*転載厳禁*
*DXパック版パッケージです*
らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜
 ジャンル : 恋愛アドベンチャー
 メーカー : 角川書店
 対応機種 : プレイステーション2
発売日  2008/01/24
価格  DXパック版 : 9,240 円 (税込)
 通常版 : 7,140 円 (税込)
備 考

 CERO B (12才以上対象)

 DXパック同梱内容
 陵桜学園学校指定セーラー服・校章・ネームプレート
 糟日部〜アキバ間定期券入れ
 らき☆すたコレクションポスター




オタクな少女・泉こなたを中心に繰り広げられる、
緩いキャラたちの緩くもディープな日常を描く、美水かがみ氏の描く
4コマ漫画、”らき☆すた”。単行本や小説、ラジオや
アニメなど、様々なメディアで関連作品を展開しており、特に2007年に放送された
アニメは、かなりの盛り上がりを見せました。

そんな中、脳トレゲー作品としてニンテンドーDSで
2005年12月に発売された『らき☆すた 萌えドリル』の中で、登場するキャラが
製作した同人ゲームが云々という展開があり、
本作はその同人ゲームを下地として製作された、ある意味”勢い”で
実現した作品と言っても過言ではありません(笑) はたしてその出来ばえは如何に??





【 プレイしてみての感想 】

見た目は軽いが、キャラゲーとしては非常に真っ当な作品

主人公(名前入力必須)は、陵桜学園に転校してきた、ごく普通の学生。
新しい学園生活に期待と不安を抱きながらも学園に登校すると、偶然にも同じ日、
同じクラスにもう1人の転校生の姿が。彼女の名前は”永森やまと”。
主人公とやまとは、ちょっと(?)オタクな女の子、泉こなたたちがいる3年B組へと
編入され、主人公はこなたたちとすぐに親しくなった。

季節は秋。ちょうどこの時期、学園は2週間後に開催される
学園祭・桜藤祭の準備がピークを迎えており、主人公は忙しそうなこなたたちの
手伝いをする事に。手伝う事に消極的なやまととの、
ちょっとしたイザコザはあったものの、主人公たちは時間に追われながらも、
順調に準備を進めていった・・・という感じのプロローグ。

ドタバタしながらも、みんなで力を合わせ、無事に桜藤祭の日を迎えた
主人公たち。しかし、桜藤祭の開催と同時に、主人公は意識を失い、目が覚めると、
そこは自分の部屋のベッドの上だった。しかも日にちを確認すると、
それは自分が陵桜学園に転校してきた”その日”の朝だった・・・物語は、陵桜学園に
転校してきた主人公と、主人公と親しくなった女の子たちの
交流を描きつつ、文化祭の準備に明け暮れる、
彼らの日々の裏に隠された真実を紐解いてゆくことになります。


プレイしてみての感想ですが、キャラゲーとしては
意外にもしっかり作られおり、軽い見た目ながらも真っ当な作品・・・という印象。

作品自体は、陵桜学園に転校してきた主人公を中心に、
彼と親しくなった女の子たちとの日々を、文化祭である桜藤祭の準備を通じて
描かれてゆく訳ですが、その日々の裏には、ある隠された真実が
存在しており、知らずのうちにその真実に翻弄される彼らの行く末を、物語を繰り返し
プレイし、徐々に隠された真実を紐解いてゆく事で物語を
収束させるスタイルを採用している訳ですが、同作品らしい、さり気に盛り込まれている、
どこから突っ込んで良いのか迷うほどのオマージュやパロディー、
根本たる物語の内容の、SF的なシリアスさを擁しながらも、作品全体から漂う
緩い感じの”匂い”など、良い意味でのおちゃらけを含んだ
この作品らしい”軽さ”が表立つものの、実は根底にある物語を下地とし、
そこから分岐する多種多様な”もしも”に対し、
上手く密接な関係を持たせ、尚且つ、それら全てを破綻させる事なくきちんと
まとめ上げている部分などは、キャラゲーという安易な”萌え”のみで押し切るのではなく、
アドベンチャー作品として、真っ当な出来になっていると思いました。


