科学技術と新素材、新理論の急速な発展で、ゴルフ用品は著しくその機能を高めた。飛ぶドライバー、飛ぶボール、そして飛ぶアイアンの出現は、シニア世代のゴルフを大きく変えたといえよう。しかし、一般に老視と言われる目の衰えは、これまで如何ともし難い部分があった。もちろん遠近両用メガネは発売されているが、ことゴルファーにとっては、大きな助けにはならなかった。しかし金井清一プロが出合った。目の衰えをかなりの部分でカバーしてくれるメガネを手に入れたことで「あの時代に戻れるかもしれない」という。

グリーンの芝目がこんなに鮮明に見えたのは何年ぶりだろう

 「こうやってボールをセットし、ホールカップを見る。ほら全然ぼやけないんだよ。そしてまた目をボールに向ける。これもぼやけないんだな。これなら自信をもってパットできるよ」と金井清一プロは二コニコ笑う。 取材当日千葉県の多古カントリークラブには、金井プロとそのゴルフ仲間3人が集まった。そして金井プロを含めた全員の目には、バリラックス パナミックが掛けられている。「いいだろ。これまでのメガネとは全く違うでしょう。近くを見て、遠くを見てもはっきりボールやホールが確認できる。それに視野も広い。これなら十分ゴルフに使える。そう思って誘ったんですよ」と金井プロ。「本当にパットが楽ですね。これまで遠近両用メガネの類をゴルフで使ったことはありませんでしたが、こんなに良く見えるとは。若い頃はこう見えていたんですね」と紅一点のハンデイ12・伊藤千恵子さんが頷く。「私も遠近両用メガネは初めてですが、見えすぎるくらいです。芝の11本がはっきり見えるので、これまでとは世界が違いますよ」と吉田公成さんも嬉しそうである。「1度遠近両用メガネを使ってプレーしたことがありますが、ダフリ、トツプの連続で直ぐに止めてしまった」という内山安信さんは「パットの時も以前使ったメガネとは少し違いますね。アドレスしてポールを見つめる。次に1度カツプからのラインを確認して、またボールに視線を移す。こうした一連の動作の時に、違和感が全くない。しかし、このメガネの最高にいい所はショットの時ですよ。メガネをかけていることを忘れてしまいます」と大満足の表情を見せた。

正しい情報が自然に目から入ってくるので自惰を持ってクラブを振り切れる

 「確かにその通りですよ。以前内山さんが、メガネをかけてゴルフをした時、ダフリ、トツプのミスを重ねたのは、アドレスでしっかりボールが見えていても、スイングを開始し視野が少し変わった時、ボール周辺の芝が歪んで見えたからだと思います。実際に私もそれに近い経験があるんです。でもこのメガネにはそれがない。アドレスからフィニッシュまで実際に見ている部分が移動しても、ぼやけたりすることがないんです。そこが私も、これなら使える!と思った最大のポイントでした」と金井プロ。実際に18ホールのラウンド中「良く見える」「ぽやけない」という言葉が4人の口から何度も飛び出していた。特に最終ホールとなった18番、パー5では内山さんの第2打。ツマ先上がりで左足下がりという複雑なライからのショットであったが「このライがアドレスした時、これだけしっかり見えるのは凄い。以前使ったメガネでは考えられない」とまさに目を丸めて打ったボールは会心の1打。「正しい情報がそのまま得られると、迷いなくスイングできるんですよ」と金井プロはいう。 その金井プロ同じ18番、バー5の第3打。池越えの難しいピンポジションに対し「ピンまでピッタリ90ヤード。間違いなく90ヤード」と言い切った自信のショットがあわやカップインのイーグルというべタピンショットに思わず二ツコリ。「若い頃に戻ったようですよ。メガネがなくても、最終的に90ヤードという距離は割り出せたでしょうが、見ただけで残りの距離が目を通して頭に浮かんでくる。ゴルフはこれじゃなくちゃ」と金井プロは言う。 さて、最後に1人寡黙にプレーを続けていた吉田さんが「ズレることが1度もなかったですね。それに軽いし良く見える。いいですね」とポツリと言った。これまでのゴルフにおける遠近両用メガネの概念を遥かに越えたパリラックス パナミック。この秋は視界良好でプレーするシニアゴルファーの姿が全国のゴルフ場とシニアツアーで見られるはずである。

 

 

ゴルフは目を酷使するスポーツ。

だからメガネは重要なアイテム

 これまで何度かメガネを試してみました。もちろん見えにくくなったということもありますが、見えにくくなった目で、ポールライやホール全体をしっかり把握しようとすると目に無理がいくのでしょう。かなり疲労を感じるようになったため、私もそろそろメガネをかけてみようと思ったのがきっかけです。 しかしことごとく合わなかった。最初は慣れないからかな?と思っていましたが、そうではない。スポーツを、ゴルフをするための機能が不足していると私は結論づけていたのです。 しかし今回のパリラックス パナミックは、これまでの私が出合ったメガネとは全く違います。早い視野の移動にも、またアドレスからバックスイングといった微妙な視野の動きにも対応してくれるので、全く違和感がありません。それにパットの時、オーバーではなく芝目がはっきり見えるので昔のようにパッティングラインを読むためのデータを鮮明な画像として得ることができます。もしかしたら、これでゴルフが大きく変わるかな!そんな予感が沸々と沸いてきています。

                   金井清一

   

「視界が広いのでスイングが楽」という金井プロはすばらしいショットを連発

「間違いなく90ヤード」と断言して打った金井プロのショットはあわやチップイン

自分にあったドライバーやアイアンを見つけるのと同じくらいメガネは大切

ボールも芝もはっきり見えるのでロブショットも自信を持って打てる

「視野が広く視線を動かしてもぼやけない。若いころのゴルフを取り戻せる」と金井プロ

芝目1本1本がはっきりわかるほど鮮明だから、ラインを正確に読むことができる