PC18禁 ね〜

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○ 「姉、ちゃんとしようよっ!」
○ 「姉、ちゃんとしようよっ!2」
○ 「ねこねこファンディスク」
○ 「猫撫ディストーション」



「姉、ちゃんとしようよっ!」

(ブランド) きゃんでぃそふと
(ジャンル) 6人の姉と同居鍛錬ADV
(発売日) 2003年6月27日
(スタッフ) 原画=最神扇道(白猫参謀)。シナリオ=タカヒロ。
(声優) 芹園みや(西沢広香)、木葉楓(力丸乃りこ)、AYA(茂呂田かおる)、北都南(ひと美)、内村みるく(池田千草)、マルコ。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM1枚。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Bクラス
(付記) 著作・販売はインターハート。句読点の打ち方に問題はあるが、テキスト文字が大きくて読み易いのは非常に良い。作品自体のテンポが始めはかなり悪く感じるが、エフェクトをOFFにすれば、全て解決→快適に楽しめる。時間制限付き選択肢ランダムイベントがあるが、必要性は感じなかった。
 ただのバカゲーと思いきや、テキストがかなり面白く、結構練られていた。パロディネタも豊富。OPムービーなどは存在しない。6人の姉のキャラ作りなども巧く、評価以上に良い作品。海の「しぼむ〜」は使える名言。OVAアニメ、ドラマCD、小説にもなった。



「姉、ちゃんとしようよっ!2」

(ブランド) きゃんでぃそふと
(ジャンル) 姉属性オンリーADV第2弾
(発売日) 2004年6月25日
(スタッフ) 原画=最神扇道(白猫参謀)。シナリオ=タカヒロ。サウンド=I've。主題歌=KOTOKO。
(声優) 芹園みや(西沢広香)、木葉楓(力丸乃りこ)、AYA(茂呂田かおる)、北都南(ひと美)、内村みるく(池田千草)、マルコ、長崎みなみ、海原エレナ(氷青、横手久美子)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。2回目プレイよりディスクレス可能。CD-ROM2枚組。画面解像度=640×480。
(ランク) Aクラス
(付記) 前作の時間切れENDから一年後のお話で、姉ヒロインが2人追加された。「鍛錬」コマンドが廃止になり、ごくごく普通のADVになった。テキストはかなり面白くなったが、ストーリーは前作の方が上だと思った(無理矢理作った続編だから仕方がないと言えば仕方ないが)。とにかくパロディネタが豊富で楽しい。ユーザーの希望を多く叶えた点も評価したい。読点の打ち方はなっていないが、改行は巧い。
 特筆すべきは業界最高水準のシステムで、まさに至れり尽くせり。時間制限選択肢も健在だが、以前ほどシビアではない(相変わらず必要性を感じない)。様々なコスチュームプレイが楽しめるのも売り。



「ねこねこファンディスク」

(ブランド) ねこねこソフト
(ジャンル) 「みずいろ」&「銀色」ファンディスク
(発売日) 2002年1月25日
(スタッフ) 原画=秋乃武彦、紫珪、綾瀬悠、神代舞。シナリオ=片岡とも、高嶋栄二、東トナタ。音楽=feel。
(システム) 対応OS=Windows95/98/Me。CD-ROM2枚組。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Cクラス
(付記) 「みずいろ」に感動を覚えた人は、頭の整理をしっかりつけてからのプレイを強くオススメする。でないと、かなりあの余韻が萎える可能性が強く、非常にもったいない。ショートストーリーの「戦え!ソルジャーブルー」がとても面白く、これ単体での発売を大プッシュしたい。
 この内容でDirectX8.0を要求するなど、無闇に高スペック推奨なのは謎。一体どこに使用されているのだろうか。税抜価格3600円だが、所詮はその値段に見合った内容である。「バルドバレねこ」のためだけに買う、というのもありかもしれないが。あれはかなり遊べる。



