PC18禁 ふ〜

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○ 「Phantom 〜Phantom of inferno〜」
○ 「Fifth Aile」
○ 「Fate/stay night」
○ 「Fate/hollow ataraxia」
○ 「FESTA!! −HYPER GIRLS POP−」
○ 「フォークソング」
○ 「FORTUNE ARTERIAL」
○ 「復讐の女神 −Nemesis−」
○ 「プラチナウィンド 〜星の詩が聞こえたら〜」
○ 「ぶらばん! 〜The bonds of melody〜」
○ 「フリフレ free friends」
○ 「プリンセスういっちぃず」
○ 「Princess Knights」
○ 「Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜」
○ 「PRINCESS WALTZ」
○ 「BLUE」
○ 「プレゼントプレイ」
○ 「Floralia〜フローラリア〜」
○ 「Floralia+〜フローラリアプラス〜」



「Phantom 〜Phantom of inferno〜」

(ブランド) ニトロプラス
(ジャンル) ガンアクションADV
(発売日) 2000年2月25日
(スタッフ) 原画=矢野口君。シナリオ=虚淵玄。音楽=ZIZZ。
(システム) 対応OS=Windows95/98。画面解像度=640×480。フルスクリーン固定。ボイスなし。主人公の名前変更可能。ディスクレスプレイ可能。シーン回想なし。オートモードなし。
(ランク) Aクラス
(付記) ニトロプラスの衝撃のデビュー作。銃のアクション音などは本物を使用しているらしい。こだわりがたくさん詰まった意欲作。いかにもアインがヒロインらしいが、実際はあまりそんな印象は受けない。キャラ的にもエンディング的にもキャルの方が好きだし、目立っていた。
 実にハードボイルドかつサスペンスで、映画のような作品。しかし、このシステムのひどさがそれを阻みかねないのが残念だ。DVD版、コンシューマー版、リニューアル版、OVA、小説とそのメディアミックス展開の広がりは多岐に渡る。Mac版もある。



「Fifth Aile」

(ブランド) RUNE
(ジャンル) ファンタジーADV+SLG
(発売日) 2004年11月12日
(スタッフ) 原画=野々原幹(ぢょんたいらん)。シナリオ=尾之上咲太、秋谷里夫、河東アングル。企画=燕人、猫舌あち。音楽=KIRIKO/HIKO、Sound Ebi。歌=KIRIKO。
(声優) 青山ゆかり(友永朱音)、清水香(浅野るり)、秋月まい(谷井あすか)、文月かな(喜多見千里)、長田早苗。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=800×600。マウスカーソル自動消去。セーブデータ数実質無制限。マウスホイール非対応。目パチあり。ディスクレスププレイ可能。
(ランク) Cクラス
(付記) 異常に読み辛いマニュアルからして問題作な1本。事前の修正ファイル適応は必須。バグメーカー・RUNEは健在。極論してしまえば、劣化したソフトハウスキャラ作品。残念ながら目指したゲーム性と面白さは並び立たなかった。1周ではコンプリート不可能な仕様なのにやたら長く、とても全キャラ分プレイする気は起こらない。作業プレイもはなはだしく、中弛みどころではない。おまけにランダム性が非常に高く、苛立ちを募らせる。
 大きくパターン豊富な立ち絵や美しい背景など、CG面は充実している。Hイベントの量も半端ではない(使い回しが多いのは難点だが)。しかし、テキストは第三者視点で進行し、Hシーンも「父親は〜」と表記されてしまっては萎え萎え。バックログの使い難さも実用性を低下させている。一言で言ってしまうと、「ハーレム抜きロリ汁ゲー」。六花にはエンドどころかHイベントもない。良いキャラなのになあ。



