中国

仕事を辞める決意を固めたハズなのに、なぜかメーコは今、中国にいる。 ・・・う〜む、さすが「中国四千年の歴史」だ・・・(←何のこっちゃ??) 
今回は、大連・青島と周る3泊4日のツアー。しかも、バス4台、132名の参加者全員が男性というものすごいツアーなのである。 添乗員は各バスに一人ずつ、計4人いるのだが、そのうち2人は男性なので、合計134名の男性に対して女性はメーコと同僚のT子ちゃん2人だけという、願ってもない・・・じゃない、大変な状態。 でもね、何を隠そう前回のドイツに続いてこれまた中国もメーコは苦手。 ただ、ドイツと違うのは、「知らないから苦手」じゃなくって、「国そのもの」が苦手なのだ。 メーコは何だかんだ言って中国にもう10回近く来ているし、北京だけじゃなくって上海や洛陽、西安、広州、それにシルクロードの敦煌にまでも行ったけど、どーしても中国は好きになれないのだぁ。 

理由は3つ。「食事」と「トイレ」と「モラルのなさ」である。
まずは「食事」。 当然のことではあるけれど、中国に来たら食事は毎回「中華」。 朝はホテルのバイキングだからまだいいけれど、基本的に中国のツアーは全食事がついているからして、昼・夜2回×滞在日数分、牡蠣油だの落花生油だのこってりの中華料理を食べなくてはならないのだぁ。 これ、「油もの」をあんまり得意としないメーコにとっては、「ドイツ語ぺらぺらなお客さんと行くドイツ」に負けず劣らず苦しいコト。 しかも、理由はナゼだか知らないけれど、「日本人向けの」、且つ「安いツアーの」料理はビックリするほど同じものしか出てこないから、メーコにとっては「空腹なのに食べられない」ゴーモン状態を強いられるのだぁ。 「中国四千年の歴史」は何処いった〜?? キミたちは四千年の間毎日、「牛肉とインゲンの炒め物」と「鶏肉とカシューナッツの炒め物」と、「青菜の炒め物」と「卵とコーンのスープ」だけ食べて生きてきたのかぁぁぁぁっっっ?? 違うだろー! 
・・・って毎回中国に行く度に叫んでいるメーコだけど、でも、一応中国国家に敬意を払って注釈すると、「毎回同じメニュー」なのは決して中国政府の陰謀でも中国国民の嫌がらせでもなく、ただ単に、我々旅行会社が手を抜いてるだけなのさ。 だってさ、おなじ「中華料理」と言えど、ちゃ〜んと「北京」だの「広東」だの「潮州」だのって色んな種類があるんだよ。 それを、「旅行代金が安いから」とか「日本人に合う料理ですから」とか言って、食事の種類を変えないのが悪いのだ。 ただ、そうは言ってもやっぱり、「四千年の歴史があるんだったら一つくらいは“油を使わない料理”を考えてみろ〜!」とは言いたいね。 

