あすか‐がわ【飛鳥川】‥ガハ
_奈良県高市郡高取山に発源、明日香村に入り北流、大和川に注ぐ川。淵瀬の定めなきことで聞え、古来、和歌に詠ぜられ、「明日」を懸け、また「明日」を言い出す枕詞のようにも用いられた。古今雑「世の中は何か常なる―昨日の淵ぞ今日は瀬になる」
_茶入れの名。瀬戸金華山窯茶入れ手で、古今集の「昨日といひ今日と暮して飛鳥川流れて早き月日なりけり」の歌から小堀遠州が命名。淡赤色、口づくり、捻り返し薄手に、姿をきゃしゃに細工した茶入れ。また、この形に類する茶入れを飛鳥川手という。
[ 巻 ] 内十四巻
[季 節] 五月
[番組順] 四番(略式三番)
[太 鼓] 無
[稽古順] 第四
[ 面 ] 曲見