地球大爆破

 Digital Creatorsドラマ 「地球大爆破」
 〜Eternal Life〜 STORY−E
宇宙人アリア:窪塚洋介 /Sala:Michelle Bush 他


人気のない海辺で一人の若い女性(セーラ)が薬をあおって自らの命を断つ。いつまでも一緒に、と言ってくれた母の死に耐え切れずに・・・。かたわらに降り立ち、彼女を甦らせたのは遥か遠くの星からやってきた宇宙人だった。高い知性と優れた科学文明を持ちながら、愛し合い、助け合うという基本的な姿勢を忘れたために今、絶滅の危機に瀕している同じ人間なのだと告げる。そして、この地球で愛し合うこと、助け合うことを学ぼうとしているのだと。驚く彼女に、さらに続ける。実は彼女とは時空間を越えて様々な時代に出会い、彼女は生まれ変わるたびに沢山の人達に愛を与えてきたのだとも。彼は、時を遡らせ、二人が共有したときを出現させて彼女に見せる。 
140年前の日本では、追っ手を逃れるため山越えをする若侍と姉という関係で。彼女は我が身を敵に投げ出して弟を救ったのだった・・・。又、第二次世界大戦中の沖縄では、傷ついた妹を抱えて助けを乞う沖縄県民の若い男とアメリカの衛生兵の女性という関係で。捨て身でジープに向かってきた彼と妹を、敵味方を越えて彼女は救ってくれたのだった・・・。 
宇宙人のやさしいまなざしに彼女はもう一度やりなおすと言って歩き出す。永遠に生きる証、それが愛。愛は無敵、無限の力。生命は永遠に普遍・・・。彼女を見送り、宇宙人は光の玉になって去っていく。(文:のも) 


わずか20分程の作品ながら、みどころは多い。先ず、全篇を通して語られる洋介くんのなめらかな英語のせりふ。そして、語りの間、フラッシュバックで挿入される洋介くんの幼少時代のカットや水と緑に被われた美しい地球の自然。珍しい侍姿のりりしい洋介くんの映像。愛・生命・永遠をテーマに彼の透明感あふれるヴィジュアルもあいまって一篇の抒情詩に触れたような余韻を残す佳品である。(文:のも)

【上映情報】 ・01’6.11(SHORT SHORT in SAPOORO:アーバンホール)
・01’11.3(MOUNT POSITION IN 沖縄:パレット市民劇場)他
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