そして、メーコが中国を苦手とする理由その二であり、且つ最大の理由でもある「トイレ」。 メーコは断言しよう。 中国のトイレの汚さは、間違いなく「世界一」である。 真剣に、中国観光政府に表彰状を贈ってあげたいくらい中国のトイレは汚い。 確かに、メーコが初めて中国に足を踏み入れた7年前よりはかなり改善されてきたとは思うけど、それでもまだ、ダントツで世界一だと思うよ。 だってさ、ホテルのトイレを除いては「トイレットペーパー」なるものを見かけることは殆どないし、何がビックリって、そのホテルのトイレを除いては、使ったペーパーを流さないんだよ〜!! じゃーどうするか、っつーと、用を足し終わって使った紙を、「そのままの状態で」ゴミ箱にポイ!なのさ。
そのゴミ箱もね、日本の汚物入れみたいにちゃ〜んとフタなんて付いちゃ〜いないから、「どうぞ私を見てちょうだい」状態。 これ、メーコはお客さんに「お土産」って言って案内してるけれど、お金積まれても見たいモンじゃーないよね、絶対。 自分のものだって極力見たくないのに、他人の「お土産」なんて見たら出るモンも出なくなっちゃうよ。 もう、それだけでも最悪なのに、さらに輪をかけるのが「便座の汚さ」。 中国も、日本と同じで「和式」タイプと「洋式」タイプと2つのトイレがあるのだけれど、未だかつて、メーコがホテルのトイレ以外で「洋式」の便座にきちんと座ったことは一度もない。 だって、余りにも汚くて、座っただけでビョーキになっちゃいそうなんだもん。 で、仕方がないからどーするか、っつーと、「中腰」の体制を保ち続けながら用を足すワケだ。 これ、やったことある人だったら分かると思うけど、かなりシンドイんだよね。 だから、メーコは毎回中国に行く度に、「必要のない筋肉痛」になっちゃうから中国がキライ。
「だったら思い切って、便座の縁に足のっけてしゃがんじゃえば?」などと言うお客さんもいるけれど、ンなこと当然、メーコは
「お試し済み」。 まんまとあの細い便座の縁から滑り落ちて、大好きだった靴を泣く泣く捨てたさ。 
あの、やり場のない怒りは、実際に経験した人間にしか分からないよ、きっと。 でもね、メーコなんか極度の「便秘症」だから基本的に「小」しかしないからまだいいけれど、これ、「快便」の人だったら本当にシンドイと思う。 でもさぁ、聞いた話によるとね、中国は昔っから小国が燐立していて、いつ何処で敵に襲われてしまうかもしれないから、例え用を足している時でも油断はできなかったんだってさ。 だからね、日本では和式のトイレでは扉におシリを向けてしゃがむけど、中国では扉に顔を向けてしゃがむんだとさ。 今では大分少なくなったけど、昔の造りのトイレに扉がついてないのもこの理由かららしいよ。
 ま、そんな時代のことは戦後の平和な時代に産まれたメーコには想像もつかないけどさ、トイレに入っている時くらいはゆっくりさせろよな、って言いたいよね。 ・・・う〜む、やっぱり「中国四千年の歴史」はフカイのかなぁ?? 

そして、「第三の理由」である「モラルのなさ」。 中国人にしてみたら「当たり前のこと」なのかもしれないけれど、日本人であるメーコにとって、中国人の図々しさはいただけない。 街中を走る車然り、ホテルや空港のカウンター然り。 「譲り合う」という精神が全く見られない社会慣習がメーコはキライなのだぁ。 でも、これもハナシを聞くとそれなりに理由があるらしい。 
全世界の人口の4分の1を占める国で暮らしていくためには、「他人に何かを譲る」などということをしていたら生き延びてはいかれないらしい。 ま、「異国の文化を尊重する」メーコとしては、その行為を一応「逞しさ」と称しはするけれど、実際問題、みぃ〜んな図々しいよー。 横断歩道を渡ろうとしている人がいたって車は絶対停まらないし、カウンターだってエレベーターだって、たとえ前に待っている人がいようがいまいがヘーキで横入りしちゃうもんねー。 ・・・これもやっぱり、「中国四千年の歴史」なのかなぁ??

でもね、メーコはそんな歴史なんかに負けないよ。 大体ね、メーコの頭で四千年の歴史を覚えられるワケがないんだからさ。 大体さ、7年のうちに10回近くもこの国に来てりゃー、「筋肉痛にならないしゃがみ方」だってコツをつかんでくるし、「ウン○てんこ盛り」のお土産付きのトイレだって、「メイド・イン・ジャパン」の製品を上乗せして置いてくる図々しさだって出てくるさ。 扉が無くって向かいの人と「こんにちわ〜」状態のトイレだって平然と入れちゃうし、それこそ野っ原の中だって折りたたみの傘一本あればどこでもOKになっちゃうんだよね。 横断歩道で走り寄ってくる車を睨みつける図々しさだって出てくるし、カウンターでの横入りだってお手のモンになっちゃうさ。 へへんっっ。 「中国四千年の歴史」が何だってんだい。 シナ人なんかには負けないよ〜。 「大和魂」を見せてやる。 べぇぇぇぇ・・・っっっ。

・・・と息巻いてたメーコではあるが、予想されていた通り、「3昼3夜続けての炒め物」に果敢に挑戦してまんまとハラを壊し、
「ここで出したい」のにお土産を見ながら中腰の姿勢を保ち続けるのがイヤで無理矢理ガマンをし続け、ついには極限状態になって「この際どんなに汚いトイレでも」と、意を決して走りこんだトイレで後から来た中国人に横入りされた瞬間に負けを認めた。

・・・やっぱり、「中国四千年の歴史」はスゴイのである・・・。 
 

つづく


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