「Fate/stay night」

(ブランド) TYPE-MOON
(ジャンル) 伝奇アクションビジュアルノベル
(発売日) 2004年1月30日
(スタッフ) 原画&キャラデザ=武内崇。シナリオ=奈須きのこ。音楽=KATE&NUMBER201。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=800×600。ボイスなし作品。フォント変更可能。ディスクレスプレイ不可。シーン回想なし。
(ランク) Sクラス
(付記) 同人メーカーだったTYPE-MOONの商業進出第1作。その気合たるや半端ではなく、極限まで作りこまれている。システムも非常に快適。ボイスなし作品だが、そのハンデを全く感じさせない品質。あの大ヒット作「月姫」と世界観を同じくしている。
 圧倒的なテキストボリュームとイベントCG、そして前人未到のエフェクト演出が、プレイヤーを掴んで放さない。その渦に飲み込まれ、翻弄され、目撃する。特筆すべきは設定の妙であり、そこだけでも9割方は勝利していたとすら感じさせる。空前絶後の売上げを記録したのも当然であり、業界に燦然と名を残す怪物作品。TVアニメ化、PS2移植もされた。さらに詳しくは「PC18禁Lレビュー」をどうぞ。



「Fate/hollow ataraxia」

(ブランド) TYPE-MOON
(ジャンル) ファンディスク+α
(発売日) 2005年10月28日
(スタッフ) 原画=武内崇。シナリオ=奈須きのこ、森崎亮人、阿羅本景。音楽=KATE。歌=rhu。OPムービー=FESHC。
(声優)ボイスなし
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。マウスホイールテキスト読み対応。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Aクラス
(付記) 「おかしいな?」と思った時は、各種バグ対策や快適プレイのために、修正パッチを当ててみましょう。システムはかなり快適だが(セーブするとタイトルかEXITに行くしかないのは不満)、ゲーム性は皆無。というより、ミニゲームが正直ウザい。特にノーコンティニューで壁紙追加や花札のコンティニュー回数制限が理解不能。ただの読み物作品にはしたくなかったのは分かるが、ゲーム性をはき違えている気がする。
 立ち絵はよく動き、表情もコロコロ変わり、演出が非常に優れた(動きのみならず、行間などの文字演出も巧い)楽しい読み物作品。前作でサブヒロイン達の扱いに不満があった人達の溜飲も大いに下がるだろう。新ヒロイン達も予想を上回る良いキャラだった。1シーンごとの消化不良感もほとんど感じなかった。危惧された奈須きのこ以外のライターの筆力が予想以上にあったのは僥倖。
 これは前作にも言える事だが、「エロゲー」としてはあまり期待しない方が良い。1シーンごとはなかなか濃厚だが、そこに到るまでが長く、イベントも少ない。あと、凛ファンにはその出番の遅さが気になる所だろう。まぁ最大の不満点は、イリヤとバゼットにHイベントがない事で間違いない。
 「ファンディスク」の枠に収まりきらない、続編+αと言ってしまっても良い良作。が、前作をやっていない事には話にならないので、そこがファンディスクたる所以だ。前作体験者は必ずプレイする事を強く薦める。



「FESTA!! −HYPER GIRLS POP−」

(ブランド) Lass
(ジャンル) スラップスティック学園恋愛ADV
(発売日) 2005年12月16日
(スタッフ) OP歌=真理絵。Happy ED歌=HYPER GIRLS。True ED歌=川村ゆみ。原画=萩原音泉、みけおう、あかり☆かずと。シナリオ=LEGIOん、みなみかなか、剣技マナ。音楽=飯塚博。
(声優) 草柳順子、佐本二厘(結本ミチル)、青山ゆかり(友永朱音)、金田まひる(安堂りゅう)、西田こむぎ、かわしまりの、常盤もも(若菜よう子)、水鏡(中川里江)、成瀬未亜、山本直(白倉麻子)、子安武人、他。
(システム) 対応OS=Windows98SE/2000/Me/XP。画面解像度=800×600。セーブデータ最大数=168。セーブコメント書き込み可能(上書き禁止設定可能)。HDD容量=3GB以上。ディスクレスプレイ可能。フォント変更可能。マウスホイールテキスト読み対応。完全フルボイス。バックグラウンド動作不可。
(ランク) Bクラス
(付記) まずは修正パッチ必須。「マルチウィンドウシステム」は音声重ね。自動進行になるのはウザかったし、キャラごとに色くらい変えて欲しかった。「ストーリースティックシステム」は要するにMAP移動。既読スティックは丸ごと飛ばせる仕様にして欲しかった。選択によっては話が前後してしまうのも×。日付が表示されないので、現在位置を掴み辛い。
 面白いSEなど、演出には凝っているが正直過剰。邪魔に感じる場面も多かった。フェードイン&アウトが多く、イライラさせられる。しかし、何と言っても一番の欠点はEDムービーが飛ばせない事。このED数でその仕様は厳しい。
 テキストはポップながらもなかなかインテリで、センスが良い。キャラ作りも巧みで、おバカなお嬢様などは新しい。設定も上手く活かしている。メインヒロインにはHイベントが3〜4あるのも良い。先生2人と澄零にまでEDがあるとは思わなかった。GJ!
 学園物に飽き飽きしている人にもオススメ出来る良作。システムを改良し、あの反吐が出るホモHエンド(子安、よくアレを実名でやったな……)を夢オチにしてくれていたらAクラスにしても良かった。



