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アカイイト | |
| ジャンル : アドベンチャー | ||
| メーカー : サクセス | ||
| 対応機種 : プレイステーション2 | ||
| 発売日 : 2004/10/21 | ||
| 価格 | 6,426 円 (税込) | |
| 備 考 | ||
CERO15 (15歳以上対象) 初回生産分のみ アンソロジーコミックを同梱 |
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物 語 この夏、わたしはたったひとりの家族だったお母さんを亡くして 遺産として残されたお父さんの実家を見るために、 長い道を行く電車に乗り・・・・ とても不思議な夢を見た 思い出せない赤い記憶 群れ飛ぶ蒼い光りの蝶 そして、悲しい目をした懐かしいあのひと わたしの生まれ故郷でもある経観塚(へみづか) そこでわたしは誰かと出会い、 そこでわたしは誰かと別れる 過去と現在、 夢と現(うつつ) わたしの記憶とわたしの血 縁(えにし)の糸が絡まりあい、 寄り合わさってひとつの絵を成し 運命の輪が廻りだす 『グリーングリーン』、『おしえて!ぽぽたん』などを、 コンシューマに移植した事で知られるソフトメーカー”WellMADE”が、 自身のOHP上で公開した同名WebノベルのTVゲーム版。 ゲームの販売は、何故かゲームメーカー”サクセス”が担当している。 もしかすると、ノベル自体が共同企画なのかもしれませんね。 【シナリオ】 地味ながらも惹き込む力のある物語 え〜と、物語を簡単に補足しますと・・・ 主人公である羽藤 桂(はとう けい)は夢を見ていた。 それは誰かに手を引かれ、闇深い山の中を走っている夢。 何故走っているのかわからない。でも、何かから 逃げなくちゃいけない・・・そんな気持ちに追い立てられる。 そして辿り着いた場所は、見上げるほどに大きい木のある場所。 たくさんの花びらが蝶のようにひらひらと舞う その場所は、思い出せないがどこかで見た事のある景色。 しかしそれは突如赤い景色に彩られ、塗りつぶされていく・・・ これは何を意味するのだろうか?私はここで何かしたのだろうか? そんな思いとはうらはらに、桂の意識は急浮上していく。 彼女はほとんど乗客のいない電車の中で目を覚ます。 どうやら一定のリズムを刻む線路の枕木の音を聞きながら居眠りを していた様である。彼女はつい最近、母を病気で亡くしていた。 父親を小さい頃に火事で亡くしていた桂は天外孤独の身となった。 幸い、母親と親しく、桂も小さい頃から慕っていた女性、 ”浅間 サクヤ”に助けられ、そんな悲しみからも表面上ながらも 心の整理がついた頃、遺産の整理を担当していた 税理士から、父親の遺産として残されていた、経観塚という桂の 生まれ故郷にある実家の存在を知る。ちょうど夏休みに 入った桂は、今は誰も住んでいない実家の今後の処遇を決めるべく、 直接その実家を見るために経観塚へ行く事にする。 桂自身も父親を亡くした火事の時に煙を吸って意識を失い、 それ以前の記憶をなくしている為に、何ひとつ思い出す事の出来ない ”その場所”。それなのに桂の中で燻る記憶の”ナニカ”。 そんなスッキリとしない気持ちのまま、桂は夜を迎えた経観塚の 駅へと降り立った・・・というようなプロローグ。 その後物語は経観塚の地を舞台に、主人公、羽藤 桂を 中心に集まったヒロインたちとの関係を描いた内容になっている訳ですが、 ”古事記”や”神話”、”伝承”といったものをベースにした、 いわゆる”和風伝奇モノ”を下地としつつ、桂自身に流れる”血”を題材とした 素材を上手く織り交ぜた、まとまりの良い内容に仕上がっています。 実際に作品を遊んでみると、それほど変化に富んだ 内容という訳でもなく、極端、物語自体は平凡な内容であると思います。 しかし、物語の魅せ方というのでしょうか、話の導き方というのが 上手く、プレイしていても中弛みをあまり感じさせない物語の構成の仕方と いうのは、昨今のこの手の作品の中でも出来が良いと思われます。 また、作品の演出部分に関しても、同じCGを多用しながらも、 CGを部分的に拡大しての使用、画面のパーンのさせ方、音の割り振り方 などなど、かなり工夫を凝らしての制作が成されており、 若干クドい部分があるのも正直なところですが、作り手側のこだわりを きちんと感じる事が出来る部分には好感を抱きました。 