PC18禁 ま〜

<ページ内ショートカット>
○ 「マージ 〜MARGINAL〜」
○ 「麻雀」
○ 「魔界天使ジブリール」
○ 「魔界天使ジブリール -episode2-」
○ 「魔界天使ジブリール -episode3-」
○ 「魔界天使ジブリール4」
○ 「まかぱらっ!  〜あの世でめちゃモテ〜」
○ 「勝 〜あしたの雪之丞2〜」
○ 「魔女っ娘ア・ラ・モード」
○ 「魔女道 〜あの散り際の美しさ〜」
○ 「ましろ色シンフォニー -Love is Pure White-」
○ 「マゾ×ラブ」
○ 「町ぐるみの罠 〜白濁にまみれた肢体〜」
○ 「町ぐるみの罠 〜白濁まみれの奈那子〜」
○ 「真昼に踊る犯罪者」
○ 「マブラヴ」
○ 「マブラヴ オルタネイティヴ」
○ 「継母調教」
○ 「MERI+DIA 〜マリア・ディアナ〜」
○ 「MARIONETTE 〜糸使い〜」



「マージ 〜MARGINAL〜」

(ブランド) アクトレス(WHITE CLARITY)
(ジャンル) 洋館ファンタジーメイドADV
(発売日) 2003年1月24日
(スタッフ) 原画=Phonon。シナリオ=小林且典。サウンド=高野ふじお。
(声優) 飯田空(雨宮侑布)、内村みるく(池田千草)、桜川美亜、一姜香、蝶野ポプラ、海乃ほたる、井村屋ほのか(萩原えみこ)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/NT/XP。ディスクレスプレイ可能。画面取り込み可能。
(ランク) Aクラス
(付記) 酒池肉林の萌え萌えお気楽メイド物と思いきや実はそうではなく、しっかりとストーリーで魅せてくれる良作。特に終盤の盛り上がり方は特筆物。攻略も簡単。主人公(ショタ)の性格もあり、桃色要素は少ない。
 CG(特に背景)はかなり美麗で、その出し方や音声の演出などにも気を遣われている。音楽も耳に残る物が多く、特にエリカのテーマは名曲。なぜかセーブ可能場面が限定されているのが大いなるマイナス要因。イベントCGが欲しい場面が真っ暗だったりしたのも所々あって残念だった。
 テキストは一見馬鹿っぽいが読ませ系。が、「……」の連発はウザかった。ネタバレ出来ないが、ある属性の方々には大変ツボだと思われる作品。パッと見を大きく裏切る優れた内容であり、お気に入りの一作となった。笑えるおまけシナリオもあります。PS2版あり。廉価版、再販版、DVD-PG版あり。



「麻雀」

(ブランド) ねこねこソフト
(ジャンル) オールスター麻雀
(発売日) 2004年12月10日
(スタッフ) 原画=秋乃武彦、あんころもち、司ゆうき、オダワラハコネ(小田原箱根)。シナリオ=海富一、秋津環、中森南文里。音楽=Elements Garden。主題歌=YURIA。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。ディスクレスプレイ可能。bmpで画面保存可能。マウスホイールテキスト読み対応。シーン回想なし。
(ランク) Bクラス
(付記) やたら凝った麻雀教本「三時間で覚える麻雀教室」が同梱されている。「ねこキャラ大図など、ファンディスク要素多し。2人打ちのストーリーモード、4人打ちのフリー対戦にサバイバルモードがある。ストーリーモードは同じキャラが複数出るのに出ないキャラがいるなど、謎の仕様が多い。
 大車輪や百万石や赤ウーピンが採用されているのはレアではなかろうか。リアクションは一見豊富そうだが、実はそうでもない。カットインすらないのはいかがなものか。演出面では音楽の使い方が巧い。2人打ちは流局が早い気がした。プレイ前には必ず修正パッチを当てておく事。それにしても、せっかくだから「ねこじゃん」で出せば良かったのに。YURIAによる主題歌はエロゲー史上に残る名曲(言い過ぎ)。



「魔界天使ジブリール」

(ブランド) FrontWing
(ジャンル) 変身ヒロインADV
(発売日) 2004年4月23日
(スタッフ) 原画&キャラクターデザイン=空中幼彩。シナリオ=ヤマグチノボル、屑美たけゆき、橘ぱん(橘卯月)、奈落ハジメ。OPムービー=創作屋。主題歌=U。
(声優) 青山ゆかり(友永朱音)、野神奈々(本井えみ)、まきいづみ(やなせなつみ)、海原エレナ(氷青、横手久美子)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ不可。マウスホイールテキスト読み対応。
(ランク) Bクラス
(付記) マウスホイール対応を含め、システム面はおおむね良好。画面解像度が小さいため、フルスクリーンでプレイすると少々ぼやけるのが残念。変態っぽいエロが多いが、頭の緩いキャラばかりのバカゲーとして上手く昇華している。句読点の打ち方も上手い。ユーザーの評価はメインヒロインを愛せるかどうかに大きく関わってくるのではないだろうか。主人公の性格にもかなり疑問が残ったが。
 一見触手ゲーっぽいが、コスプレなどのその他のシチュエーションも充実している。何とそのイベント総数は55を超える。1つ1つの尺も長く、実用性は充分だろう。だが使い回しが多く、差分CGは少な目。ピー音は短過ぎて意味がないが、デメリットではないだろう。ヒロインの中では私は、ラブリエルに惚れ込みました。彼女絡みのテキストの面白さは保障する。OVA化もされた。



「魔界天使ジブリール -episode2-」

(ブランド) FrontWing
(ジャンル) 変身ヒロインADV
(発売日) 2005年4月22日
(スタッフ) シナリオ=反転星、橘ぱん(橘卯月)、苑脇めぐみ。OPアニメ=渡辺明夫(ぽよよんろっく)。BGM制作&歌=U。原画&キャラデザ=空中幼彩。
(声優) 青山ゆかり(友永朱音)、北都南(ひと美)、まきいづみ(やなせなつみ)、野神奈々(本井えみ)、成瀬未亜、祭大!。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。システム画面への移行、復帰に難あり。カーソルがやたらと使いにくい。メッセージ速度を最速にしても遅い。マウスホイールテキスト読み対応。ディスクレスプレイ不可(途中で止まる)。画面解像度は800×600。
(ランク) Cクラス
(付記) ストーリーとしては前作からたった1週間後が舞台。前作の人気が出たために無理矢理に出した続編であり、各所で齟齬が生じまくっている。シナリオ陣からヤマグチノボルが抜け、バカゲーではなくただの変態ゲーになり下がった。今回のリカは徹頭徹尾陵辱されるだけの存在になってしまった。アスモ&レイラージュは出ない、ラヴリエルにも芽衣美にもロコ・コにもエンディングなし、ともう散々。前作の楽しさを期待すると見事に裏切られるので要注意。
 テンポも非常に悪くなってしまった。何気にナレーションの人も変更になってしまっている。アイキャッチだけはどれも可愛らしくて大変気に入った。OPアニメの素晴らしさと、唐突に降って湧いた妹・ひかりというキャラの魅力のお陰でDクラスはかろうじて免れた。