「フォークソング」

(ブランド) リューノス
(ジャンル) 共感するノベル
(発売日) 1999年11月26日
(スタッフ) 原画=小池定路。シナリオ=八雲意宇。音楽=cresc(Yoshio)。
(システム) 対応OS=Windows95/98。画面解像度=640×480。商品同梱特典=フォークソングイメージアルバム(アレンジ版音楽CD-ROM)。画面をビットマップで保存可能。ボイスなし。ディスクレスプレイ不可。オートプレイモードなし。
(ランク) Bクラス
(付記) 原画は「終末の過ごし方」の人。メーカーの枠を超えて集まったクリエイターユニット、リューノスのデビュー作。シナリオの短さの割りにはCG枚数が多い。コンセプトは「感動を与える物語ではなく、共感を覚える物語」とのこと。特定の主人公を設定しておらず、客観視点からの描写をメインにするなど、一般的によく知られるAVGとは一線を画するゲームシステムを採用している。
 タイトルを聞いて音楽物を連想するだろうが、実はそうではない。最初から恋愛対象が決定している変わった作品。全体の雰囲気がとても良く、印象に残る場面が多い。シナリオボリュームは薄い。ブランドはすでに解散している。



「FORTUNE ATERIAL」

(ブランド) オーガスト
(ジャンル) 学園ファンタジーADV
(発売日) 2008年1月25日
(スタッフ) 原画=べっかんこう。シナリオ=榊原拓、内田ヒロユキ、安西秀明、岡田留奈。。音楽=Active Planets。ムービー=北川由貴、Iris motion graphics。歌=Mizuho、真優、Veil、ちっち。制作統括・総指揮=るね。CG彩色=戯画、パープルソフトウェア、ケロQ/枕。
(声優) 観村咲子(神田理恵)、姫川あいり、楠鈴音(戸野綱麻世、鳴海エリカ、広森なずな)、雛見風香(生天目仁美、手塚まき、野中みゅう)、鷹月さくら(田口宏子、夏野こおり)、ケビン・スパイシー(諏訪部順一)、鷹取玲、肺京太郎(伊藤健太郎)、一条和矢、岬友美(上田亜紀子、川崎まゆ、星野千寿子)、水霧けいと、渡部由美、美芹桜花(水橋かおり)。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。HDD容量5GB以上。マウスホイールテキスト読み対応。ディスクレスプレイ可能。ボイスボリューム各キャラ変更可能。セーブコメント記入不可。縦横比固定機能あり。タイトル画面で放置するとアクティブになってOPムービーが流れる。ENDロールは飛ばせない。SONIC社DLAとの相性問題あり。
(ランク) Aクラス
(付記) まず箱が開けやすいのが良い。これだけで2500円は取れそうな画集が初回限定版には付いてくる。それはともかく、オーガストの進化に驚いた。特に演出の妙は特筆に価する。シナリオは複数ライターで心配していたが、テキストに力を感じた。メインヒロインである瑛里華は意外と地味だったが、白というツボキャラを得て、キャラゲーとして高評価。嫌いなヒロインがいないと言うのはやはり大きい。主人公にも好感が持てる(もう少しバックボーン的に斜に構えていても良かったとは思うが)。エロゲー初心者からベテランにまで安心して薦められる良作
 Hシーンでのウィンドウ自動縮小機能は評価が分かれる所だろう。私としては通常の物で良かったのだが、選択できる形がベストだっただろう。それよりもフルスクリーン/ウィンドウモードを切り替えた時の画面位置を憶えて欲しかった。CGに関しては、イベントCGが意外と少なかったように思う。SDキャラをもっと多用して欲しかった。あと汁の塗り方は相変わらず下手。ちなみにHイベント数は、瑛里華=4、白=3、桐葉=4、かなで=3、陽菜=3(+某丼が1つ)。
 マップ上のキャラをクリックするだけのほぼ攻略不要の進行で、ゲーム性は低いが物語に集中できる。TRUE ENDが存在する性質上、メインヒロイン以外のキャラは本筋に絡まなかったりするのは仕方ないが、それでもかなりがんばっていたと思う(欲を言えば、かなでをもう少し本筋に絡ませて欲しかったが)。今回のTRUEルートはこれまでのオーガストならではのトンデモ展開を抑え、各ヒロインのストーリーをダイジェストでたどり、やや長いもののしっかりと最後まで読ませる筆力がある。エンディング→後日談→ENDロールでのその後、とボリューム的にも満足。そうだよ、オーガストはこういう普通の萌えゲーを作れば良かったんだよ!



