PC18禁 こ〜

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○ 「恋姫†無双 〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜」
○ 「極道の花嫁」
○ 「こころナビ」
○ 「秋桜の空に」
○ 「こなたよりかなたまで」
○ 「このはちゃれんじ!」
○ 「こもれびに揺れる魂のこえ」
○ 「木漏れ日の並木道」
○ 「小雪の朱 〜コユキノアカ〜」
○ 「今宵も召しませAliceTale」
○ 「コンチェルトノート」



「恋姫†無双 〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜」

(ブランド) BaseSon
(ジャンル) 妄想満載煩悩爆発純愛歴史ADV
(発売日) 2007年1月26日
(スタッフ) 企画・シナリオ・ディレクター=K.バッジョ。シナリオ=尾之上咲太、神代いづみ、新井し〜な、assault。原画=片桐雛太、八葉香南、日陰影次、かんたか、さえき北都。音楽=たくまる、水月陵、上原一之龍。歌=396、茶太、片霧烈火。
(声優) 本山美奈(黒河奈美)、芹園みや(西沢広香)、楠鈴音、野神奈々(本井えみ)、桜川未央、飯田空、乃嶋架奈(前田ゆきえ)、深井晴花、如月葵、倉田まりや、みる(青川ナガレ、壱智村小真)、風音(桜井浩美)、一色ヒカル(田中涼子)、かわしまりの、まきいづみ(やなせなつみ)、北都南(ひと美)、大小つづら(結本ミチル)、木村あやか(いのくちゆか)、青山ゆかり(友永朱音)、井村屋ほのか(萩原えみこ)、AYA(茂呂田かおる)、このかなみ、紫華すみれ(神崎ちろ)、青井美海、若本規夫、緑川光、子安武人、柚木かなめ(河原木志穂)
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。DVD-ROM2枚組。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み進め不可。セーブコメント記入不可。バックグラウンド動作不可。画面解像度800×600。インストールには約5.5GB以上の空き容量必要。アルファロムプロテクト
(ランク) Bクラス
(付記) 冒頭から2ちゃんねる用語の嵐で心配したが、キャラゲーとして見ると素晴らしい出来。設定勝ちです。ストーリーとかシナリオとかはもう瑣末な問題です。テキスト面にも不満はあるが(敬語の使い方すらなっていない、和読み・漢読み・中国語読みが入り混じっているなど)、バカゲーとして成立している。「真名」という設定も巧かった。難点としては難解な漢字にも振り仮名を振っていない事と、キャラの扱いに差がありすぎる所か(後者は仕方ないか)。原画家が複数いる違和感などはすぐ慣れる。
 攻略性は皆無(選択肢はEND確定時のみ)であり、戦闘は無意味だが、2周目から飛ばせるので我慢を。DVD-ROM2枚組だけあって、ボリュームは相当な物。イベントの行動回数制限だけは本当に要らなかったなあ。あとはスキップの遅さと、いちいち戦闘スキップするとそれが解除されてしまうのはマイナス。
 私も「応援者」に名を連ねておりますが、心から応援して良かったと思えます。「三国志」の知識は皆無だったのですが、全然問題ありませんでした。微グロ、フ○ナリ、レズありなので注意。色々な問題も、これだけ良いグランドエンディングを見せてくれれば吹き飛んだ。あとはお返しディスクを待つのみ!



