鍼灸
鍼灸は、肩こりや腰痛にのみ効くのではありません。
ＷＨＯ（世界保健機関）でも、様々な疾患に有効であることが、
認められています。（参考）
・鍼灸の治療成績は、施術する先生の知識・経験に、大きく左右されます。
経験豊かな鍼灸師に相談することをお薦めします。
・きちんと打っていれば、
体の深部で、ドーンと響く感じや
体の内部が暖まってくる感じなど、
何らかの変化を感じるはずです。
-視神経炎に対する鍼灸治療の例 in China-
・常用穴：晴明、瞳子寥、風池、合谷、復溜、三陰交、太衝。
・補助穴：賛竹、四白、外関、光明、足三谷、太谿、照海、曲泉、内関、肺兪、
肝兪、腎兪、胆兪、胃兪、命門、天柱、養老、飛陽。
・治療回数の最も多いものは１３２回、最も少ないものは５回。
| 著効 | 視力が０．８以上に回復した or 視力が試視力表で４行以上高まった |
３０ |
| 有効 | 視力の回復が０．２〜０．７ | １２ |
| 無効 | 治療後も視力が０．１に及ばないもの | ６ |
文献：中医臨床 第５巻１号 Ｐ８５〜Ｐ８７
視神経萎縮における鍼灸治療の有効率は、６４％〜８８．８％。
| 臨床治癒 | 視力が１．０以上に回復orもともとの視力より視力表で５行以上よくなったor ０．０１以下の視力だったものが０．２以上になり、視野が２５度以上拡大した |
８．２％ |
| 著効 | 視力が視力表で３行以上よくなったor もともとの視力に比べて１０倍以上よくなったor 視野が１５度以上拡大した |
９％ |
| 有効 | 視力がいくらか向上したが、著効までの基準に達しなかったもの | ４６．８％ |
| 無効 | 治療の前後で変化のなかったもの | ３６％ |
文献：難病の鍼灸治療
（コメント）
具体的なパーセンテージについては、参考程度にとどめておいた方が良いかと思われます。
・
鍼灸においては太陽穴と風池穴を刺激すると網膜（視神経乳頭付近）の血流が増す。
風池穴を刺激すると一時的に血流が低下した後に血流が増加、太陽穴を刺激すると
施術直後から血液増加が認められ、３０分後に最高値に達した。
文献：臨眼 54巻4号 Ｐ７０４〜Ｐ７０５