実際、物語の分岐の部分などにも気合が入っており、 ひとりのヒロインに対して平均5〜6個のEDが用意されており、 まぁバッドEDが多いのは仕方ないとしても、それぞれのEDが結構違う 結末を見せる部分などにも、作り手の拘りを感じまたしね。 ただ、欲を言うならば、もう少し物語的に盛り上がりと 意外性が欲しかった部分はあります。なんというんですか、先が読める(笑) 決して物語自体の出来が悪い訳ではありませんが、プレイヤーに 対して”えっ!?うそ〜ん!!そんなんアリ??”みたいな、良い意味での 裏切りは欲しかったかもしれません。まぁこれは物語としての完成度が高い故に 求めてしまう、”贅沢”な気持ちなだけなんでしょうけどね(笑) 【キャラ】 はとちゃんは、みんなの”チューペット”です←意味不明 原画&キャラデザは”Hal”氏。今時の流行を上手く描く 絵師さんですね。でもキャラそれぞれに目元などに特徴を持たせるなど、 ちゃんと個々の描き分けが出来る部分などは凄いと思います。 個人的にはキャラ買いしてしまうぐらいに好みだったりしますね(笑) 攻略可能人数は全部で5人。 ![]() ユメイ(ゆめい) 桂が父親の実家のある経観塚に近づくにつれて 見る様になった夢の中に現れる少女。非常に穏やかで落ち着いた 性格をしており、桂自身も彼女に亡くした母親の面影を抱く。 ![]() 千羽 烏月(せんば うづき) 桂と同じ電車で経観塚の地へ訪れた、長身で黒髪の美しい少女。 しかしその鋭い眼差し、佇まいは、明らかに普通の人とは違うものがあり、 さらにいつも所持している”太刀”が異彩を放つ。 他人との関係を持つ事を嫌い、いつも一人でいる事が多い。 ![]() 若杉 葛(わかすぎ つづら) 人の住んでいなかった経観塚の桂の実家に住み着いていた少女。 弱肉強食を家訓とする家に育ち、現在相棒の白い狐”尾花”と共に放浪生活を 実施中、桂に誘われ仮の宿として居候する事になる。 桂とは半回りほど年齢が離れているにもかかわらず、知識、生活力など 桂では足元に及ばないほどのしっかり者だったりする。 ![]() 浅間 サクヤ(あさま さくや) 日本人離れしたスタイルの持ち主にして年齢不詳の女性。 桂の母親の親友で桂の事を可愛がっており、母親亡き後の桂を色々と 支えてくれたのも彼女である。非常にざっくばらんで 気さくな姉御肌な性格をしており、歳相応(?)にオヤジ臭い一面を持つ。 酒が無くては生きていけない(笑)何故か”千羽 烏月”と仲が悪い。 ![]() ノゾミ(左)&ミカゲ(右)(のぞみ&みかげ) *真ん中は血を吸われる桂(笑)* 経観塚を訪れた桂の元へ、夜になると鈴の音と共に 現れる双子の鬼。生意気で挑発的な姉のノゾミと、内気でオドオドしている 妹のミカゲ・・・といった具合に真逆な性格しており、 いつも行動を共にしている。夢を操る力を持っており、何故か桂の事を 執拗に襲ってくる。故に桂を守る”ユメイ”とは対立関係にある。 ・・・この5人。一応可能人数を5人としているのですが、 ”ノゾミ”と”ミカゲ”の双子に関しては2人で1人扱いとしています。 まぁぶっちゃけこの双子の物語は、他のヒロインに 比べると物語の量的に少ない部分がありますし、ある意味”おまけ”として 捕らえておく方が無難かもしれません。EDはちゃんとあるよ(笑) 各ヒロインの物語についての感想ですが、どのヒロインの物語も まぁそれほどに飛びぬけて良い部分がある訳ではない、というのは前述しましたが、 決して面白みがないという訳ではなく、ちゃんと各々のキャラの 特色を上手く表現していますし、読ませるという部分で言えば出来が良いです。 もっとも、何というんですかね、登場する人物全てが”知り合い” みたいな部分があり、なんか主人公の桂だけが知らないところで物事が 勝手に進行している気にさせられる部分が多々あり、なんとな〜く ”ハブ”にされている様な”置いてきぼり感(疎外感)”が強い時もありますが(笑) まぁそういう”部外者扱い”も演出のうちでしょうけどね(笑) さて、今回のお気に入りですが、やはりここは双子炉理鬼である ”ノゾミ&ミカゲ”と主人公の”羽藤 桂(通称はとちゃん)”以外あり得ません。 考えられません。え?桂は攻略出来ねぇって??そんなの関係ありません(爆) ![]() あのいかにも”おっとり”した感じの外見に違わぬ ”ぽわぽわ〜”っとした性格、それ故に、”鬼”と平然と行動を共にする 許容範囲の広さ、そして旅館で暇を持て余し、部屋で ひとり座布団4枚重ねて、誰もいない部屋で小噺を披露する天然さ(爆) もうあの声とビジュアルにもはや管理人メロメロ・・・ しかも彼女、まぁ設定的に特別な血を持っている事に なっており、”鬼”の方々にとってはその血がスッポンエキス並みに 滋養強壮に効果があると言う事で、まぁ年がら年中 鬼に血をチューチューチューチュー吸われっぱなしであり、 もうそれ見ているだけでなんていうの?