《なおこのオスソワケ》  

   〜暑中(しょちゅう)見舞(みま)(もう)()げます・・・の巻





















 

 夏やすみだというのに、
 私は知らない町に引っこしたばかりで、一人ぼっちでした。

 
 「なかよくしていた友だちは、どうしているかしら?
  この町の人たちと友だちなれるかな〜」。


  私が、はこびこまれた荷物をかたづけていると、
  ダンボール箱の中から声がしました。

「別れて来た友だちや、ここで出会った人たちに、
  暑中見舞い(しょちゅうみまい)を出してみたら?!」

  
  私がおどろいて中を見ると、
  きれいな絵はがきが何枚か入っていました。

  絵はがきたちは、

  「考えていたって何もはじまらないわ。
  私たちがお手伝いするから、心のままを書いてごらんなさいな」。


“しょちゅうおみまいもうしあげますというのは、
 「あついですね」の意味。

  立春(8/7)をすぎたら「ざんしょおみまいもうしあげます」に、
  かわるそうです。

日本には「季節」ごとにあいさつがあるのだと、
  絵はがきたちはおしえてくれました。

 「暑中お見舞い申し上げます」って、むずかしい感じがしましたが、
  私は季節の力をかりて、友だちに心を伝えることにしました。

  あなたも心を絵はがきにのせて、
だれかに送ってみませんか!?



 
           



私は家にたまっていた古い絵葉書を子どもたちに《オスソワケ》することにしました。
《なおこのオスソワケ》のポイントは私が描いたショートストーリーをつけること。
   テーマを「暑中見舞い」にして、物語を考えましたが、なかなかまとまりませんでした。
           
           私が一番たくさん「暑中見舞い」を書いたのは、
養護学校から普通校に移った頃だった気がします。

〜友達に気持ちを伝える〜

         今ではメールで手軽にコミュニケーションが取れますが、
30ン年前の私には、勇気のいることでした。

子どもでもケータイを持ち歩く昨今、
「暑中見舞い」なんて書いて出す人は少なくなったことでしょう。
でも・・・葉書でなければ伝えられない気持ちもあるはずです。
そして、日本ならではの「季節のあいさつ」も味わいがあるな〜と思いました。

子どもたちには迷惑な《オスソワケ》だったかも知れませんが(笑)
長い夏の間、古い絵葉書が活躍する場面を想像し、
勝手に楽しんでいる私です(*^_^*)








  2012年7月更新

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