え、「かろうじで前日のうちに」オーランドに着いたメーコにとっては到着後まだ数時間のこと。 
まだ夢見半ばのまま布団の中で、「くっそ〜、誰だよこんな予定立てたのは」と文句を言っていたが、
そんな予定を立てたのは紛れもなく自分自身であることを思い出し、諦めて起きた。 
最近のメーコは、やっぱり物分りが良くなってきているように思う。
そんなメーコとは対照的に、ター助とサーちゃんは「遠足に行く日の小学生」状態。 
そわそわモードを抑えきれないらしく、隣りの部屋では朝早くからガタガタと動く気配がしている。 
その音に気づいたダーリン、「まさかター君たちも“散歩に行く”って言って、
人のアシ踏んづけて起こしたりしないでしょうね?!」と不安顔。 
・・・う〜む。 どうやら怖いもの知らずのダーリンも、「身内」という悪魔だけは怖いらしいのである・・・。

今回は、パパ・ママたちの時とは若干行程を変え、まずマイアミに1泊し、
翌日フロリダ・キーズでシュノーケリングをしてからキーウエストに行って泊まり、翌日一気にオーランドまで戻ってくる予定。 
「若い悪魔」向けの行程なのだ。
まずは「フロリダ・ターンパイク」の入り口にあるガソリンスタンドにてガソリンを満タンにする。 
何てったってダーリンの愛車、「ムスタング・コブラ」は燃費が悪いからして、
「満タンの満タン」にしておかないとマイアミまでの400km弱の道のりを走りきれないのだ。
ダーリンがガソリンを入れ、タイヤの空気圧を見ている間にメーコはター助とサーちゃんと連れ、
併設のセブンイレブンに「コーヒー」を買いに行った・・・つもりだったのに、まずはター助、
店内にあるセルフサービスの「スラーピー(カキ氷ジュースみたいなもの)」を見つけ大はしゃぎ。 
「おー!すげー!すげー!」を連発し、まんまとメーコにスラーピーを買わせた。 
そして振り向けばサーちゃん、両手に一杯のお菓子を持ち、しっかりレジに並んでいる。 
・・・誰だっけねぇ? 
「ねーちゃんはそんな菓子ばっか食ってるからビョーキになるんだ」って散々人のことけなした人は? 
それに、これも誰か言ってたよねぇ? 
「俺は絶対にねーちゃんたちみたいな女性とは結婚しませんから!」って、ハワイかどっかで豪語してた人も。 
・・・ター助君、どっから見てもキミのお嫁さんは私と同じことしてるぞ・・・。 
キミは、やっぱりバカなのか?
 と、メーコも些か呆れていたが、店を出てきたター助とサーちゃんを見たダーリンはもっと呆れていた。 
「・・・メーコさん、ター助君たちは一体いつあのお菓子を食べるつもりなんですかねぇ?」と、しきりに聞かれ、
久しぶりにメーコが、「耳の悪い人」になってしまったことは言うまでもない・・・。 
・・・コイツら、本当に「遠足に行く小学生」だぁ〜!!

予定通り、昼過ぎにマイアミに到着したメーコたちではあったが、
車の中でバーガーキングやお菓子を食べあさっていたため、
食事は取らずに第一の目的地「バルハーバーショップ」へと向かった。 
この「バルハーバーショップ」は、マイアミの中でも高級ブランドが集まるモールとして知られ、
「ルイ・ヴィトン」や「カルティエ」、「ティファニー」などが店を連ねている。 
お互いに見たいものは違うだろうから、ということで、
待ち合わせ時間と場所を決めて別々に行動することになったのだが、別れてからわずか15分、
コーヒーショップでお茶をしている二人を発見した。
「アンタたち、どーしたの?? 買い物したかったんでしょ??」と尋ねたら、
ター助はいつもの調子で、「いやー、チョット気後れしちゃってさー。 
“ビーサン(=ビーチサンダル)”で来たらいけないトコなんじゃないかなー、ってビビってたんですよ」と答えてきた。 
ター助は、昔っから「小心者」なのである 前にも書いたが、
ある人に言わせると「メーコの心臓には毛が生えているどころか“パーマ”までかかっている」そうだが、
その人に見せなくとも、間違いなくター助の心臓は「植毛が必要なくらいツルっぱげ」なのだろう・・・。
 姉としては、分けてやれるものなら幾らでも分けてやりたいと思ったが、
ター助が「おカネをもらってもいらないね」、と答えるのが目に見えたのでやめといた。 
こういった断り方だけは、姉弟ソックリなのである。

その後、一旦空港近くのモーテルにチェックインし、夕方再びマイアミの街の中に出てきた。 
丁度、前回パパたちを連れて来た時と同じように日曜日だったため、
マイアミ港に停まっている豪華客船を見せ、アール・デコ地区からサウスビーチへと向かう。 
出発前、「ター君たちも、サウスビーチのことを“別府温泉”って言うんですかー?」と、
「身内」という名の悪魔への恐怖心を抱いていたダーリンではあったが、
「若い悪魔たち」は、一生懸命案内してくれるダーリンの一つ一つの言葉に、「へぇ〜っ」、
「ほぉ〜っ」とスナオに感動してくれた。 ダーリンはすっかり安心し、ご満悦の様子。 
でも、ター助、キミの感嘆の仕方は「Nマーク」のツアーでやってくるオジさんたちにソックリだったぞ・・・。
 大丈夫とは思うけど、レストランでカバンから「梅干し」だの「たくあん」だの出さないでくれよ・・・。
(←余談ではあるが、「Nマーク」のとある添乗員さんは、日本から「炊飯器」を持参し、
迷惑そうな顔の従業員たちをものともせず、毎晩ホテルの厨房に入り込んで「おにぎり」をせっせと作っていたそうな・・・。 
さすが、「Nマーク」だねぇ・・・。)

一通りの観光を終えたメーコたちは、
夕食を取るレストランを探すべく、車を駐車場に停めて「オーシャンドライブ」を散歩することにした。
 いつもの賑やかさに加え、この日は「レイバー・デイ(=日本でいう“勤労感謝の日”)」を
絡めた3連休の中日にあたることもあって、オーシャンドライブは物凄い混雑ぶり。 
小心者のター助は、早くも雰囲気に飲まれてしまっているらしい。 
良さそうなレストランを見つけ、席に着いた途端に「黒人が多くてビックリしたぁ」と言うのである。 
確かに、ター助の言う通り、マイアミには黒人やヒスパニック系の人たちがとても多い。 
街中で交わされている言葉も、場所によっては英語よりもスペイン語の方が多いし、
一般的日本人が想像する「アメリカ」からは、とぉ〜ってもかけ離れているに違いないのだ。 
でも別に、ここはそういう場所なんだからそんなに驚くことではなかろう、と、メーコは思っていたのだが、
ター助は出てきた料理を口に運びながら、
しきりに「いや〜、ここは僕たち二人だけだったら絶対に来られない場所ですよー」、と言っていた。 

夜、モーテルに戻って寝る前に、ダーリンが「ター君はああ言ってたけど、
あの二人が“二人だけ”で行かれる所の方が少ないんじゃないの?」、と呟いた言葉を聞き、
「正にその通り!」と思いつつ、「やっぱり植毛してやらなければ・・・」と、固く心に誓って眠るメーコであった・・・。
頑張れよ〜、ター助!

二人の珍道中はまだまだ続く・・・。





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