「魔界天使ジブリール -episode3-」

(ブランド) FrontWing
(ジャンル) 変身ヒロインADV
(発売日) 2008年6月27日
(スタッフ) 原画&キャラデザ=空中幼彩。チビキャラデザイン=ちょこみんと。シナリオ=反転星、橘ぱん(橘卯月)、鳴海瑛二。BGM制作&歌=Elements Garden、U。OPアニメ=渡辺明夫(ぽよよんろっく)。ムービー=SH↑FT。プロデューサー=山川竜一郎。
(声優) 青川ナガレ(みる、壱智村小真)、青山ゆかり、北都南(ひと美)、まきいづみ(やなせなつみ)、野神奈々(本井えみ)、かわしまりの、島崎比呂(成瀬誠)、木島宇太(水島大宙)。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。HDD容量=4GB以上。セーブコメント記入可能。マウスホイールテキスト読み可能。ショートカットは充実している。ディスクレスプレイにはユーザー登録が必要。既読スキップは事あるごとに途切れる。
(ランク) Cクラス
(付記) ひかりが開発最初は金髪だったり、ラヴリエルの頭身が上がったり、と色々迷走していたが、何はともあれシリーズのファンが安心できる3作目には仕上がった。今作はラヴリエルが出ずっぱりなので、テキスト自体は「〜2」よりもかなり笑える。あまり意味のない特訓や話数仕立ては健在。前作でいきなり妹が降って湧いたが、今度は幼なじみと親友が出現した。乱橋は良いキャラだったのにHイベントはおろかエンディングすらなかったのが残念。
 今回の目玉である新メインヒロイン・ジブリール・ゼロは、もう「あんたら涼宮ハルヒの憂鬱』の長門出したかっただけだろ!」としか言いようがないキャラ。やるならとことん貫いて欲しかったが、感情が薄い時期が意外と短かったので中途半端だった。EDアニメでの彼女の動きは非常に良かったが、OPアニメは前作の方が完成度が高かった(目新しさがなくなったのも原因だろうが)。
 相変わらず序盤からHイベントが頻発し、寝取られフタナリ尿獣姦母乳ボテ腹などなどありまくりなので注意。もっともこれだけの萌え絵でこれだけの濃く激しい陵辱物というのが売りなので、萌えと陵辱の両立を求める人にはご馳走だろう。イベント数や差分も満足できる量だった。しかし、ホームレスによる輪姦は個人的にショックが大きかった(生理的に受け付けなかった)。
 クリア後にボイスドラマが視聴でき、システムボイスがダウンロードできる。



「魔界天使ジブリール4」

(ブランド) FrontWing
(ジャンル) 変身ヒロインADV
(発売日) 2010年4月23日
(スタッフ) 原画&キャラクターデザイン=空中幼彩。ちびキャラデザイン=ちょこみんと。シナリオ=七鳥未奏with企画屋、橘ぱん、渡辺僚一、鳴海瑛二、屑。BGM=藤田淳平(Elements Garden)。OP&ED歌=U。OPアニメ絵コンテ=渡辺明夫(ぽよよんろっく)。OPムービー=URA。プロデューサー=山川竜一郎。ディレクター=反転星。
(声優) 佐倉もも花、有栖川みや美、東かりん、野神奈々(本井えみ)、まきいづみ(やなせなつみ)、民安ともえ(田宮トモエ)、韮井叶(乃田あす実)、かめまる、中澤歩、胸肩腎、彩世ゆう、永倉仁。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista/7。HDD容量=2.5GB以上。画面解像度=640×360、800×480、1024×576(標準)、1280×720、1920×1200から選択。セーブコメント記入可能。マウスホイールテキスト読み可能。バックグラウンド動作可能。キャラ個別音声カット可能。選択肢後もスキップ可能。カーソル変更&自動消去可能。次の選択肢までジャンプ可能。ムービースキップ可能。メモ帳偽装機能あり。ショートカットは充実している。バッドエンドヒントマークあり。各種ダイアログON/OFFあり。ディスクレスプレイにはユーザー登録が必要。
(ランク) Bクラス
(付記) フロントウイング10周年記念作品。「3」では「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希を出したかったから制作され、この「4」は「けいおん!」キャラを出したかったから制作された。そうに違いない。ピンク髪の唯、そのまんまの澪、悪魔っ娘になった梓が登場し、その手のネタもちょいちょい仕込まれている。新キャラの双子はなかなかに良い味を出していた。陵辱キャラではスイカ先生が大活躍。――結局、ラヴリエルさえいれば「ジブリール」として成立してしまうのだが。世界観自体は変わっていないので、シリーズのファンは安心して手を出して欲しい。もちろんこれが初めての人にもオススメ。シナリオボリュームはやや少な目だが、オチはそこそこ。複数ライターによる弊害はほとんど感じないレベル。
 今回はメインヒロインが3人になり、「エロゲー界のプリキュア」でも狙っているのだろうか。それで「これはハーレムが期待できるか?」と楽しみにしていたら、ハーレムイベントはたったの1つ、3Pイベントも極少で激しくガッカリ。陵辱イベントも個別の物ばかりで、3人同時の物は全然なく、そういった派手さを期待していたら肩透かしを食らう。まさかハーレムエンドがないなんて思わなかった。――メイメイ&マイマイ、ラヴリエルのHイベントは全くない。「3」までのヒロイン達は微塵も登場しない。これまでの目玉の1つだった変身ムービーもなくなり(止め絵のみ)、何かと手抜きが目立つ。立ち絵のパターンも少ない。「アポロチョコ」「ウルトラマン」「ムー」「ドリフ」「ドラゴンクエスト」などが実名で登場しているが、そんな所はがんばらなくてもよかったのに。
 主人公は言動がしっかりエロゲー主人公しているので、そんじょそこらのヌルいエロゲーとは一線を画している。「俺の中のセックスボルテージが上昇する」など、時々名台詞を吐く。今回は主人公も一応戦い、鈍感タイプでもないので、嫌われる主人公ではないだろう。Hイベント絵でも顔を見せ過ぎていないのもいい。展開としてはご想像の通りバッドエンドの嵐で、主人公も割りとあっさりバンバン死にます。
 プログラムエンジンはういんどみる社製の物が使われているので、非常に快適にプレイできる。選択肢に「バッドエンドヒントマーク」があるので、ハッピーエンドを見るのには苦労しないが、全イベント回収はなかなか面倒臭い。今回はイベントを選択する事でその内容が見られるのだが、これがストーリーと絡んでいないので唐突過ぎる。前作までのように訓練イベントとして盛り込まれている方が自然で面白かったと思う。
 Hイベントは「らめぇ」「いぐぅ」「おほお」などの卑語だらけ。もちろん寝取られ、淫乱堕ちバッドエンドあり。陵辱を一切受けずにエンディングを迎える事はできない。伏せ字&ピー音ありなのが惜しい。SEは通常の物とエロい物と分けてくれていれば、個別にカットできたのになあ、と個人的に残念。序盤からガンガンHイベントが発生するので、中弛みする心配はない。プレイ内容は、ひょっとこ顔口淫逆流した精液の鼻ちょうちん異種姦フタナリ化してのセルフ口男の娘化膣内放尿コンクリ埋めスカボテ腹などなど、その過激さはシリーズ随一。エロゲーマーとしての懐の深さ(もしくは守備範囲の広さ)を問われる。Hイベント数は、もも=19、葵=17、ユズハ=17、その他=4つ。何かと葵が一番ひどい目に遭っている。陵辱Hイベントにかなり力が入っているので、逆に普通の主人公とのHイベントが非常に退屈な物に映ってしまうのはおかしな現象だ。
 「ジブリール」シリーズはこの絵でハードだからいいんじゃないか。これで拒否反応を起こすような程度の耐性しかないのであれば、エロゲーなどというニッチな代物に手を出すべきではない。「ジブリール」は大人のエロゲーです。坊やはキャラ萌えだけのエセエロゲーに帰りな、って事さ。OPムービーの可愛らしさだけに釣られて買うと、間違いなく痛い目を見る。独自の世界観を確立できているシリーズであり、エロゲーとしては充分合格点をあげられる。



