平成17、18年の祇園祭撮影のなかから、鯉山をテーマにピックアップ。
日も暮れて、街がようやくたそがれ出すころ、駒形提灯に灯が入る。
ここ、室町通の六角通をさがったあたりの町の名は鯉山町。登竜門の鯉山を出す町だ。
宵々々山、宵々山、宵山と日を追うごとに人の出も多くなり、祭り情緒は高まって行く。
鯉山保存会になっている町屋の通路は、すでに長蛇の列である。
通路を抜けた奥の広間に、ベルギーからきたタペストリが展示されている。
突き当たりには地蔵堂があり、灯明のお供えをよびかけてくる子どもの囃し方もかわいい。
われらが鯉山の勇姿。鉾ほども大掛かりではないけれども、山には山なりの辻回しがある。
巡行から無事戻ってきた鯉山は、まつりの興奮も余韻ものこしたまま、みるみる解体されてゆく。
なんだかさみしい気もするが、また一年後、きらきらした姿をみせてくれるだろう。
祇園祭(平成14年) 祇園祭(平成16年)
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18.11.11