チューペット?←意味不明 いや是非とも自分も参加させて欲しいところなんですけどね。 首筋あたりにサクっと逝っちゃうよ! サクっt(PAN!)←成敗 ノゾミ&ミカゲに関しては属性ということで。和風炉理万歳(爆) 俺の血でよければいくらでも吸っておくれ!!←手遅れ ユメイ姉さんの遠慮気味に血吸いた気な表情にちょっと萌え(笑) 【システム&音楽】 基本的には選択肢を選んでいく事で物語が変化する、 オーソドックスなADVなのですが、かなり複雑に分岐が入り組んでいるうえに、 特定のルートやEDを見ないと解除されないルートやEDがあるので、 結末全てをコンプリートするには、かなりの根気が必要かと。 なかには物語の前半あたりに出てきた、たったひとつの選択肢の違いなどが 物語の最後の最後で自動的に違う結末に持っていってしまうなど、 かなりの難易度を誇るといっても過言ではありません。 一応ルートの確認が出来る”分岐図”なども、プレイ中に 確認できるなどの親切システムは実装されてはいるのですが、実際に 自分も最終的にどうしても6個ほど到達出来なかったEDが あり、それに関しては攻略サイトさんなどのお世話になりましたしね(笑) 真面目な話、この作品の32個全てのEDを自力で コンプリート出来た人は、相当な攻略センスをお持ちと言えると思います。 でもこれだけ入り組んで複雑な分岐にも関わらず、 最後までやる気が削がれないというのは、結構凄い事だと思いますね。 その他の基本システムに関しては、まぁADVものとしては ごくごく標準レベルで可も不可もなくというところなのですが、クイックセーブ& ロードがない点と、セーブ数が20しかない部分は残念なところ。 せめてセーブ数は、ひとつの物語に出てくる選択肢を全てセーブしても、 なお空きが10ぐらい残るぐらいの数が欲しかったところですね。 音楽に関しては、まぁごくごく普通のレベルではありますが、 全体的にのどかさを感じる穏やかな曲、重く暗い感じの曲などが多く、 個人的な意見ではありますが、どことなく『水夏』の BGMを思い出した部分がありましたね。 実はこの作品、音楽鑑賞モードがありません。エラいマイナス(笑) という訳で個人的に購入したサントラに収録されていた 曲名でお気に入りを挙げますと、”夏に咲いた日””時の雫” ”いつかのひかり””古唄(いにしえうた)””昏き陽炎(くらきかぎろい)” あたりが良かったかと。しかし今時のADV作品で、 音楽鑑賞モード自体が無いなんてちょっと珍しいですけどね。 ボーカル曲はOP&EDに各1曲。こちらも出来としては 普通のレベルではありますが、個人的にはED曲はかなりお気に入り。 こういう地味な感じの曲って案外好きなんですよね(笑) まぁこの曲のためにサントラ買ったといっても過言ではないですし(笑) ちなみにOP曲”廻る世界”でボーカル”霜月はるか/riya”の ダブルボーカル。ED曲”旅路の果て”でボーカル”riya/霜月はるか”の ダブルボーカルになっています。どちらも同じ歌い手さんですが、 一応メインとなる人が両曲で入れ替わる感じですかね。 【総 評】 ADV好きな人には是非ともお勧めです これが俺的最終結論ということで。 まぁ確かに一見すると”ギャルゲーチック”なんですが、 実際にプレイしてみると、女の子を主人公とした真っ当な伝奇モノを 題材としたアドベンチャー作品であり、ある意味一般向け。 まぁ桂が血を吸われる場面などは、ある意味”百合”なんですが(笑) 物語的に突出した部分がある訳でもありませんし、 言い方が悪いですが地味。しかし非常に物語のまとまりも良く、 ボリューム的にも程よい(大体ひとり3〜4時間)感じで、 かなり大雑把な括りにはなりますが、伝奇モノとしてみるならば、 先ごろプレイした『水月 〜迷心〜』よりも良い意味で 単純で面白かったと思います。コンシューマのオリジナル作品と しては久々に”当たり”の作品と言えると思います。 女性の方などにも十分お勧め出来る作品だと思いますしね。 さぁ君も”はとちゃん”の血をチューチューしようぜ!(笑) (C) 2004 SUCCESS |
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