「まかぱらっ! 〜あの世でめちゃモテ〜」

(ブランド) CLOCKUP
(ジャンル) あの世はパラダイス?ADV
(発売日) 2011年2月25日
(スタッフ) 原画=睦弦、田口まこと(SD担当)。シナリオ=穂波衛一、秋月兎々丸。音楽=上原一乃龍。OPムービー=KIZAWA Studio。OP歌=しゅな(藤森ゆき奈&上田朱音)。ディレクター=いけだかなめ。。プロデューサー=Zar。
(声優) このは、サトウユキ(冬樹みずほ、米島希)、英みらい、東かりん、桜川未央(小林眞紀)、高井戸雫、御苑生メイ(梅原千尋)、鈴音華月。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。HDD容量=1.5GB以上。画面解像度=800×600。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入不可。セーブデータコピー&削除可能。キャラ別音声カット可能。フォント変更可能。バックグラウンドボイスあり。選択肢後もスキップ継続。
(ランク) Bクラス
(付記) とにかくシステム周りが大充実しており、プレイ環境は実に快適。かゆい所に手が届きまくりである。ショートカットキーも豊富で、あとはセーブコメントが記入できれば文句の付けようがなかった。しかも、「バーチャルオートモード」「スライドウインドウ」「オートリピート」「BTS(バックトゥ選択肢)」「イベントズーム」「次ボイスお知らせアイコン」「発射位置固定」「フィニッシュシンクロ」などなど、オリジナリティにあふれている。ちなみにその内の1つの「緊急回避」のネタとして、私がTwitter上でディレクターのいけだかなめ。氏にツイートしたネタである「ヒトヅマイレブン」が採用されていて、思わずニヤリとしてしまった。
 システムは上記の通りオリジナリティに富んでいるのだが、ゲーム内容としては設定をはじめとしてありがちな展開で終わってしまったのが非常に残念だ。主人公が淫魔王になってしまうバッドエンドルートに突入した時は「これは!」と思わされたが、凌辱対象が教師2人で終わってしまい、大人数ハーレムを期待したが、空振りに終わってしまった(ちなみにハッピーなハーレムエンドもない)。個別ルートに入ると他のヒロイン達がほぼ出ないのも寂しい。
 攻略としては目当てのヒロインを追いかけるだけの簡単な物で、ゲーム性は皆無。これならMAP上でキャラを選ぶ方式でよかったのでは?各ヒロインにエンディングが魔界エンドと現世エンドの2種があるが、その中身は完全に使い回しでガッカリ。一枚絵すらなく、せっかくのエンディングで手抜きはして欲しくなかった。オールクリアする事によってその2つのエンディングのアフターストーリーを「おまけ」で見られるのだが、なぜこれを本編として組み込まなかったのかが激しく疑問だ。各ヒロインの魔物設定も本編中ではほとんど触れられておらず、アフターストーリーでやっとそれらしい設定が顔を出す程度。なんのために魔界と学校を舞台にしたのか首を捻らざるを得ない。
 「これぞエロゲー」と呼べる作品で、開始1クリックもせずにいきなりHイベントが始まった時には吹き出してしまった。もちろん伏せ字&ピー音なし。「*」にモザイクなし。スカはテキストのみ。エロテキストは個性的で面白いが、やや擬音に逃げ過ぎている傾向がある。ハートマーク乱舞は……まあ許そう。「おほおおっ!」などの台詞が苦手な人は要注意。だが、そこはさすがのサトウユキ。――Hイベントはアフターストーリーも含めると、各ヒロインに8つずつ。他の作品ではなかなか見られない膝裏コキなどのマニアックなプレイもあり、実用度はなかなか。が、個人的にはぶっかけの汁の量が少ないのが惜しい。飛距離も足らず、顔まで届いていないのが残念。
 テキストがスッキリとしており、改行が上手で、読む事に全くストレスを起こさせない。ストレスを感じる所と言えば、些末であるが、立ち絵が大きく表示されている時には2人で狭く感じ、それが動くとブレてしまう点辺りか。個人的な事を言わせていただくと、「男の娘」だろうがなんだろうが、エロゲーにホモHは要らない!と。そんな余裕があるなら教師2人の個別エンドでも作って欲しかった。
 私はヒロインでは、瑞穂の落差が非常にツボだった。明るく楽しい作風で、お手軽エロゲーとして良作。……なのだが、正直フルプライスとしては割高に感じてしまうだろう。学校からほとんど出ないこじんまりとしたストーリーに短いシナリオ、共通ルートも長い。各種システムのお陰で飽きさせる事なく済んでいる感じ。7480円辺りの価格ならば「これはオススメ!」と言えたのに。あともう一押しの作り込みで名作になれた惜しい作品。安価で見付けられたのならば即買いしても良いレベルのエロゲー。



