FLAME
窓を叩く 雨の音で眼を覚ます
ただ 流れて行く時間を傍観する日々
いつ眠ったのか 夜は既に白みかけ
テーブルの上では 飲み残しのワインが
薄闇の中にボトルのシルエットを突き立てる
味気無い日々の澱を飲み込むように
血の色をした液体を喉に流し込む
再び 無為の1日が過ぎて行くのだ
海の向こうではコーランが唱えられ
モスクの尖塔が空に向かって突き刺さる
祈りの声に戦闘機の爆音が重なる
敬虔な大統領が興行するショータイム
クラスター子爆弾が少年をファックする
レイプされた街が悲鳴を上げて炎上する
だけど 一体誰が楽しめるって言うんだ?
そう 好むと好まざるとに関わらず
我々は 人殺しの世紀に生きているのだ
“君が身に付けるのは赤の三角形にするか?
それともピンクの方か?Think Pink.”
生きるためにはルールとジャッジが必要らしい
雨が止み 血と炎の色を帯びて夜が明ける