「極道の花嫁」

(ブランド) GALACTICA
(ジャンル) 任侠可憐、乙女純情ラブコメディADV
(発売日) 2011年1月28日
(スタッフ) 原画=かんたか、娘太夫(SD担当)。シナリオ=田中一郎、assault、他。音楽=Rebecca B.。OPムービー=KIZAWA Studio。ムービーアニメ=動画工房。OP歌=ave;new feat. 白沢理恵。ED歌=氷青。ディレクター=かんたか。世界観設定協力=小池倫太郎。
(声優) 一ノ宮葵、冬宮メア(浅川悠)、海原エレナ(氷青)、北都南(ひと美)、夏野こおり(田口宏子)、かわしまりの(瑞沢渓)、有栖川みや美(高田初美)、桃井いちご(大久保藍子)、中井草みやび、上田朱音、波動拳(緒方賢一)、逢坂良太、梶川翔平、山本兼平、宮田正宗、寺井智之、ディックランボー、石田大祐、背脂MAX、阿部大樹。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista/7。HDD容量=2GB以上。画面解像度=800×600。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ不可。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入不可。キャラ別音声カット可能。スキップは選択肢後継続しない上、予告などで度々止まる。エンドロールは未読スキップをONにしないと飛ばせない。アルファロムプロテクト。
(ランク) Dクラス
(付記) Tactics系列の新ブランドのデビュー作。なんのための新規ブランド立ち上げだったのか、こうしてクリアした後も全く想像がつかない。確かに色んな意味で新機軸ではあったが。そもそもOP主題歌からして作品の世界観と全然合っていない時点で怪しむべきであったのか。今度こそは「任侠ゲーに良作なし」を打ち破ってくれる作品の登場だとばかり思っていたら、突然ヒロイン達が変身し始めて超能力バトルを繰り広げ始めたり、父親の正体が「スペ○スコブラ」で、宇宙に飛び出して異星人と戦う羽目になったりのトンデモ展開の嵐。笑えず、バカゲーにもなれておらず、プレイヤーをはるか遠くに置き去りにする。……って、あ!それでブランド名が「GALACTICA」なの?HAHAHA、まさかそんな、いくらなんでもそれは……ねえ?お願いだから嘘だと言って。
 主人公の顔はイベントCGなどで見せまくり。料理上手で性格は悪くないのだが、お約束の鈍感野郎。もう少し姉の朱鷺子によるシスコン洗脳描写をしっかり描いておけば、そっち方面でもっと面白くなっただろうに。主人公の成長がこの物語の鍵だったのだが、これがショボイ。バトルでの覚醒も更紗の物の劣化コピーで、一族の証である刺青すら浮き上がらない。どうせトンデモゲーなのだから、とてつもないスケールで突き抜ければよかったのに、これでは何一つ盛り上がらない。ただでさえ立ち絵も動かず、一枚絵のデッサンもおかしい物ばかりだというのに。テキスト力の低さを補う出が足りない
 全体的に世界観の突き詰め方が甘く、公式サイトの用語解説などを見て抱いていた期待は粉々に打ち砕かれた。専門用語などもほとんど登場せず、同じ台詞を連呼するばかり。これはもう「振り仮名を振れ」とか言う以前の問題だった。バトル部分以外は実にほのぼの&まったりで、シナリオもテキストもとにかくそれこそ銀河系規模で退屈極まりな。このゲームが極めていたのは退屈さと悪い方向への予想の裏切り方だ。攻略としてもつまらないのも、共通ルートが長いのもまだ許せる、だが、この個別ルートの使い回し具合は到底許せるものではない。フランチェスカルートは9割更紗の、朝緋ルートは8割朱鷺子ルートの使い回し。前代未聞の手抜き加減である。ロープライス作品でもここまでひどい代物はなかなかないだろう。
 Hイベントは各ヒロインに2つずつ。内容もテキストも全然エロくない。そしてこれだけの環境がそろっていながら、ハーレムHもない。テキスト描写にはあるのに、CG差分が全然ない。中/外発射選択なし。ないない尽くしのダメダメエロゲー。伏せ字もピー音もないが、いったいそれがどうしたのさ、というレベル。そもそも萌えもない。気に入ったヒロインが1人もできなかった作品なんて、ちょっとどころじゃなく記憶にない。えっと……朝緋って確かメインヒロインでしたよね?なにこの地味さと扱いの悪さ。スタッフの作品に対する愛情も情熱もまるで感じられない。
 美点は立ち絵のみ。コスチュームの種類が豊富で、背景の暗さに合わせて暗くなったり……って、こんな細かい配慮ができるなら、なぜもっと肝心な部分に目を向けなかったんだ!――応援バナーキャンペーンに参加した事を後悔した。Tactics系列作品でここまでのハズレを掴まされるとは、完全に予想外だった。今後はこのメーカーに対する認識を改める必要がありそうだ。