まぁぶっちゃけた話をすれば、この作品のキモとなる
”繰り返す”という部分も、ヘンな話ですが確信犯的なものを感じるんですよ(笑)
たぶんこの作品をプレイする人なら、何の作品をオマージュと
しているのかは、すぐにピンと来るはずです。というか、広告がアレでしたし(笑)
もちろん真っ当な出来であるとは思うものの、全体的には安易な展開の
部分も多いですし、今回の物語の重要な鍵となった”彼女”の扱いも中途半端な部分が
あったりと、最後にきて息切れ気味な部分も少なからずあったと思いますが、
そのへんを差し引いても、まぁ上出来なのではないかな?と(笑)

そういう意味では、あくまでもキャラゲーという枠の中での上出来で
あるとは思いますが、主要登場キャラ殆どに何かしらのルートで何かしらの個別エンドを
設けたり、またそのルートも、ある意味ファンには堪らないであろう、
ツボを突く萌え要素をぶち込むなど、ツッコミどころ満載のニヤリとさせられる部分を含め、
ファンなら結構楽しめる作品に仕上げていると思いましたね。





【 キャラ 】

地味なあの娘でもツボを突く萌え仕草

メインキャラバストアップ作画が原作者の
”美水かがみ”氏。
また、原画は
”柳野龍男”氏、”はたけやまこ”氏、”岸川麻美”氏、”中村勇介”氏、
”渡辺絵美”氏が担当。詳しい分担はよく解らないのですが、
まぁ名目どおりなのかな?と。特に同作品のキャラ描写に関しては、ある意味独特の
カタチがあるので、結構好き嫌いが分かれる部分があると思います。
このへんの好みは両極端かもしれませんね(笑)


今回はとりあえず主要キャラの紹介というカタチでいきたいと思います。


泉 こなた(いずみ こなた)

主人公のクラスメイト。典型的なオタク少女であり、
アニメや漫画、ゲームをこよなく愛す
(趣味は父親の影響を多分に受ける)。背が低く
幼児体型だが、むしろ希少価値だと
思っており、”貧乳はステータスだ!”と豪語する。

柊 かがみ(ひいらぎ かがみ)
主人公の隣のクラスの女の子だが、
親友のこなたのクラスに入り浸ることが多い。
また、主人公のクラスの”柊つかさ”の
双子の姉でもある。現実的でシビアな性格も、
こなたの影響か、意外とオタク傾向。ツンデレ。


柊 つかさ(ひいらぎ つかさ)

主人公のクラスメイト。”柊 かがみ”の双子の妹。
姉と違い、非常にのんびりした性格の
天然系であり、何気にそのボケっぷりが凄い。
料理が得意。


高良 みゆき(たから みゆき)
主人公のクラスメイト。容姿端麗、品行方正、
成績優秀な優等生であり、学級委員も務める。
それでいておっとりとした性格で
ドジを踏み易いものの、それは萌えであり、
こなたからは”歩く萌え要素”と言われている。


黒井 ななこ(くろい ななこ)
主人公のクラスの担任。世界史担当。生徒と
友人の様に接する部分がウケるも、
よく言えばおおらか、悪く言えばいいかげんな性格。
何気にこなたとはネトゲ仲間。独身。


八坂 こう(やさか こう)
陵桜学園2年生。アニ研部長。きさくな性格で
後輩の面倒見もよく、”ひより”などから
慕われている。何気に地味(笑)


永森 やまと(ながもり やまと)

主人公と同じ日に転校してきた女の子。無口で
人と接する事に積極的ではなく、
どことなく浮いた存在。謎多き女の子。


左:日下部みさお(くさかべ みさお)
右:峰岸 あやの(みねぎし あやの)

かがみのクラスメイト。幼なじみでもある。
大雑把な性格のみさおと、そのフォロー役のあやの、
そして突っ込み役のかがみで仲が
良いものの、かがみがこなたのクラスに入り浸る事が
多く、みさおはそのへんが不満。


下:小早川 ゆたか(こばやかわ ゆたか)
上:岩崎 みなみ(いわさき みなみ)

陵桜学園1年生。2人は入学試験の時に出会い、
その時の出来事きっかけに親友となる。
ゆたかはこなたの従妹、みなみはみゆきの家の
ご近所さん。病弱なゆたかをみなみが
フォローすることが多く、みなみは自分の事よりも
ゆたかの事を優先する事が多い。


