9/11の想い出・総集編〜アンビリバボー!〜


あんまり喜ばしいことではないけれど、
メーコも、周りの人が言うようにかなり「アンビリーバボー(=信じられない)」な人間であると自分でも思う。 
が、しかし、そんなメーコもが失神してしまいそうなほどのアンビリーバボーな人たちに、
メーコはテロで足止めを喰らっていた一週間の間に山ほど遭遇した。 
そして、そんなアンビリーバボーな人たちの言動を目の当たりにしながら、
日本人の「自己責任能力」そのものが、アンビリーバボーなほど低いものであったということを、
メーコは改めて痛感させられたのであ〜る。
・・・と言うワケで、「テロシリーズ最終編」は、「メーコが遭遇したアンビリーバボーな人たち海ランキング」とともに、
「海外旅行に出かけるための心構え」を含めて進めてみましょう!

まずは、アンビリーバボー度「小結クラス」の、専門学校生風の女の子。
ホテルに状況説明に来ていた、格安航空券の販売元と思われる旅行会社の係員に対し、
「アタシたち、学生でお金もないしクレジットカードも持っていないから、ホテル代払えないんですー。
どーしたらいいですかー」と、涙ながらに訴えていた。 言い分は、まぁ納得できる。
が、しかし、カネがないのは何も学生のキミたちに限ってのことではない。 
メーコなんて、社会人だけどボンビーだぞ。 
それに、海外旅行に出るのなら、「保険」だと思ってクレジットカードの1枚も作ってこい、っつーの。 
エジプトや中国に行くっていうならまだしも(←中国は、本当〜に限られた場所しかカードが使えないのだよ)、
キミたちが旅行先に選んだのは「天下無敵のカード社会」を誇るアメリカだろが。 
「カードを持たない人間は、社会的に信用されません」って、どのガイドブックにも書いてあるハズじゃ。
「ショッピングガイド」を読む前に、ちゃ〜んと「基本情報」も読めよ〜!・・・ってカンジなのだ。
でも、この子たちに限らず、カードを持たずに海外旅行に来る人たちはビックリするほど多いのがジジツ。 
確かに、全くカードを使わないのに年会費を取られたりしてもったいないかもしれないが、
北米やカナダ・ヨーロッパに旅行に行くならば、カードは必需品。 
そちら方面に旅行をお考えでまだカードを持っていない皆様、出発までに必ず作っておいてくらはい。 
あ!
でも、もし作るんだったら「VISA」か「MASTER」が便利だよん。
アメックスとかダイナース、JCBなんかは思いの外使える場所が少ないからね。(←別に、VISAとMASTERから
ワイロはもらっておりません、念のため)

で、続いてアンビリーバボー度「関脇クラス」のオバさん。
このオバさん、メーコの読みでは「海外通」を自称してそうなタイプ。 
様子を見ていると、どーやらそのオバさんが先導を切って、友人数人を引き連れて遊びに来ていたらしい。 
メーコたち同様、空席待ちのチャンスに賭けて空港に来ていたらしいのだが、
メーコを見つけるなりメーコの袖口を引っ張り、「チョットチョット! 東京行きの空席待ちはここに並べばいいの?? 
誰も何にも言ってくれないから分からないのよ!」とのたまった。
・・・あのなぁ、オバさん。人に物を尋ねる時に、人の袖口引っ張って「チョットチョット」はないだろが。 
オバはんみたいな大人がいるから、最近の子供は躾がなってないんだよ。 
それにね、あそこで「空席待ちの最後尾はこちらです!」って何度も叫んでいる警備のオジさんは誰なんだい? 
「誰も何も言ってくれない」じゃなくって、オバはんが「誰が何を言っても分かってない」だけだろが。 
友達に「海外通」を自慢したいんだったら、英語でも物を尋ねられるくらいになってから言ってみろ、っつーもんだ。 
これだけウジャウジャ人がいるんだから、その辺のオジさんにでも尋ねてみれば?ってカンジだね。
・・・とまぁ、さすがにここまでは言わなかったけれど、このテのオバさんみたいな個人旅行客がやたらと多いのもジジツなのだ。 
「何とかなるから大丈夫よぉ」などと大きな口をたたいておきながら、
いざ分からないことがでてくると必死に「日本人」を探しまくり、ぜぇ〜ったいに外人には聞こうとしない。 
んでもって、運良く日本人を見つけ問題が解決できると、「ほ〜ら、何とかなったでしょ?」とばかりに得意げな顔をするのだ。 
ま、確かにね、日本人がいれば「しめた!」とばかりに話しかけたくなる気持ちはよぉ〜っく分かる。 
メーコだって、ホテルや空港で日本人スタッフがいれば迷わずそっちに行くからね。
でもね、例えその場に日本人がいなくたって、自力で問題を解決できるだけの度胸と語学力がないんだったら、
カッコつけずに添乗員付きの団体ツアーに参加しろ、ってメーコは言いたいね。 
「何とかなるから大丈夫」と、「何とかできるから大丈夫」は、似て非なるものなのじゃ。 
個人旅行好きの皆さんは、その辺をわきまえてから旅に出て下さいねー。