「こころナビ」

(ブランド) Q-X
(ジャンル) 近未来インターネット恋愛ADV
(発売日) 2003年6月27日
(スタッフ) 原画=亜方逸樹。シナリオ=茉森晶。サウンド=溝口哲也。
(声優) 高橋夕稀、西端由美、しまだかおり、桜井薔子、唄野舞、南条祐季江、矢島晶子、篠原あけみ。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM2枚組。画面解像度=640×480。主人公の名前変更可能。ディスクレスプレイ可能。オートモードなし。パートボイス。
(ランク) Cクラス
(付記) 進行は簡単な二択選択肢。初プレイ時は音声OFF仕様で、本編も一部音声。エロシーンでもそれは適応されていて萎える。声優の演技レベルも低いのでなおさら。立ちキャラの表情変化のさせ方は上手いがイベントCGは少なく、背景CGの出来も酷い。タイトルに「続きから」すらなく、未読スキップがない上に既読スキップも遅く、エンディング回想はない。ディスクレスプレイ可能な点のみが美点。
 シナリオはご都合主義が過ぎるがそこそこ巧い。ボリュームもなかなかにある(共通パートが長いのは欠点だが)。子ゲー」とのもっぱらの評判だが、私は激しくアイノに萌えた。それにしてもなぜコナさんルートがないんだ……。キャラゲーであるのにそれを魅せる演出に失敗している。いっそ音声は最初からない物としてプレイしてみてはいかがか。



「秋桜の空に」

(ブランド) Marron
(ジャンル) 学園恋愛ADV
(発売日) 2001年7月27日
(スタッフ) 原画=岩舘こう。シナリオ=竹井10日。サウンド=しもちゃん、LOOM。
(システム) 対応OS=Windows95/98/Me。ボイスなし。CD-ROM1枚。画面解像度=640×480。主人公の名前変更可能。フォント変更可能。ディスクレス起動可能(機能制限あり)。シーン回想なし。オートモードなし。既読スキップなし。CDドライブが2つあると音楽が再生されない。
(ランク) Sクラス
(付記) 「ONE」や「それは舞い散る桜のように」などと同じ流れを汲む、いわゆる「記憶系」であり「約束系」。ボイスなし作品だが、竹井10日によるテキストの面白さと、立ちまくったキャラの魅力などにより、全くそれを気にさせない。1プレイは約6〜7時間程度くらいか。共通シナリオパートの少なさは評価が特に高い。CGはややレトロ感覚で、イベントCGは少ないのが残念。Hシーンがかなり変態チックなのにはちょっと引いた。
 この面白さはやっておかないと損。ドラマCD化されたが、その出来たるや素晴らしく、大ヒットシリーズとなったのもうなずける。全年齢対象で結構なので、フルボイス版の発売を心の底から願う。システムは壊滅的であり、バグゲーとしても有名。よって、この評価はテキストのみに特化している事を明記しておく。



「こなたよりかなたまで」

(ブランド) F&C・FC01
(ジャンル) ハートフル学園ビジュアルノベル
(発売日) 2003年12月12日
(スタッフ) OP歌=KOTOKO、ED歌=MOMO。キャラデザ=しゃあ。シナリオ=健速。サウンド=I've。
(声優) 春瀬みき(保坂凛)、風音(櫻井浩美)、紫苑みやび、香月、一色ヒカル(田中涼子)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。主人公以外はフルボイス。ログでの音声再生は不可。CD-ROM1枚。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ不可。オートモードなし。
(ランク) Bクラス
(付記) Leaf作品タイプのビジュアルノベルで、テキスト文字が大きくて読み易く、縦書き表示可能。が、改行にはもっと気を遣って欲しかった。柔らかい文章にセンスを感じた。既読スキップが遅いのが難点。「主人公が末期癌で余命三ヶ月、そこに美少女吸血鬼がやって来る」という設定だが、色物にはなっていない。
 ボリュームが少なく、イベントCGも立ち絵パターンも少ないが、手軽に楽しめる良作。OP歌の人気が絶大で、一部ではあの「AIR」の「鳥の詩」を超える、とまで絶賛する人もいる。私も好きだが、正直そこまでは……。多大な要望により、パッケージ新装版も発売された。