「勝 〜あしたの雪之丞2〜」

(ブランド) ELF(エルフ)
(ジャンル) めくるめく青春ADV第2弾
(発売日) 2002年9月27日
(スタッフ) 原画=ながせまゆ(七瀬葵)。シナリオ=井上啓二。音楽=与猶啓至(ヨナオケイシ)、山本秀樹(斑尾歩・紫賀耕元) 。
(システム) 対応OS=Windows95/98/98SE/2000/Me/XP。ディスクレスプレイ不可。目パチあり。
(ランク) Aクラス
(付記) まず「あの勝ってこういう奴だったの?」と驚き。どうやら私は前作で勝手なイメージを植え付けてしまっていたようだ。だが、雪之丞よりはよっぽどエロゲー主人公として相応しい気がする。ドラマ的には前作の方が激動だったのかも知れないが、今回はボリュームが大・大・アップ。さすがはエルフ、ただの続編なんて作りません。
 シナリオは本当によく練られている。バッドエンドルートですら、全く気は抜けませんでした。今回のテーマは「家族・家庭」、やけに現実感のある話ばかりでした。クリア後のシナリオの「−そして、始まる物語。」の盛り上がり方は異常興奮!このためにそれまでの全てがあったと言ってしまっても過言ではない。……難点はやはり、ヒロイン達の印象の薄さか。今回もメインヒロインは愛せなかった。さらに詳しくは「PC18禁Lレビュー」をどうぞ。



「魔女っ娘ア・ラ・モード」

(ブランド) F&C・FC01
(ジャンル) 魔法学園恋愛ADV
(発売日) 2003年8月29日
(スタッフ) OP&ED歌=UNDER17。音楽=桃井はるこ(UNDER17)。原画=魚、こつえー(駒都えーじ)、ちこたむ、仁嶋涼介、江森美沙樹(えもりん)。シナリオ=内藤隼人、定池真実、宮村優、時祭来夢。
(声優) カンザキカナリ、一色ヒカル(田中涼子)、草柳順子、大野まりな、夏野向日葵(瀬那歩美、桜川朝恵)、春野かえる、島村佳奈、他。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Cクラス
(付記) ED歌が非常に好き。口パクあり。親友キャラがあまりにも不細工で見苦しく、こいつだけ音声再生を切りたいのだが無理だったので激しく萎えてしまった。読み難いテキスト、色々面倒なシステム画面、全く意味のないフェイスウィンドウ、エンディング回想なし、などなどシステム面は散々な代物。
 シナリオは変化がないくせに長く、存在理由のない選択肢、テキストはどのヒロインも「なんでもない」の嵐、等々こっちも散々。シルビアというキャラだけが気に入った&印象に残った作品だった。システムボイス入手やおまけシナリオや声優コメントなどだけは充実している。後にコンシューマー版の逆移植である「DVD Edition」、続編の「〜2」も発売された。廉価版、DVD-PG版あり。



「魔女道 〜あの散り際の美しさ〜」

(ブランド) G.J?
(ジャンル) 恋人は実は魔女!?的ADV
(発売日) 2008年5月30日
(スタッフ) 原画=佐野俊英。シナリオ=呱々、わらしもん。音楽=Lisa-Tutti。歌=Sally。ムービー=ゆーじ、Mk-Un。ディレクター=佐藤3さん。プロデューサー=んじゃが倫也。
(声優) 未来羽(風音、櫻井浩美)、桜川未央、青葉りんご、かわしまりの。
(システム) 対応OS=Windows98SE/2000/Me/XP/Vista。画面解像度=800×600。マウスホイールテキスト読み対応。セーブコメント記入不可。自動カーソル移動あり。ディスクレスプレイ可能。主人公の名前変更可能(苗字は固定)。
(ランク) Cクラス
(付記) 巨乳が苦手なこの私が応援バナーまで貼って購入したのは、珍しくセンスの良いサブタイトルに惹かれたからなのだが、結論から言ってしまうと、肝心のシナリオがそのサブタイトルに縛られ過ぎ、エンディングがブツ切りになってしまい、大いに消化不良感が残ってしまった(特にるるねとマリー)。そしておっぱいは確かに立ち絵では巨乳だが、イベントCGでは普通サイズでなんだか拍子抜けした。
 テキストはややレトロでクドく、ネット用語とパロディネタ頼りだが、センスはある。しばしば笑わせてくれたり、時々「お、これは」と感銘を受ける小粋な台詞回しがあったりする。が、文章間に妙な空白が空いているのと2点リーダをなぜか多用しているために読みにくいのがマイナス。マリーはキャラ&テキストともにナイスだった。
 エロに関しては、さすがと言おう。Hイベントが1日目から発生するのはエロゲーとして実に正しい。伏せ字なし&ピー音なし、さらには「*」にモザイクなし!いいのか、それ……。売りの「テック@フルアニメーション」「もむアニメ」は酔うぐらい滑らかで笑ってしまった。ただし、全てのシーンがアニメするわけではないのでご用心。もう1つのメインである「おっぱい対決」審査は某「どきどき魔女神判!」のモロパクリな上にたった1回あるだけ。
 一見お手軽に見えて面倒臭いミニゲーム(知る人ぞ知る『NANAKA†CRUSH!!』系)をクリアする事によって、おまけとしてハーレムシナリオが3つ追加されるのだが、これが本当におまけでしかなく、非常にガッカリさせられた。上手く本編に組み込めば、エロ度は大幅に増したと思うのだが。
 これがフルプライスではなく、7000円台の定価であれば評価はもう1ランクアップし、佳作としてオススメできたのだが、どうにもボリューム不足で高い買い物をした気分になってしまう。イベントCGの差分の少なさやショートカットキーが全然設定されていないなど、全体的に手抜きが目立ち、ちゃんと作り込んでいれば名作になりうる可能性は充分にあった、もったいない作品。