「復讐の女神 −Nemesis−」

(ブランド) ぱれっと
(ジャンル) 医療サスペンス推理ADV
(発売日) 2003年4月25日
(スタッフ) 原画=たまひよ。シナリオ=双海葵(水代一希)。ムービー=神月社。背景=草薙。音楽=かしわ丸。
(声優) 海原エレナ(氷青、横手久美子)、内村みるく(池田千草)、AYA(茂呂田かおる)、深井晴花(浅井晴美)、北都南(ひと美)、鈴田美夜子(若林直美)、木葉楓(力丸乃りこ)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM2枚組。画面解像度=640×480。
(ランク) Aクラス
(付記) 舞台は2027年の学園と病院。最先端医療の裏側に迫る、シリアスなストーリー。パッと見地味な古いタイプの推理ADVかと思いきや、2画面スクロールや遠近法、後ろ姿に横顔などのCG演出、ステレオを有効利用した音演出など、視覚聴覚に訴えかける努力が見られる。
 総当りでプレイさせられている感も薄く、やや強引ながらもストーリーの辻褄合わせもなかなかで、ミステリ好きも納得の出来。特に後半の盛り上がりには大興奮。相手を追い詰める時のBGMの高揚感が憎い。これはエロゲー版『逆転裁判』だ!ワゴンで売られている事が多いので、見付けたら即購入をお勧めする。



「プラチナウィンド 〜星の詩が聞こえたら〜」

(ブランド) CLOVER
(ジャンル) ファンタジーハートフルADV
(発売日) 2002年12月20日
(スタッフ) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。原画=萌木原ふみたけ。シナリオ=てつじん。音楽=KIM’s SOUNDROOM、OCHI 。
(声優) 吉田皐月(高野直子)、乃嶋架菜(前田ゆきえ)、岬友美(星野千寿子、川崎まゆ、靴輪環)、北都南(ひと美)、木葉楓(力丸乃りこ)。
(システム) 選択ごとにオートモード中断。オートモードにするのに2ステップを要する。既読音声が再生不可。
(ランク) Aクラス
(付記) 「さよらなエトランジュ」「モルダヴァイト」を両方買った人がもらえるソフト。つまりはプレゼント用なのだが、元々販売用に製作されていただけあって市販品に引けを取るどころか、それ以上の出来。主人公以外はフルボイス仕様だし、まったくもって太っ腹。非売品とはいえ、今では中古ショップで普通に買えますが。
 コロコロ変わるキャラの表情や凝ったウィンドウ周りのデザイン、美しい光の表現などの視覚的効果も抜群なのだが、テキスト文字が小さくて読みにくいのは残念。声優の演技も一部神がかっており(特にシリル役の木葉楓)、萌え度はかなり高い。……ブリキってちょびっツ?