「このはちゃれんじ!」

(ブランド) rouge(ルージュ)
(ジャンル) 自分調教SLG+ADV
(発売日) 2001年12月14日
(スタッフ) 原画=ことみようじ。シナリオ=荒川工。サウンド=TEAM-MINACO、Funczion SOUNDS。
(声優) AKIRA、北条明日香、白井綾乃、須本綾奈、北都南(ひと美)。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000/NT/Me。CD-ROM1枚。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Bクラス
(付記) 千尋君は最初、完全に女の子だと勘違いしてました。キャラ的には、全くお嬢様らしくない菜苗がお気に入り。とにかくテンポとノリが良く、兄の貴英とこのはの掛け合いは絶妙。男性ボイスも入れて欲しかったところ。このはの台詞回し&テキストの形容の巧みさにバカ受け。レズ、近親相姦(擬似?)、ショタありなので、それらが苦手な人は要注意。Hイベントそのものは多いのだが、主人公が女の子という事もあり、実用性には乏しい。
 ゲーム難易度は意外にも高く、コンプリートに苦労させられる。受け入れる間口は狭く、またプレイ後の評価も真っ二つに割れている作品だが、このテキストの面白さ(声優の演技を含め)を埋もれさせておくのはもったいない。ぜひ一度プレイを。ブランドはすでに解散している。



「こもれびに揺れる魂のこえ」

(ブランド) ユニゾンシフト
(ジャンル) 牧師と少女たちのADV
(発売日) 2003年7月11日
(スタッフ) 原画=いとうのいぢ。シナリオ=市川環。サウンド=水月陵(KIYO)。
(声優) 日向裕羅、北都南(ひと美)、木村あやか(いのくちゆか)、佐々留美子(あおきさやか)、海原エレナ(氷青、横手久美子)、野神奈々(本井えみ)、須本綾奈。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。主人公以外はフルボイス。バックログ音声再生不可。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Cクラス
(付記) まずとにかくシステムが全然ダメ。ボイスとSEの設定が別に出来なかったり、システム画面に入って出る度にBGMは再スタート。セーブはダブルクリックしなければならない。シーンタイトルをアイキャッチで表示するのは好感を持てた。叙情的・牧歌的な作品で、まったりとした「世界名作劇場」エロゲー版?とは言え、H方面に期待はしないように。
 表現力に優れたテキストは良いが、句点の打ち方は下手。選択肢の違いも不明。エンディングのクソ長いモノローグには閉口。マオ&ツバキエンドの扱いもひどい。ハッキリ言って三人娘以外のキャラは必要なかった。イベントCGと立ち絵パターンの豊富さは驚異的。ロリゲー。廉価版、再販版あり。



「木漏れ日の並木道」

(ブランド) F&C・FC01
(ジャンル) ハートフル恋愛ADV
(発売日) 2003年1月24日
(スタッフ) 原画=結城みつる。シナリオ=宮村優。音楽=DOORS MUSIC ENTERTAINMENT。
(声優) RuRu(笹島かほる)、冬樹みずほ(サトウユキ)、深井晴花、夏川菜々美(つきのきらら)、春瀬みき(保坂凛)、藤田夏海(岩泉まい、樋口まゆ)、あいはらめぐみ、鳥居花音、児玉さとみ、東慎。
(システム) 対応OS=Windows95/2000/Me/XP。口パクあり(イベントCGでもする)。フルボイス(主人公の声はOFFに出来る)。CD-ROM3枚組。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Bクラス
(付記) トゥルーカラー推奨の淡いCGが魅力。姫乃役声優の声が堀江○衣似なのにドキドキ。重要な役所の未来役の声優がもう少し上手ければなあ。さくら役の藤田夏海の演技は神。テキスト文字はやや読み難いが、句読点の打ち方も巧く、ドラマティックな大人のラヴストーリーをしっかり読ませてくれる。季節感を感じられる仕様も◎。
 システムは非常に親切で、スタッフコーナーや声優肉声コメント、おまけシナリオや後日談にエクストラシナリオ、とこれでもかの内容。さすがは大手作品。主人公は子持ちの大学生、その娘さくらちゃん(3歳)が愛らし過ぎる。これは性に目覚めるためのゲームです。PS2版も発売された。廉価版、再販版あり。