「ましろ色シンフォニー -Love is Pure White-」

(ブランド) ぱれっと
(ジャンル) 学園恋愛ADV
(発売日) 2009年10月30日
(スタッフ) 原画=和泉つばす、たまひよ(サブ)、都桜和(SD)。シナリオ=保住圭、おるごぅる、北川晴。プログラム=minori。スクリプト&演出&プレムービー=ん。。音楽=BURTON。OP歌=橋本みゆき。挿入歌=美郷あき。ED歌=ЯIRE。OPムービー=神月社。ディレクター=ヤス。プロデューサー=近藤真樹。
(声優) 五行なずな(小野涼子)、安玖深音(後藤麻衣)、松田理沙(力丸乃りこ)、みる(壱智村小真、青川ナガレ、澄白キヨカ)、風音(櫻井浩美)、佐本二厘(結本ミチル)、かわしまりの、森谷実園、おまめ(鈴木達央)、紫陽花、吉野一平、仲伊甲、手塚りょうこ、朝香みぃあ、岩沢郁美、如月葵、鈴峰りお、韮井叶。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista。HDD容量=3.8GB以上。画面解像度=800×600。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。音声カットはメイン4人+紗凪+ぱんにゃ+その他。選択肢後もスキップ継続。セーブコメント記入不可。オートセーブあり。立ち絵鑑賞モードあり。スキップはかなり速い。バックログが1クリック分で使いにくい。コンフィグに入る度にBGMリセット。シリアルコード入力の必要あり。
(ランク) Cクラス
(付記) どこにでもいるキャラ達がどこにでもある設定でどこにでもあるストーリーを展開する凡作。公式サイトのあらすじやキャラ紹介を読めば想像が付く範囲内を1ナノメートルすら出る事なく、催眠効果抜群の起伏のないシナリオが延々と垂れ流される。業界内で優良ライターと名高いらしいライターが3人も集まって、こんな退屈な代物を世に出してしまった事は驚愕とともに非常に残念である。期待外れここに極まれり。最初から分かり切っていた事だが、結局はぱんにゃのための作品である。逆に言うと、そこにしかオリジナリティはない。
 テキストに関しては、改行は綺麗なので読みにくいという事はないが、ごく一部分だけにあった赤文字は何だったのだろうか。あんな中途半端な物ならやらない方がいい。が、総じて筆力は高く、かなりちゃんとした尊敬語や譲語を扱えており、誤変換も少ない。なのだが、時々「甘いたまご焼きのように笑った」「お互いのお味噌汁みたいな関係」「さらっとした毛布みたいな子」などなど、常人には到底理解不能なフレーズがあって混乱させられた。
 回りくどさと強引さが同居したシナリオ進行であり、「そんな数分で親友になれるかよ」などなどツッコミ所は満載。良く言えば初々しく、悪く言えばガキっぽい。安易なパロディネタに走らないのはいいが、その分笑いの成分は全くなく、メリハリも感じられない。甘々展開に突入してからの萌えはなかなかで、「好き」と言ってはキスの嵐。シナリオの出来としては、アンジェ>みう>愛理>桜乃という印象。ある程度オリジナリティがあってラブコメが楽しめるのがアンジェ、ぱんにゃであざとく泣かそうとするみうルート、ごくごく普通の愛理ルート、いくらでも他に同じのがある桜乃という構成。学園物にしてはキャラが少な目。
 主人公は気遣いタイプの苦労性で料理上手、さらには美形と評判でモテまくり。エロゲー主人公にありがちな鈍感主人公とはかけ離れた存在であり、嫌悪感を抱く事なくプレイできるはず。欠点は超早漏な事。キャラ的に一人称は「俺」よりも「僕」の方がしっくりきた気がする。親友キャラはありがちな色ボケではないのが好感が持てる。ストーリー上重要な位置にいて、なおかつシステムボイスまである紗凪のルートがないのはハッキリ言って手抜き。時間が足りなかったのだろうか。
 立ち絵の切り替わりが速いのでテンポは悪くないが、2画面横スクロールになると途端にもっさりしてストレスを感じる。ぱれっとのお家芸である音声演出の数々は今回でも健在なのだが(しかし、お風呂エコーがないのは大いにマイナス)、プログラムがminori社製の物に変わってしまったため、これまでのような視覚的な楽しさは随分と減ってしまった。立ち絵の使い回し方は巧みで評価に値する(私服の種類が多いのが良い)が、イベントCGが欲しい場面でSD絵が出てきてガッカリさせられる事もしばしば。
 Hイベント数は、愛理が5つ、桜乃が4つ、アンジェが3つ、みうが6つ。紗凪や担任や学園長とは何にもない。Hテキストはなかなかにエロいが、舌を突き出したアヘ顔が多いので私は萎えた。中/外発射選択はない。CG差分は一通りそろっている。伏せ字はあるが、卑語そのものはごくわずか。Hイベントには必然性はなく、いかにも「おざなりで入れました」という感じ。イベントCG枚数は差分を含め、愛理90枚、桜乃73枚、アンジェ77枚、みう82枚、SD絵が40枚。
 選択肢は申し訳程度で、ゲーム性は皆無。なんと体験版をプレイすれば実は攻略が作れてしまえるらしい。共通ルートは長め。初心者には名作と映るだろうが、学園恋愛ADVに飽き飽きしているある程度以上のエロゲープレイヤーにはほんのちょっとでお腹いっぱいでゲップとあくびが止まらない。全然ドタバタコメディとしても楽しめない地味な作品。何を伝えたいのか、テーマらしき物がこれっぽっちも見えてこない。