「ぶらばん! 〜The bonds of melody〜」

(ブランド) ゆずソフト
(ジャンル) 学園吹奏楽ラヴコメADV
(発売日) 2006年7月28日
(スタッフ) 原画=こぶいち、むりりん。シナリオ=天宮リツ。CG=煎路。音楽&ディレクター=Famishin。ムービー=ろど。OPアニメ=REMIC。OP歌=榊原ゆい。ED歌=中山マミ。
(声優) 榊原ゆい、斉藤愛子(神田理江)、松永雪希(永見はるか、綾瀬まゆ)、安玖深音(後藤麻衣)、みる(青川ナガレ、壱智村小真)、三木眞一郎、小野大輔、野神奈々(本井えみ)、三咲里奈(伊藤静)、一条和矢。
(システム) 対応OS=Windows98/98SE/2000/Me/XP。インストール容量=2850Mb。画面解像度=800×600。マウスホイールテキスト読み対応。主人公以外フルボイス。セーブタイトル記入不可。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。
(ランク) Cクラス
(付記) サブヒロインの春奈も和音も杏子も麻衣も攻略不能、イベントすらない。前の2人は良いキャラだけに非常に残念。しかし、由貴はなかなか良いツンデレでした。キャラゲーとしてはそこそこ楽しめる。キャラ萌えゲーと割り切れば、中古で3000円以内ならば高い買い物ではないだろう。
 イベントCGは枚数は標準程度か。出るタイミングはなかなかツボを心得ている。Hイベントは各ヒロイン3回ずつで、その内容も不満が出ないように似通っている。吹奏楽物とあってか、妙にキスシーンを始めとしてお口プレイにこだわりが垣間見える。
 システム面は大した事はない。「タイトルに戻る」すらないのはどうしたものか。ゲーム性としての「演奏指導モード」は攻略性も皆無(2回目からは飛ばせる)。共通パートが長過ぎるのも難点。各種演出が効果的なだけに片手落ちな印象は否めない。
 致命的な欠点はシナリオとテキストの質の低さ。第一印象に反して陰湿なストーリーはロクに解決すら見せずに終わる事もある。文章はひたすらにつまらなく、ギャグは滑りっぱなし、パロディネタにはセンスがない。何度も同じような台詞を繰り返すのにも閉口させられる。このライターは「お約束=凡庸」と勘違いしている節がある。ストーリーには一切期待しないように。



「フリフレ free friends」

(ブランド) 
Noesis
(ジャンル) 学園インモラルADV
(発売日) 2009年4月3日
(スタッフ) 原画=珈琲貴族。シナリオ=神楽坂ナオ。音楽=折倉俊則。プロデューサー=杉菜水姫。
(声優) 藤森ゆき奈。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。メディア=CD-ROM1枚。HDD容量=600MB。ディスクレスプレイ可能。マウスホイールテキスト読み対応。マウスカーソル自動追尾機能あり。セーブコメント記入不可。ムービー・歌なし。定価3150円。ダウンロード販売あり。
(ランク) Bクラス
(付記) とにかくCGが美しい。特にEDだった主人公を人目で完治→サルにさせるほどの魅力を持つヒロインの髪の質感が素晴らしい。液体表現の塗りも見事。「これでHイベントCGでのアンダーヘアがなければなあ」と思ったが、もしかしたらこれがある事によって逆にエロいのかもしれない。時々イベントCGのアングルが悪く感じるが、充分にエロく感じた。伏せ字やピー音はないが、そういったテキスト自体が少ないので恩恵は少なかったが。
 テキストセンスはなかなかの物で、日常イベントでの文章は普通だが、Hイベントでの文章が上手い。卑語は使われているが下品にはなっておらず、カタカナ表記ではなくなるべく日本語でがんばろうとしている姿勢は買える。惜しむらくヒロインのHイベントでの台詞が似たような物ばかりである事で、そこはもう少しバリエーションを用意して欲しかった。
 ストーリーとしては、バッドエンドにしか行けない陵辱ルートとハッピーエンドの2本があり、主人公の性格がほぼ別人だが、それはメリハリの範疇だろう。主人公が教師(既婚者)、ヒロインが学生という事もあり、制服でのHに特化したのは正解だった。ハッピーエンドはやや都合が良過ぎたように思うが、私にとっては納得できる実に良いエンディングだった。
 総シーン数は16個(総CG枚数や何%かは表示されない)で、コストパフォーマンスは抜群。まともにプレイすれば3時間程度で終わるが、物足りなさは感じなかった。バッドエンドが4つとハッピーエンドが1つあり、現代的ではありつつも、古き良きエロゲーの香りがする良作。ヒロインである結依の魅力が相当な物なので、少しでも気になった人は迷わず購入する事をお勧めする。予算の都合上か、黒背景の場面が多いのはご愛嬌。キモイ学生とによる3P、CGはないが別の野郎と結婚してしまうバッドエンドがあるので苦手な人は注意。