「小雪の朱 〜コユキノアカ〜」

(ブランド) DISCOVERY
(ジャンル) 学園不思議ADV+ノベル
(発売日) 2004年6月4日
(スタッフ) シナリオ=古月拓海。キャラデザ&原画&ディレクター=サクライユウイチ。歌=SATOMI。音楽=あるるかん(drops tone)。プロデューサー=MATANKI。脚本製作=Tプロジェクトスタジオ。
(声優) 美咲ゆうか(清水香)、大花どん(浅井清巳)、一宮桜、和泉あやか、秋月まい、彩世ゆう(桜井みほ)、鷹鳥玲。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM2枚組。マウスホイールテキスト読み進め可能。キャラ個別音声ON/OFF可能。バックグラウンド動作不可。セーブタイトル記入不可。画面解像度800×600。サントラ同梱。
(ランク) Bクラス
(付記) 斜に構えたいけすかない主人公と癖のあるキャラ達に最初は敷居が高いが、ドライだが簡潔且つしっかりしたテキストで、慣れてしまえば世界観に浸れる。ドロドロ展開にならない鮮やかさに脱帽。難解な文字には振り仮名を振って欲しかったが。別キャラ視点などの手法も上手い。伝奇やミステリ風味を巧みにミックスしている。
 CGはのっぺりした塗りで差分や立ち絵パターンも少ないが、序盤からHイベントがあるなど、演出はがんばっている。イベントCGの枚数はそれほでもないが、実に良いタイミングで出てくれる。「ゲーム終了」を選ぶとスタッフクレジットが出るのは面白かった。
 人間台風・絢はクラブ活動といい「涼宮ハルヒ」を髣髴とさせた。あとは一織先生が攻略出来ていれば言う事なしだった。ワゴンの常連作品なので、興味が湧いたのなら安価で回収して損はない。
 難点はと言えば、尺に対しての共通ルートの長さ(『後半から始める』もあるが)。スキップは普通の速さで選択肢終了後も継続してくれるが、頻繁に挿入されるアイキャッチを飛ばしてくれないのはウザかった。



「今宵も召しませAliceTale」

(ブランド) RUNE
(ジャンル) 吸血鬼と同居ADV
(発売日) 2003年9月5日
(スタッフ) 音楽=リバーサイド・ミュージック(feel・Cats)。ヴォーカル=NANA。原画=赤丸。シナリオ=猫舌あち、秋谷里夫、燕人。
(声優) 葉月ミカ(藤代夏樹、高井陽子、川崎恵理子)、富永理恵、乃田あす実(韮井叶)、まきいづみ(やなせなつみ)、金松由花(井上みゆ)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM1枚。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Bクラス
(付記) 物凄くインドアなADVゲーム。章仕立てだが、それにあまり意味はない。同じ画面からセーブとロードが出来ないのはマイナス。あとセーブタイトルは記入させて欲しかった。1つのHイベントの尺は短いものの、その種類は膨大。かなりフェチのための作品なのだが、声優の好演により、ライトでポップな仕上がりになっている。だが、意外にもイベントCG枚数&差分は少なめに感じた。
 CD-ROM1枚作品だが、ボリュームアップのために枚数を増やすべきだった。主人公が一日一回限定発射の人間なので、どうにも物足りない。そしてフラッシュ2回は不必要。昼パートと夜パートが別物なので、シナリオが噛み合っていない部分が多々あったのも残念。さらに相変わらずピー音が短過ぎて全然隠れてない。廉価版、再販版、DVD-PG版あり。