「マゾ×ラブ」

(ブランド) 10mile
(ジャンル) マゾなラブコメADV
(発売日) 2009年8月28日
(スタッフ) 原画=磁油2、15春。シナリオ=逆神喧云、七央結日、和端倫。音楽=松宮豊。主題歌=真理絵、Rita。ムービー=feat.works。監督=上原寅弥。
(声優) 花南、杉原茉莉、和葉、中家志穂、つゆりよつば、水島理音。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista。画面解像度=1024×768。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入不可。キャラ別音声カット可能。フォント変更可能。選択肢後もスキップ継続可能。タイトルに戻るごとにOPムービーが流れる。
(ランク) Cクラス
(付記) 当初のタイトルは「ラブ陵辱」だったのだが、例の規制によってこのタイトルとなった。正直ネーミングセンスとしては劣化した感があるが、このタイトルそのものは作中の同人誌として登場する。内容的には美麗な絵に反して結構ハードで、規制に対する反骨精神を強く感じた。
 ヒロインは幼女から未亡人までとりそろえた7人で、それぞれにエンディングがあり、ルートは全部で7つ。多人数Hイベントこそあれ、ハーレムエンドがないのが非常にもったいない。なぜないのかが理解できない。キャラは私としては防護官・勇斗のサバサバした感じが非常に気に入った。が、男性キャラは総じて生理的に受け付けない人物ばかりだった。
 デモムービーやパッケージにも画像がある通り、寝取られあり(『寝取らせ』とでも言うべきか)。とは言っても、イベント会場でオタク達に輪姦させるシチュエーションばかりなので、胸をかきむしられるようなストーリー性を期待するのは間違い。主人公のヒロイン達を大事にしなさ加減にある意味心は痛むが。Hイベントは二重人格である主人公の裏面が登場しては陵辱するパターンばかりで、萌えや甘酸っぱさとは無縁。縛りなどはまだいいが、カッターで脅すのはさすがにNGではなかろうか。ご都合主義爆発のゲームとはいえ、なんでこんな奴が愛されるのかは全く理解できなかった。当然感情移入などは不可能。ただ、大量発射&連射可能でエロゲー主人公としてはかなりの高スペックを誇るので、そちらは認めざるを得ない。
 とにかくCGの塗りが美しく、一番の売りは間違いなくそこ。イベントCGの出るタイミングはツボを心得ている。CGだけ見れば最高峰のレベルで、声の付いたCG集と割り切れば高額を支払ったダメージは少なくなるだろう。Hイベント総数は33で、鑑賞モードでしか回収できないCG差分があるので要注意。ガチガチの陵辱物ではあるが、伏せ字&ピー音あり。発射場所の中/外選択肢はない。
 選択肢にはしっかりと意味があり、それによって明確に分岐するのだが、あまりにも分かりやすく、その数も少ないので攻略的にはほとんど面白さはない。攻略サイトなどを見ずともクリアできるお手軽さはあるが、全体としての物足りなさを助長している。共通ルートがかなり長いが全体の尺は短く、個別ルートに入ると既読スキップを駆使すればそれぞれ30分強ほどで終わってしまう。各キャラのエンディング及びエピローグもかなり短く、エロさはあれど満足度は低く感じられる事だろう。とてもではないがフルプライス(定価9240円)の価値はない。よほど絵に惹かれでもしない限りは3000円台になるまで手を出さない方が無難。「良い作品を作ろう」と言う意気込みは感じられるのだが、このボリューム不は致命的なマイナス要素。陵辱物の名作になれる可能性を秘めていただけに残念でならない。
 オヤジ臭くてダジャレ多目の、ひたすらテンションの高いHテキストのノリといい、前髪で目が隠れた主人公といい、古きよきおバカエロゲーのテイストが漂う作品なので、古参のエロゲーマーにこそお勧めする。BGMは無駄にロック調でかっこいい。



「町ぐるみの罠 〜白濁にまみれた肢体〜」

(ブランド) シロップ
(ジャンル) 町ぐるみ凌辱ADV
(発売日) 2009年6月26日
(スタッフ) 原画=芦俊。シナリオ=フレーム、倉嶋秀二、草薙。音楽=ak.asano。プロデューサー&ディレクター=野之。
(声優) 立川真奈(風音、未来羽、櫻井浩美)、青葉りんご、澄白キヨカ(みる、青川ナガレ、壱智村小真)、千早美来、汐見凛(遠藤紗哉、岡嶋妙)、春日アン。 
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。HDD容量=6GB以上。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入可能。キャラ別音声カット可能。Hシーン効果音ON/OFF。フローチャートあり。主題歌なし。
(ランク) Bクラス
(付記) 件のエロゲー規制のあおりを受け、発売日直前でタイトルが「町ぐるみ輪姦」から、このセンスのない地味な物になった。だが……エロい。完膚なきまでにエロい。エロくないわけがない。これがエロくなければ一体何がエロいのか。伏せ字&ピー音なしはもちろん、フェチも大満足の断面カットインをはじめ、これでもかと言わんばかりの徹頭徹尾のエロス。ヒロインは終始絶叫しまくりで、プレイヤーは乾く暇なし。生命線であるCG差分も大量用意されており(さすがに色変えなどの使い回しが激しいが)、「もうただの萌えゲーにはうんざりだ」と言う方々にもきっと大満足していただける事だろう。
 タイトルの通りヒロイン達が行く先々でひどい目に遭いまくり、「それはないわ」と声を上げて半笑いでツッコミできるシチュエーションのジェットコースター。大真面目な顔で各キャラがアホ丸出しの台詞を吐き、ネタゲー&バカゲーとしても評価できる。よくもまあこれだけ次から次へと毒牙にかかるものだ、といっそ感心した。メインヒロインはやはり敦子で、妹・ゆいの出番はもっとあってもよかったのではと思う。OL・千佳子はさらに出番が少なく、やっつけ感が残った。
 ヒロイン達は案の定の超思考で、急な坂を転がり落ちるかのように堕ちるが、モノローグでの抵抗の仕方などに工夫が凝らされており、作業プレイにはなかなか陥らない……はず。「もっと抵抗して欲しかった」と希望する人も多いだろうが、そこは完全に好みの領域なので難しいところだ。男性主人公ではないのでほぼ女性視点だが、時折り使われる第三者的なテキストが巧みで、シーンごとにプレイヤーの脳内をリセットさせてくれる。とは言え、陵辱シーンでは似たような台詞回しが多く、長尺になってくるとさすがに飽きが来る。長時間連続してのプレイよりも、少しずつ楽しむ方が賢明なのかもしれない。EXシナリオもおまけとはいえボリュームたっぷりで、長く楽しめる事請け合い。
 Hイベントではメジャーなプレイは当然のごとく網羅し、マニアックなシチュエーションも選り取り見取り。壁固定・透け透け・腹ボテ・母乳などなどもそうだが、さらにはなんと触手モンスターとの異種姦まである。が、実はハードなSMやスカはないので、「陵辱に興味はあるがグロは苦手」と言う人にも安心(?)。
 最大のマイナスポイントは、男性キャラにボイスがない事。せっかくプレイヤーの生理的嫌悪感をかき立てる野郎どもとシチュエーションがそろっているのに、これはもったいない。ヒロイン達はHイベントでことあるごとに「臭い」を連発し、思わず同情したくなるキモい野郎どもが顔見せ上等で群がってくる。特にホームレスやジジイとのディープキスは相当キツイものがあった。そして陵辱者MVPは……なんと、実の父でした。妹・ゆいには手を出さないが、敦子へは度々魔の手を伸ばし、その冴えない外見からは予想もつかない存在感を残した。
 立ち絵の切り替えもスキップも速く、全体的にテンポがいい。各種イベントCGの美しさは一見すれば言わずもがなだが、実は背景グラフィックも非常に美麗。こういった所からも、妥協のない作品作りがなされている事が見て取れる。過去作である「汚された夏」のヒロインが形を変えて登場するなど、サービス精神も旺盛。シナリオには正直期待していなかったのだが、まさかEXシナリオで過去編に突入しての熱い展開→グランドエンディングを見せてくれるとは。まったく、してやられた。
 これは間違いなく陵辱ADVゲームの最高峰であり、このジャンルが好きな人なら今すぐ買わないと損。自分の属性に合うならもうワンランクアップ(Aクラス)の評価を望める。今まで敬遠していた人も、少しでも気になったのなら今の内に手を出してみるのはいかがだろうか。



