もう一度キス

 「もう一度キス」
 
 三枝 歩 (窪塚 洋介) (20)作曲家を目指す音大生。恋人、美和と大学教授とのトラブルがきっかけで、自分の音楽を見つけるために大学を辞めてしまう。韓国で玲花と運命の出会いをするが、日本でデビューの準備をする人気歌手だと知り、別れる決心をする。そして、玲花の作曲コンペに「君のために」をエントリーして自分の気持ちを伝えようとするのだった。

 玲花 (ユン・ソンハ) (23)“ヤン・ソアヤ”。韓国の人気歌手。仕事のために来日して、偶然、歩とと再会する。歩の父、務のプロモートによる日本デビューが決まった矢先、心臓病である事が分かり、引退を余儀なくされる。

 三枝 努 (加藤 雅也) 歩の父で、プロモーション会社の(敏腕)社長。家を出て行った歩を 影ながら見守る。「日韓友好プロジェクト」という企画で玲花の信頼を得、彼女を日本でデビューさせようとするが・・・。

 三枝 陽子 (佐藤 友美) 歩の母。元スチュワーデスで 今は輸入雑貨店のオーナー。突然、務と離婚して歩を驚かせるが、離婚後も歩の良き理解者。

 野村 美和 (国分 佐智子) (20)歩の恋人で、歩のバンド仲間の昭典とも付き合い始める今時の大学生。しかし、自ら起こした交通事故で 顔に傷を負い、歩や昭典との事、そして今までの自分を見つめ直し始める。

 李 正美 (小田エリカ) (20)歩に密かに思いを寄せる同級生。在日韓国人である自分のルーツを知るために韓国に留学しようとする。美和とは対照的な存在。

 鈴木 潤也 (伊崎 充則) (20)歩のバンド仲間で 高校時代からの親友。大学を辞めてしまった歩の事を 誰よりも心配している。歩が抜けたバンドに ヴォーカル担当で入って来た橘由紀恵と 「好きな人のために生きて行く人生があってもいい。」と言って、結婚する。

 本田 昭典 (柏原 収史) (20)歩のバンド仲間で 美和と付き合い始める。しかし 美和が 歩を忘れられずにいるのを知って複雑な心境に・・・・。

 橘  由紀恵 (赤坂 七恵) 歩がバンドを辞めた後、ヴォーカル担当で入って来る。ドラムス担当の潤也と結婚する事になる。

 キム・ミギョン 玲花のマネージャー。

 田中 音楽製作会社のディレクター。美和の依頼で 歩に作曲の依頼をする。
(文:アリス)




大で作曲の勉強をしている三枝歩(洋介君)は、同級生の美和、李、潤也、昭典とコンテストの参加も兼ねて、韓国旅行へ。そこで一人の女性、レイカ(ヤン)と出会う。日本に帰ってきた歩は、両親から離婚したと聞かされ戸惑う。歩は恋人美和と大学の教授とのトラブルに巻き込まれて退学されそうになっていたが、父、務の力で取り消されたことを知り、逆に大学を辞めてしまう。


本での歌手デビューのために来日していたレイカと、日本で偶然の再会。仕事が思ったように進まず悩む彼女と歩は、夜の街をドライブする。だがレイカはまだ自分の事を何も話そうとしない。歩は家を出て、アパートで暮らし始める。美和の歩への不安から、バンド仲間の昭典ともつきあうのだが、そんな美和に「好きな人が出来た」と告げてしまう。


国に帰るレイカが、空港から電話をかけてくる。必死で空港に駆けつける歩だったが、最終便は出た後だった。ところが、そこにはレイカの姿が・・・。夜の海岸で、二人きりの時間を楽しむ二人。歩は レイカと一緒に韓国に行くが、彼女がヤン・ソアヤという人気歌手だと言うことを知って失意のうちに帰国してしまう。歩は、美和に別れを告げる。だがその夜美和は、事故で大怪我をしてしまう・・・。包帯が取れて、自暴自棄になる美和だったが、歩の励ましで立ち直ってゆく。


イカは、務のプロジェクトによる日本でのデビューが決まり、再び来日する。ある日歩は、務からレイカを紹介されるが、知らない振りをしてしまう。驚くレイカ。務の急用で二人だけの時間が出来た歩とレイカは、最後の思い出を作るために遊園地へ向った。ガラス越しに見つめあう二人。そしてキス・・・・。だが、持病の悪化でレイカが倒れ、歩は一晩アパートで休ませる。次の日、歩はレイカをホテルへ送り届けた折、レイカは歩に別れを告げてしまう。


曲の仕事を始めていた歩だったが、自分の気持ちに区切りをつけるためにレイカの作曲コンペにエントリーする事を決心する。だが、歩の曲は最終選考会で落選。歩のミニ・コンサートを聞いたレイカは、歩が自分のために素晴らしい曲を書いてくれていたことを知るが、再び倒れてしまう。務はレイカのためにプロジェクトの中止を決定する。


イカのラストコンサートが開かれることを知った歩は、迷うことなく韓国に飛んだ。アンコール曲で歩の伴奏に合わせて、「あなたのために」を熱唱するレイカ。歌い終えたレイカをしっかりと抱きしめる歩。二人には惜しみない拍手がいつまでも鳴り続けていた。(文:アリス)




歩の奏でるピアノの旋律が、時々の心情を映し出す様にこちらまで胸が張り裂けそうな思いに惹き込まれました。歩という青年が、ひとりの女性を愛することを通して自我に目覚めてゆく作品。国の違いや考え方の違い、大きすぎる父の存在など、さまざまな壁にもがきながらも精神的に成長してゆくさまを、“歩き方ひとつから演じわけた”と、当時のメッセージで語っていました。第1話のころから最終回に至って、その変化に注目してみてくださいね。
クランクアップ時のエピソードとして、「久しぶりに泣いた」と、当時のメッセージにもありました。魂から演じた・・・そう言わしめた作品となりましたね。
(文:yuma)

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