顰 しかみ
この面は洞白作の写しです。 顔の筋肉をすべて極度に緊張させた容貌は
見るからに害意を表した凄みのある面です。
『大江山』『紅葉狩』『土蜘蛛』『舎利』『飛雲』などに用いられる。
しかみ【顰】
しかめること。
能面の一。顔をしかめた猛悪な相の鬼の面。
模様・細工物などで、顔をしかめた鬼・獅子の面など。
顰 俗にいうしかめ面(つら)という表情です。
顔中の筋肉をしかめて怒った相貌で、眉の筋肉が眼にかかるほど垂れ
下がっているので、瞳孔が一部隠れた形になっています。
口の両端は頬の上のほうに達し、上下の歯と牙が力強さを強調してい
ます。
雷 いかずち
この作は洞水作の面を写した面です。 観念的な雷の具象化です。顰(シカミ)の変形の面です。