「コンチェルトノート」

(ブランド) あっぷりけ
(ジャンル) 成長と絆を描く学園純愛ADV
(発売日) 2008年10月23日
(スタッフ) 原画=オダワラハコネ。シナリオ=桐月。音楽=鷹石しのぶ。歌=NANA、中山マミ、Riryka。ムービー=神月社。
(声優) かわしまりの、夏野こおり(田口宏子、鷹月さくら)、みる(壱智村小真、青川ナガレ)、榊原ゆい、風音(櫻井浩美、未来羽)、松永雪希、芹園みや(西沢広香)、西野みく、有栖川みや美、麻野紗雪、柚木サチ、日椰たぬき、西野真人、本多啓吾。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。HDD容量=1.5GB以上。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。キャラ別音声カット可能。セーブコメント記入不可。セーブデータ保護可能。修正ファイルあり。
(ランク) Aクラス
(付記) 手先が器用で頼りがいのあるナイス主人公、そしてナイス相棒メインヒロイン。キャラ作りに関しては実に隙がない(クラウスは要らなかったと思うが)。性別を超えた親友関係が非常に心地良く、そんじょそこらの学園恋愛ADVとは一線を画する良作。私としては会長がお気に入りで、榊原ゆいが演じたキャラの中では1番好き。贅沢を言えば、麻里香ルートが欲しかった。
 売りの1つであるフローチャートだが、これは使いにくい。せめて前回の使用後のままでいてくれれば良かったのだが、毎回毎回縮小して移動して選択するのでは面倒臭くて堪らなかった。本編終了後の回収作業とはいえ、もう少しストレスを与えない仕様にして欲しかった。
 シナリオは設定の押し付けなど導入部分がかなり強引だが、伝奇や道具など必要な部分はよく勉強しているし、伏線の回収も見事。陰湿な話や鬱やグロなどを絶妙に織り交ぜつつ、意味のあるバッドエンドを用意し、プレイヤーに「早くハッピーエンドを見たい」と思わせる力を持っている。泣きゲーと呼べるほどの意外性こそないが、終始爽やかさを失わずに読みきらせてくれる。各ヒロインの個別ルートの差別化がしっかりとできているのも好印象。あとは入手したアイテムを自分で選択して使用するという感覚があれば、探索型ADVとしての色も出ただろうに、そこは残念だった。
 と言った感じでシナリオは非常に優秀なのだが、いかんせん誤字脱字があまりにもひど過ぎる。過去ここまでひどかった作品は記憶にない。ともすれば作品全体の世界観を破壊しかねないレベルで、シリアス場面だろうがHイベント中だろうが大量にあり、果てはCG中にまで存在する。これで何度心が折れかけた事か。修正ファイルまで出しておいてなぜ直っていないのかと問い詰めたいが、デバッガーを含め、全員が全員に国語力が欠如しているのだろう。この誤字脱字のひどさこそがこの作品最大の汚点である。
 エロゲーとしては全く期待しない方がいい。初々しさはよく描かれているものの、物語期間の短さからか、初キス→即Hの展開で各ヒロインに2シーンずつ。主人公は早漏で必ず中に出し、テキストは擬音に逃げ過ぎ、CG差分は少なくモザイクは大き過ぎ、音楽は古臭く、とにかく全く使えない。この主人公は普段の言動が変態紳士なので、むしろそちらを楽しむべきだろう。立ち絵のクウォリティは低目(特に顔の輪郭)。
 「もうただの学園恋愛ADVには飽き飽きだ」と言う人にお勧めしたい。誤字脱字が気にならなければ、なおさらオススメ。名作と呼ぶにはもう1歩だが、充分に自信を持って「やっておくべき」と言える1本だ。まだまだ学園恋愛ADVは終わっていない。



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