小面 こおもて
この作は河内作の面を写した面です。 『小』は可愛らしいとか、年が若いとか、 あるいは優しく美しいと言うことを意味する接頭語といえましょう。 女面の中で 一番年が若く十六.七歳の乙女を表した面です。 『井筒』『野宮』『熊野』『松風』などに使用します。



こ‐おもて【小面】
能面の一。最も小ぶりな若い女面。小面の「小」というのは若いとか可愛いら しい、美しいという意味です。 眉を抜いて額に眉墨で眉を描いてあります。 歯はお歯黒で染めてあります。口の両端が少し上がり気味で愛らしさ を感じさせます。