「町ぐるみの罠 〜白濁まみれの奈那子〜」

(ブランド) シロップ
(ジャンル) 町ぐるみ凌辱ADV
(スタッフ) 原画=芦俊。シナリオ=フレーム、倉嶋秀二。音楽=ak.asano。プロデューサー&ディレクター=野之。
(声優) 岩泉まい(藤田夏海、樋口まゆ)、汐見凛(遠藤紗哉、岡嶋妙)。 
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。HDD容量=1GB以上。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入可能。キャラ別音声カット可能。Hシーン効果音ON/OFF。主題歌なし。メディア=CD-ROM。
(ランク) Cクラス
(付記) 「町ぐるみの罠 〜白濁にまみれた肢体〜」の予約購入特典ゲーム(非売品)。同チームの過去作である「汚された夏」に登場した奈那子をフィーチャーしたショートADV。キャラとしては電波的な不思議ちゃんで、「極度のお兄ちゃん子で超能力がある」らしいが、性格以外の設定は物語に都合よく封印されており、ただ頭の弱い被害者ヒロインになり下がっている。あまりエキセントリックだとプレイヤーのオカズとして成立しないからか、Hイベントになると個性は消える。
 おまけとしての尺の都合上、いきなり目的の人物と再開し、後は早速エロ展開へ突入。選択肢は1つだけで、2種類のエンディングに分岐するが、どっちにしてもバッドエンド。まともにテキストを読みつつプレイしても1時間はかからないであろう内容。
 回想シーンは全部で6つで、本編と共通して登場する陵辱者はホームレス軍団のみ。腹ボテや拘束などの描写はこちらの方が生々しく、ダーク度では上かもしれない。HイベントCGでのカットインがなくなってしまっているのが残念。あくまでも「特典」として考えるなら、特に不満はない出来だと思われる。



「真昼に踊る犯罪者」

(ブランド) ソフトハウスキャラ
(ジャンル) 何でも屋SLG
(発売日) 2001年10月26日
(スタッフ) 原画=赤木義尚、シガタケ、人丸、蜂矢、ちんじゃおろぉす、佐々木珠流。シナリオ=内藤騎之介。サウンド=Dee、VAI。
(声優) 紫苑みやび、寧々、渋谷ひな、季連崎みこと、宇佐美桃香(三五美奈子)、羽賀ゆい(青山ゆかり、友永朱音)、富樫ケイ、山吹ことり、大波こなみ、春日アン(春乃うらら)。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000/Me/NT4。CD-ROM2枚組。画面解像度は640×480。既読スキップなし。
(ランク) Aクラス
(付記) この作品はやり込みプレイヤーに対する挑戦状である。フルコンプリートはまさに至難の業。敷居が高く、慣れるまでにはかなりの時間を要するが、コツが分かってくると、その面白さもどんどん分かってくる。メンバーが強くなって来たらもう泥沼。難点としては、やり込みゲーの割りに繰り返しプレイ&同時攻略が大変であり、2回目以降の変化も乏しく、作業性が高くなってしまう点。しかし、他ではなかなか味わえない楽しみ方が出来る意欲作。時間制限はないに等しいので、じっくりと腰を据えて気長に楽しみましょう。
 ヒロインではアーティの魅力からは未だに抜け出せない。回想シーンがダメダメなのが激しく悔やまれる。続編(?)である「ダンシング・クレイジーズ」も発売された。



「マブラヴ」

(ブランド) age(アージュ)
(ジャンル) 超王道学園恋愛ADV
(発売日) 2003年2月28日
(スタッフ) 原画=Bou、八雲剣豪。シナリオ=反重力生命マー、まふまふ仔犬ちゃん。主題歌=栗林みな実。OP制作=ニトロプラス。音楽=渡来亜人、SAGE、KOIZUMI、飯塚昌明、ZIZZ。
(声優) 保志総一郎、藤原理加(田口宏子)、奥田秋(奥島和美)、吉野なつき(永島由子)、高柳香帆(倉田雅世)、上田亜紀子、北都南(ひと美)、海原エレナ(氷青、横手久美子)、上原ともみ(水橋かおり)、栗林みな実、子安武人、茶風林、若本規夫、朝宮咲(神田理恵)、稲葉貴子(野神奈々、本井えみ)、南綾香(井上美紀)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。マウスホイールテキスト読み対応。ディスクレスプレイ可能。既読スキップは超速。CD-ROM5枚組。
(ランク) Bクラス
(付記) 「君が望む永遠」を踏襲した部分も多く(エクストラは)、「アカネマニアックス」後の話で、舞台を同じくし、茜&文緒も登場、BGMもかなり流用。キャラクターに魅力があるのは認めるが、どれもどうも借り物臭い。とにかく演出が突出した作品であるが、やや過剰に感じる部分もあった。また、それを除外して考えると作品としての評価は下がるだろう(2部構成の大仕掛け以外のシナリオなどを見るに)。
 「エクストラ」「アンリミテッド」という2部構成で驚愕させてくれたが、正直「オルタネイティヴ」までプレイしないと正当な評価下せないだろう。「未完成作品」と言わざるを得ない。エロは申し訳程度。全体的にボリュームがある割には共通シナリオ部分が多く、少々苦痛に感じた。スキップできないEDのあのクソ長さは勘弁して下さい。