左:田村 ひより(たむら ひより)
右:パトリシア=マーティン

ゆたかとみなみのクラスメイト。二人とも
ディープなオタクであり、BLや百合をこよなく愛す。
特にひよりは同人活動も行なっており、
ゆたかxみなみで妄想することもしばしば。


2人まとめての紹介などもあり申し訳ありません。
とりあえずここで紹介したキャラに関しては、作品内に存在する何かしらのルートで
個別の結末を持っております。もちろん複数のルートで結末を持つ
主要キャラもおりますしね。また、本作オリジナルのヒロインとなる永森やまとに関しては、
厳密には結末はないのですが、物語の鍵となるので紹介しました。


さて、各ヒロインの物語の感想ですが、厳密にはひとつの
ルートだけではないために、そのルートによってヒロインの立場が微妙に違う訳であり、
また極端な話、おおまかな物語の進行は全部同じ
(ここではそのルートごとにという意)であり、要所要所のイベントの部分が
各ヒロイン対応という、ぶっちゃけ手抜きスタイルなのですが、
意外とヒロイン個々の萌えと仕草を巧みに使いこなしており、あまりその手抜きさが
目立たないのは意外なところ(笑) まぁ厳密には、どうしても物語を
いちいち最初からやらなくてはならない部分があるため
(このへんに関してはまた後ほど)、確かに面倒臭い部分もあるのですが、
そもそもひとつのルートに掛かる時間というのが、既読スキップを使用した際は、
大体平均30分程度で終わる絶妙的なボリューム加減であり、
そういう部分も飽きさせ難い要素になっているかな?と。


さて、今回のお気に入りですが、基本的に攻略出来るヒロインは
全員良かったのですが、その中でも群を抜く萌えといえば、やはり
”柊かがみ”
”小早川ゆたか”でありますね。まぁかがみに関しては
同作品の中でも抜群の人気を誇る部分もあり、本作品の中でも特別待遇気味。
ある意味、美味しいところにかがみの影ありというか(笑)
ゆたかに関しては、守ってあげたい妹要素完備でありながらも、イマイチ地味な
娘なんですが、あるルートの最後での主人公に対しての
あの言葉が、非常に胸を抉られるというか。っていうか、狙い過ぎな気もしますが(笑)

そういえば原作の方でも彼氏持ちの”峰岸あやの”嬢のルートも
存在しており、もしかしたら略奪愛なメモリーズオフな展開でもあるのかと思っていたら、
主人公、いやに聞き分けが良くてガックリ。
せっかく彼氏が文化祭を見に来るみたいなんだから、
彼氏の前で愛の告白して、あやの嬢を困らせてみろって!←嫌な性格

・・・しかし、あやの嬢の結末は侘しい結末だな(笑)





【 システム&音楽 】

物語中に出てくる選択肢を選ぶ事で物語が変化する、
オーソドックススタイルの作品。選択肢自体は結構多めでしょうかね。
作品自体、選択肢ひとつで別ルートへ分岐するぐらい
入り組んでいる部分があるので、結構攻略は難しめかもしれません。

ただ、この作品の特徴として、物語を繰り返しプレイし、
複数あるルートを攻略する事で、徐々に物語の核心に近づいていくスタイルのため、
基本的にひとつのセーブデータを使用し、そのデータで物語を
クリアして終了したら、またそのデータを使用して物語を最初からやり直すという、
積み重ねを行う必要があるのですが、厳密に言えば、
ひとつのルートに収録されている全ての攻略対象を攻略し終わらなくても、
一度ルートを攻略していれば次のルートへ進む事が出来、
そのまま最終ルートに突入する事も出来るのですが、やはり、こういう風に積み重ねを
要求されると、何故かひとつのルートの全ての攻略対象を
制覇してから次のルートへ進みたくなるのが人情(?)であり、
ついつい毎回律儀に最初から初めてしまうのはゲーム馬鹿の性なのかと(笑)
ただ、攻略もあちらのルートの誰々をクリアしてないと、
こちらのルートで攻略出来ないキャラが
あったりと、まぁ微妙にいやらしい規制があったりもしますけどね(笑)