さぁ!そして! アンビリーバボー度間違いなく「横綱クラス」のオジさんの登場だぁ〜。 
遭遇場所は、前出のオバさん同様空港のチェックインロビー。 
メーコが、「残る14席」を賭けてノースウエストのマネージャーに頼み込み、「日本人への案内係り」を始めた矢先の出来事だった。 
メーコを見るなり、「オイ! アンタは航空会社の人間か?? 
同じ列に並んでいたのに、隣のアメリカ人は搭乗券をもらって、オレがもらえないのはどーゆーことだっっっ! 
オレはビジネスクラスで来ているんだぞっっっ!!」と、まくし立ててきたオヤジに対し、
「チョット!」の次に「オイ!」ときた挙句、「アンタ」呼ばわりまでされたメーコは、日本人のモラルの低さにほぼキゼツ状態・・・。
でも、何とか気を持ち直し、自分は旅行会社の人間だが頼まれて通訳をしていること、
オヤジの前にいたアメリカ人が受け取ったのは“フィラデルフィア行き”の搭乗券で“成田行き”ではなかったこと、
そして、オヤジはビジネスクラスではビジネスクラスでも、“格安”の航空券なため優先順位が低いことを必死になって説明した。 
・・・ところがオヤジ、これで納得してくれるかと思いきや、「そんなことはどうでもいい! 
そもそも、こんな航空会社とこんな時期に旅行を勧めた旅行会社に責任があるだろう! 
オマエは旅行会社の人間だと言ったな! じゃあオマエが責任取れ! 
どうしてこんなことになったのかキチンと説明しろ!」、とのたまった。 
・・・メーコ、言うまでもなくアゼン。 
どーやったら、こういうトンでもない思考回路が持てるのだろう? 
あのなぁ、オヤジ。 
航空券を買う時に、「利用航空会社はこちらです」って案内はなかったかい? 
その航空会社が「危なそう」とか「嫌だ」って思ったら、多少値段が高くても、
「○○航空でなきゃイヤです」って指定することだってできたハズだぞ。 
オヤジが「それでもいい」って納得した上で買った航空券じゃないんかい? 
それにね、CIAでも予測できなかったテロを旅行会社が知っていたら、
最初っから旅行会社なんかせずに予言師にでも商売変えしてる、っちゅーモンだ。 
”どうしてこんなことになったのか説明しろ!”だ?? 
オサマ・ビン・ラディンの所に行って聞いてきてよ。 
オジさんだけじゃなく、世界中の誰もが知りたいことだと思うからね。 
でもさぁ、いくら非常事態とは言え、どーしてどいつもコイツも、ここまで自分が決めた選択を他人のせいにできるんだろーか? 
メーコはそっちの方を説明してもらいたい気がするね。    

・・・とまぁ、この3人だけのみならず、「インド人もビックリ!」のアンビリーバボーな人たちの言動に触れながら、
日本人旅行者の「自己責任能力」がアンビリーバボー的に低いということを、メーコはイヤというほど思い知らされたのだよ。
「海外旅行」とは、読んで字の如く「海の外」に行く旅行なのだ。 
年に1600万人もの人が海外に出かけ、国内旅行よりも安い値段でグアム・サイパンや東南アジアに行け、
中学生や高校生が修学旅行で台湾やオーストラリアに行くような時代になったとは言え、
やはり「海外旅行」は「海の外」に行く旅行なのだ。 
一度日本を離れたら、そこには「日本の常識」は一切通用しない。 
外国人たちが外国の言葉を話し、外国の文化に生きる世界を訪ねる旅であるという根本の認識を、
しっかりと踏まえてから旅に出てもらいたいと、メーコは思う。 
そして、それ以前に、「自分の身は自分で守る」という基本の基本を、しっかりと考え直してもらいたいのだ。 
自分で選んで外国資本の航空会社の飛行機に乗りながら、
「日本語を話せるスチュワーデスはいないのか!」と文句を言うオジさんや、
「ツアーなんて煩わしくって」などと言って個人旅行で来ておきながら、
「このホテルは日本語が通じないなんて信じられないわ!」などとフロントで叫んでいるオバさんたちは、
メーコからしてみたら「愚の骨頂」。 
だったら、わざわざ高いお金を出して海外に行かなくとも、
「東武ワールドスクェア」にでも行っていればいーのだよ。(←これまた、東武観光からワイロはもらっておりませんので、念のため) 
日本語しか話せないのだったら、大人しく日本国内に留まっておりんしゃい。 
それでも海外に行きたいんだったら、多少値段が上がっても、添乗員や通訳のついたツアーに参加しなさいね。 
それがイヤなら、あとは自力で何とかするのが筋、っちゅーもんだろう。 
自分が選んだ選択を、航空会社や旅行会社のせいにするなんてジョーダンも甚だしいわい。
ま、それを分かっていながら甘んじて受け入れてしまう航空会社や旅行会社にも問題はあると思うけどね。

・・・と、会社に戻った後、憤る胸の内をとくとくと上司に語るメーコに彼は言った。
「メーコの言い分は尤もだよな。 これで、会社のカネで酒を飲んでいなかったらもっと真実味があるのにな。 
でもオレ、いいことを考え付いたんだよ。 
これからオマエをセールスに連れて行く時、“テロにも酒にも強い添乗員”って言って売り出すことにしたからさぁ。 
きっと、お客さん喜ぶぞー。」と。

「アンビリーバボーな人間」は、最も身近にも存在していたのであ〜る・・・。

この日の夜、メーコは自分が「不幸な星の下」に生まれたことを実感した・・・。
・・・アンビリーバボー・・・!




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