「猫撫ディストーション」

(ブランド) WHITESOFT
(ジャンル) 揺らがないADV
(発売日) 2011年2月25日
(スタッフ) 原画=ミヤスリサ、みやま零、月音。シナリオ=元長柾木、藤木隻。音楽=藤田淳平。OPムービー=KIZAWA Studio。OP歌=Outer。ED歌=詩月カオリ。プロデューサー&ディレクター=松島詩史。
(声優) 佐藤しずく(南條愛乃)、涼森ちさと(すずきけいこ)、白波凛瑚(後藤麻衣、安玖深音)、佐本二厘(結本ミチル)、小池竹蔵(荻原秀樹)、夏野こおり(田口宏子)、理多。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。画面解像度=1024×576。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入可能。オートセーブ可能。キャラ別音声カット可能。選択肢後もスキップ継続。マウスカーソル自動移動&消去。フォント変更可能。エンディング回想あり。
(ランク) Aクラス
(付記) こいつは難題だ。なんとも採点に困る作品が世に出されてしまった。恐らくこの作品の評価は、綺麗に3つに分かれるのではないだろうか。すなわち、0点or50点or100点、である。意味不明の電波ゲーとして途中で投げてしまった人は0点、とりあえず最後までプレイしたが釈然としなかった人は50点、こういうSFやら哲学やらの難解な設定が好みで特に元長シナリオファンなら100点、実に分かりやすい。ファンの皆様、ご安心めされい。あの「元長節」はもちろん健在。と言うか、わずか5クリックで元長ワールド全開、その世界観にいきなり惹き込まれてしまう。ボキャブラリーの豊富さにも感心させられた。固有名詞もバンバン出て来ます。やはり、そんじょそこらの絵のない漫画みたいな物しか書けないライターとは格が違う。
 テキストウインドウが独特で、よくある画面下部に固定で表示される形式ではなく、その時話しているキャラの位置に表示され、テキストの長さによってその大きさも変化する。文字の大きさが変わったり、揺れて動いたりするので、「ただ漫然と紙芝居を眺めるだけの代物にはしない」という演出努力が見られる。立ち絵もよく動く。難点としては、時々主人公の台詞なのかモノローグなのか地の文なのか分かりにくくなる所か。システム周りはかなり良好な環境で、読む事に集中でき、ストレスを感じさせない。もう一つ高望みするならば、既読テキストは色が変わる仕様だと、この高速スキップがさらに便利に感じたのになあ、と。
 原画家が3人いるためか、キャラがずらっと並ぶ場面などはやや違和感を感じる。どの原画家の画風にも特有のクセがあるため、慣れるまではやや時間がかかるかもしれない。設定・テキスト・絵と何かと個性的であり、敷居はかなり高いと思われる。特に絵買いをしたような人や、萌えを求める人は激しく肩透かしを食らう事だろう。だが、どうかそこで諦めないで欲しい。最後までプレイすべき価値がこの作品にはある。これまでにプレイしたゲームでは味わえなかった余韻がきっとある。
 ただし、エロゲーとしては下の下である。これは断言する。テキスト描写こそ具体的で想像力をかき立てられるが、HイベントCGのアングルは悪く、構図がおかしく、CG差分は少なく、伏せ字&ピー音あり、主人公は早漏気味、汁は極小、破瓜CGもない、中/外発射選択もできない、Hイベントも式子以外はほぼ1回ずつ……etc.。これでは「このゲームはそういうのを求めるべき作品じゃないんだ」と苦し紛れの信者っぽい擁護をするのが精一杯だ。あと設定を見て「親相姦ゲーか?」と思った人達へ。惜しい、当たらずとも遠からず。でも、そんな所が実はミソだったりキモだったりするんですよ?
 あえてこの作品のシナリオを悪い表現でバッサリ斬ってしまうと、「ダメ人間の自己完結&自己満足セカイ」の一言で事足りてしまう。ヒロインの一人である柚、彼女の存在は一体なんだったのか。あの世界の中での唯一の真人間、せっかく主人公を本来の道へ立ち戻らせてくれた彼女、なのになぜこのルートがトゥルー扱いではない?あまつさえ、最後に開放される琴子ルートでは完全に蚊帳の外。さすがにこれは納得が行かない。悪い意味でのご都合主義炸裂ではないか。シナリオの素晴らしさは疑うべくもないのに、どうしてもモヤモヤした感情が残ってしまうのはここにあるのでは。なんとももったいない。
 ゲーム性は皆無ではあるが、尺は長過ぎず、快適にプレイでき、圧倒的なテキスト力で中弛みなく一気に読破できる。これまで賛辞と批判を半分ずつぐらい書き連ねて来たように思うが、この混沌こそが、この作品の真骨頂なのかもしれない。深読みしようと思えばいくらでもできる。投げるのはいつでもできる。が、そこを我慢してぜひとも最後までプレイして頂きたい。私は今回Aクラス評価を与えたが、これはただ好みが合ったというだけではない。没頭し、確かな手応えを得たからだ。なのに手放しでは絶賛できない。ジャンルこそ「揺らがないADV」だが、思い返せば思い返すほどに評価は大きく揺れる。なんともレビュアー泣かせの作品である。これだけダメ出ししているのにAクラスにせざるを得ない魅力があるのだ。さて、あなたはこの怪作をプレイして、一体何点を与えますか?



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