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○ 「のーぶる☆わーくす」



「のーぶる☆わーくす」

(ブランド) ゆずソフト
(ジャンル) 学園恋愛ADV
(発売日) 2010年12月24日
(スタッフ) 原画=原画=こぶいち、むりりん、こもわた遙華(SD) 。シナリオ=シナリオ J・さいろー、北川晴、天宮りつ。音楽=Angel Note / Famishin。ムービー=ろど。OP歌=榊原ゆい。ED歌=霜月はるか。企画&原案=天宮りつ。ディレクター=Famishin。
(声優) 真中海(風音、櫻井浩美)、青葉りんご、夏野こおり(田口宏子)、五行なずな(小野涼子)、佐々露香(生天目仁美)、鈴木蘭(清水愛)、みる(壱智村小真)、井村屋ほのか(萩原えみこ)、島眞閑、上州トム、事務台車、佐藤健吾(鈴木達央)。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。HDD容量=4GB以上。画面解像度=1280×720。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入可能。セーブデータ消去・移動・コピー可能。オートセーブ可能。キャラ別音声カット可能。バックグラウンドボイスあり。選択肢後もスキップ継続。マウスカーソル自動移動。日付ON/OFF選択可能。ショートカット充実。立ち絵鑑賞モードあり。修正ファイルあり。
(ランク) Aクラス
(付記) 「貧乏主人公がいきなりセレブ学園に転入」という設定を聞かされると、もうそれだけで歴戦のエロゲーマーなら飽き飽きだろうが、その時点でスルーするのは早計。私も同じ理由でしばらく積んでいたのだが、さすがはゆずソフト、実際にプレイしてみると、そんじょそこらの粗製乱造学園ラブコメとは格が違った。そのキモは、主人公の元の学校での後輩である国広ひなたというヒロインの存在である。このキャラがいた事により、「本当は年上であるにもかかわらず弟を演じる」という役割の面白さが際立った。裏を返せば、ハッキリ言ってひなたがいなければ凡百の中に埋もれていた事だろう。
 加えて特筆すべきは、主人公のキャラ作りの妙である。苦労人であり、その数々のバイトスキルによってありとあらゆる難局を打破するハイスペッカー、それが彼。ナイス主人公!この手のジャンルの主人公にありがちな鈍感さもなく、誠実で、感情移入もしやすく、第三者として見ても応援してあげたくなる稀有な存在だった。それとは逆に、非常にもったいなかったのが、静流先輩のストーリー本筋への絡ませ方だ。彼女メインのルートそのものはとても出来が良かったのに、他のヒロインのルートでの役割が極端に少なく、ヒロイン5人の中で埋もれてしまっている印象がある。意外と学校行事が少ないので、それによる弊害か。
 テキストは相変わらずしばしば誤変換が目立ち、尊敬語や謙譲語のミス、「…………」→「……」→「…」での場面転換が多過ぎる事でイライラさせられるが、「天神乱漫」に比べて中弛みがなく、かなり読みやすくなっている。これはやはり、J・さいろーの加入による所が大きいのだろうか。ヒロイン視点でのテキストもしっかり読ませてくれたので、尺は短くなりつつも物語に厚みがあった。
 もはやお家芸とも言える、台詞の途中で立ち絵がコロコロ変わる演出の妙は健在。フェイスウインドウも実に効果的だった。夕方や夜に合わせて立ち絵のコントラストもしっかり変化する。2画面スクロールや遠近法の使い方も上手い。とにかく視覚的に飽きさせないよう、丁寧に作られていて非常に好感が持てる。背景も種類が多い上に美しく、モブキャラとして過去のゆずソフトのキャラ達が出演しているなどの遊び心も憎い。贅沢を言うならば、もう少しSD絵の枚数を増やして欲しかった。イベントCGの差分の多さは特筆物。
 Hイベント数は、灯里が4つ、瀬奈が5つ、静流が5つ、ひなたが4つ、麻夜が4つ、担任が1つ。エロ要素としては、序盤はラッキースケベの連続でつなぎ、終盤に一気のラッシュをかけて満足感を残す手法。これだけかわいいキャラが素晴らしい塗りの技術のCGで艶姿を見せてくれるだけでかなりの破壊力なのだが、ローターや縛りなど、なかなかにマニアックなプレイなどもあり、やや擬音に頼り過ぎではあるが、エロゲーとしてもそこそこにがんばってくれている。汁量もなかなかのもの。そして何気にキス専用イベントCGがエロい。難点は、カットインの構図が残念な所か。中/外発射選択可能。伏せ字あり。――私内エロさランキング1位は静流先輩。「たーしゃま」の破壊力は絶大。あれはズルイ。
 エンディングがあるヒロインは、メインの5人+担任の先生。この人選が納得いかない。担任ルートはあまりにも唐で、必然性が全く感じられなかった。尺も短く、おまけ程度の代物(立ち絵ポーズは1種類、Hイベントも1つだけ)で、こんな事なら、真琴と源さんとのエンディングを用意するべきだった。担任ルートの充実+真琴&源さんエンドの追加、それらがあればSクラス評価を与えるに躊躇はない。それほどに、萌えゲーとしての完成度は高い。……真琴エンドはPSP移植版なんかできっと実装してくるんでしょうね。
 各種コスチュームも豊富。そしてジト目ゲーとしても最高峰。大事な場面でちゃんとエコー、やはりゆずソフトは萌えゲーのなんたるかを熟知している。登場キャラ達は若いのにみんな大人で、嫌な奴のいない、実に心地よい世界に浸れる名作。良作ではなく、「名作」。自信を持ってお薦め致します。



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