「マブラヴ オルタネイティヴ」

(ブランド) age(アージュ)
(ジャンル) あいとゆうきのおとぎばなし
(発売日) 2006年2月24日
(スタッフ) キャラクターデザイン=Bou。原画=Bou、プロパガンダ通・シン。原作&製作総指揮=吉宗綱紀。シナリオ=吉宗綱紀、松永北斗、タシロハヤト。歌=JAM Project、栗林みな実。背景=三石無双。音楽=伊藤善之。アニメーション=吉成鋼。
(声優) 藤原理加(田口宏子)、奥田秋(奥島和美)、高柳香帆(倉田雅世)、吉野なつき(永島由子)、北都南(ひと美)、野中真澄(高木礼子)、稲葉貴子(野神奈々、本井えみ)、南綾香(井上美紀)、栗林みな実、上田亜紀子、海原エレナ(氷青、横手久美子)、宮内裕香(藤森りお)、まつもとちあき、湯川みゆき、隅谷直海(浅川悠)、石橋朋子(たかはし智秋)、上原ともみ(水橋かおり)、三咲里奈(伊藤静)、夏野巳琴、吉田恭子(吉住梢)、保志総一郎、子安武人、若本規夫、他。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。HDD容量=4.5GB以上。主人公のみパートボイス。画面解像度=1024×768(比率変更可能)。マウスホイールテキスト読み対応。セーブコメント記入可能。ディスクレスプレイ可能。回想・音楽などのモードなし。
(ランク) Aクラス
(付記) 目パチ口パクありをはじめ、演出に特化した作品。シナリオは一本道であり、ゲーム性は皆無。「君が望む永遠」や「君がいた季節」などの過去作品ヒロインも多数登場するので、それらを先にプレイしておくと楽しみ方も広がるだろう。テキストが読み難いのはマイナス、難しい漢字に振り仮名を振っていないのも気になった。途中の会話や説明が長過ぎる部分が多々あり、ゲームテンポはかなりのムラがある(イベント最中の中弛みが見られる)。が、展開が動き出してからの吸引力には目を見張る物がある。
 しかしよくもまあ、これだけ次から次へと想像を絶する展開を用意してくれる物だ。脱帽する他はない。ボリュームはかなりのもの。「グロ」だの「鬱ゲー」だのと色々各所で言われてはいるが、ありとあらゆるマイナス情報を事前に頭に入れておいてからでもプレイする価値はある。「並行世界」物として捉えておけば、それほどショックは受けないはずだ。テキストには力があり、度々感銘を受けた。
 Hイベントはたったの2つで、まともなのは1つだけ。そちら方面を期待してのプレイはしない方が良い。エロではなく、展開やシーンにおいての「18禁」ソフトである。
 私はこの作品を認める。「マブラヴ」の続編としても、1つの作品としても。エンディングもこれで満足出来た。これで「完成」と言われても納得出来る。またこの後ファンディスクが出るならば、それも結構、乗ってやろうとも思える。評価は人それぞれだろうが、前作をやってこれが気になっているのであれば、ぜひプレイする事を勧める。



「継母調教」

(ブランド) 大熊猫
(ジャンル) 継母調教SLG
(発売日) 2000年10月27日
(スタッフ) 原画=天櫻みとの。シナリオ=丘野塔也。音楽=桜恵司、I've。
(システム) 対応OS=Windows98SE/2000/Me/XP。ディスクレスプレイ可能。主人公の名前変更可能。
(ランク) Bクラス
(付記) 大熊猫(ジャイアントパンダ)のデビュー作。知る人ぞ知る完成度の高い作品であり、根強い人気を誇る。陰湿で粘着質な主人公の性格とテキストを世界観として一度受け入れてしまえば、あとは問題なく楽しめるだろう。Hイベントの数自体もコスチュームバリエーションも多く、やや中弛みとして作業プレイに陥るが、テキストの妙もあって飽きさせない作りとなっている。
 このやたらと嗜虐心をそそる継母&同級生の仕種と声にゾクゾクする人なら間違いなくお気に入り作品となるだろう。もちろん、2人同時ENDも完備。そして主人公と一緒に目の上のタンコブである憎い腹ボテ親父にイライラしましょう。寝取られはないのでご安心を。祝、「〜Standard Edition〜」発売。ブランドはすでに解散している。



「MERI+DIA 〜マリア・ディアナ〜」

(ブランド) ぱれっと
(ジャンル) 近未来バトルADV
(発売日) 2005年3月25日
(声優) 夏野こおり(田口宏子)、赤白杏奈(麻見順子)、九条信乃(後藤邑子)、みる(青川ナガレ、壱智村小真)、青山ゆかり(友永朱音)、若本規夫、仁科雅美、宝恵子。
(スタッフ) キャラデザ&原画=たまひよ。シナリオ=ん。。OPムービー=神月社。歌=このみこのは。音楽=かしわ丸 。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。セーブコメント追記不可。マウスホイール非対応。スキップ性能は演出ごと飛ばさないので遅い。テキスト消去不可。
(ランク) Bクラス
(付記) システム面は上記の通りでやや重めだが、シナリオやキャラクターの魅力などで充分カバーは出来ている(鳳美鳳にはとことん惚れこんだ。『腐れゴスロリ』万歳)。Aクラスにギリギリ入らなかったが、私としてはかなりのお気に入り作品となった。音声の演出が素晴らしく、これまでなかったガヤの使い方など、ステレオも巧みに使って実に印象的。映像はシネコサイズで描かれ、部分アニメや目まぐるしく動く立ち絵など、様々に楽しませてくれる。売りの「交渉システム」は結局はただの選択肢だったが。
 章仕立てで視点変更にも凝ったシナリオだが、基本ルートはみんな同じなので、欲を言うならばバッドエンドなどでの差別化を図って欲しかった。主人公機といい日本刀持ちで声が若本規夫の敵など、TVA「カウボーイビバップ」を少々意識している気がした(あくまでオマージュネタとしてだが)。



「MARIONETTE 〜糸使い〜」

(ブランド) Carriere
(ジャンル) ダークファンタジーアクション学園ADV
(発売日) 2003年3月28日
(スタッフ) 原画=ここのか。シナリオ=t-kun。歌=BLUE BIRD。音楽=石川直人(神居史原、石川直樹、Xacs石川)。
(声優) 後野祭(中國卓郎)、深井晴花、北都南(ひと美)、内村みるく(池田千草)、ヒロキ(緑川光)、春野かえる、佐藤まこと(斎賀みつき)、秋田邦彦。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=640×480。なぜか高スペック要求。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Cクラス
(付記) 音声が非常に小さいのが難点だが、完全フルボイス。何と主人公の声優はあの緑川光だったりする。が、キストが露骨で下品なので、それが逆効果となって楽しめなくなるという弊害が発生してしまった。テキストスキップをしても音声が引きずられるのもマイナス。が、とことん頭脳で勝負する主人公は他にない魅力を持っていた。OPムービーの出来の良さは特筆に価する。
 CGは線や塗りが粗く、手抜きの印象は否めない。作品自体のコンセプトは面白く、OVA向きのアクションが展開されるが、あまりにも内容が鬼畜で変態なために素直にそれを楽しめない。最終的にはハーレムゲー。化ける可能性のあった惜しい作品。「半脱ぎモード」の存在も疑問。後に「DVD Edition」も発売された。ブランドはすでに解散している。廉価版、再販版あり。



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