まぁ個人的には試していないのですが、分岐点でセーブを行い、
ひとつの要素をクリアした際のクリアデータを残しつつ、先ほどのセーブ地点から
やり直した際に、最終的にセーブさえすればイベントCGなどが
きちんとギャラリーなどに登録されるのか解らないのですが、もしこの手法を
使う際には、一度きちんと登録されているかを確認してから
攻略を進めていく方が良いと思いますので、気をつけてくださいね。

基本システムの方は言うことなし。ストレスはありませんでしたね。

あとは何かあったかな・・・あっそうだ。そういえば
説明書の事なんですが、収録されているキャラの紹介が、主要4ヒロイン
”泉こなた・柊かがみ・柊つかさ・高良みゆき”のみしか
掲載されておらず、物語の鍵でもある”永森やまと”すらも載せていないのは
あまりにもどうかと。というか、サブ的ヒロインを含め、簡単にでも
良いので、全員載せてあげてくださいよ(笑)
もっとも、説明書に物語のおおまかなあらすじすら載せてないんですが(笑)
この説明書はちょっと手抜きが過ぎる感じがしますね。



音楽の方は、穏やかな感じの緩やかなテンポの曲から、
作品らしいドタバタした感じの騒がしめの曲、少しもの悲しげなスローな曲など、
多種多様な場面に合う曲が揃っています。一曲一曲で
言えば突出した部分もなく、ごく普通の仕上がりなのですが、出来は良い感じ。
”夢の終わり””恋する乙女は無敵んぐ””HARD LUCK WOMAN”
”妖気な昼下がり””真夜中の散歩道”
あたりがお気に入り。

ボーカル曲はOP&EDの計2曲。両曲ともにテンポの良さを
前面に出しており、作品とのマッチングも良い感じ。特にOP曲はアニメ版の
OP曲、”もってけ!セーラーふく”と通ずる独特の早いテンポと
歌詞の言いまわしを有しており、個人的にはお気に入り。

OP曲
”ハマってサボっておーまいがっ!”、ED曲”なんてったって☆伝説”で、
両曲ともに歌手
”泉こなた(平野綾)””柊かがみ(加藤映美)”
”柊つかさ(福原香織)””高良みゆき(遠藤綾)”
ね。アニメ版と同じってことですね。
ちなみに製作陣も”畑亜貴””神前暁””nishi-ken”の
御三方が担当ということで、こちらもアニメ版と一緒でありますね。





【 総 評 】

らき☆すたファンなら買い!ってことで良いのでは?
これが俺的最終結論ということで。

キャラゲーに在りがちな、安易な物語でキャラが出て、
キャラ萌えがあればそれでOKだろ?みたいなものではなく、らき☆すたのキャラを
上手く使いつつ、確信犯的なシチュエーションのオンパレードで
ありながらも丁寧に作られており、そういう意味ではファンには楽しめるかな?と。

ただ、コンプしようと思うと、それ相応の時間は掛かりますし、
そのへんを考えて繰り返しのプレイとなると、やはり若干の飽きは来ますし、
せめて同じルートの中でも、個々のヒロインで
もう少し展開や結末が違うと、もっと楽しめたと思いますしね。
もっとも、1回のルート攻略に掛かる所要時間は短めですけどね(笑)

口の悪い言い方をすれば、キャラゲーの域を脱するほどに
作りこまれた作品ではありませんが、ある意味脱してしまっては、それは既に
キャラゲーではありませんし、そういう意味では、このへんの
”ほどほど感”がちょうど良いのかもしれません(笑)
まぁアニメの時も放送開始とともに異様に盛り上がり、放送終了後に波がひく様に
盛り上がりが沈静化した訳ですが、まぁそんなお祭りからの
冷却期間を経て、尚この作品が好きな人ならとりあえずプレイしてみるのも
良いかと思いますよ。きっとどこかに萌える部分がありますから(笑)

・・・しかし、ゲームの中とはいえ、こんなに違和感なく女の子たちに
囲まれている主人公を羨ましく思うのは、心が病んでいるのでしょうか?(笑)
う、羨ましくなんかないんだからねっ!!←病院行け



(C) 美水かがみ / 角川書店
協力
(C) TYPE-MOON (C) 2005 CIRCUS
(C) カラー・GAINAX イラスト:島本和彦 (C) Kazuhiko Shimamoto・MOVIC (C) なのはStrikers PROJECT
もどりま〜す!