「プリンセスういっちぃず」

(ブランド) ぱじゃまソフト
(ジャンル) 魔女っ娘学園モノバトルADV
(発売日) 2005年5月27日
(スタッフ) 企画&原案&原画=かんなぎれい。原案&シナリオ=しげた。BGM=アメディオ。ムービー=神月社。主題歌=中山マミ&U-KO。挿入歌=NANA。製作総指揮=大野哲也。
(声優) 大波こなみ、手塚まき(生天目仁美)、朝宮咲(神田理江)、北都南(ひと美)、友里杏(こやまきみこ)、杉沢結衣、木村あやか(いのくちゆか)、三咲里奈(伊藤静)、なかやまめぐみ、井ノ原真央、檜山修之、緑川光、他。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。フルボイス(主人公は戦闘時のみ音声)。マウスホイールテキスト読み対応。目パチあり。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンドでは動作しない。各話ごとのアバンタイトルは飛ばせない。戦闘スキップ不可。
(ランク) Bクラス
(付記) 初期ロットはNGワードと極小モザイクで回収になった。プロテクト誤爆が激しいので要注意。演出面はかなりがんばっているが、場面転換時などにストレスを感じた時もあった。1話ごとにムービーが入る必要もなかったと思う。
 シナリオは3編+おまけの章仕立てだが、一本道。ボリューム抜群だが、ぶっちゃけ長過ぎた。序盤からHイベントが発生し、プレイヤーを惹き付ける作りだが、正直無駄にストーリーが重くなる後半よりも前半の方がはるかに面白かった。第一印象とは違い、エロは濃厚でグロ描写もそこそこあり、話も重い。良い意味で裏切られた感あり。主人公のキャラクターは大いに気に入った。
 リリアン、セシリア、一恋とのイベントがないのは残念&おかしい。恵美に立ち絵が存在しない理由も分からない。良作ゆえに高望みの辛口コメント失礼。廉価版、再販版あり。ドラマCD化もされたが、そちらも非常に良い出来。



「Princess Knights」

(ブランド) ミンク
(ジャンル) ファンタジー恋愛ADV&ウォーシミュレーション
(発売日) 2002年1月11日
(スタッフ) 音楽=山本秀樹(斑尾歩、紫賀耕元)、石川梨華夫。ディレクター=らんまる。
(声優) 金田まひる(安堂りゅう)、高宮更紗、谷鍋るい、中野瞳、流星ルンナ、西河あおい、葉山翔子、ひなたぼっ子(倖月美和、春野日和)、深井晴花、夢宇、森静香、Yuki-Lin、シン、四座ガム、椎名ときわ、榎津まお(野中カオリ)、海野だけ、香山かずみ、河口湖子、川原栞、京極秋、栗木まろん、児玉さとみ、小鳥ありす、小村。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000/Me。画面解像度=640×480。
(ランク) Bクラス
(付記) 「大作」の名に相応しい出来ではある。モンスターを捕獲してパワーアップするユニオンシステムなど、しっかりと作りこまれた本格SLG。しかし、異常な戦闘力のラスボス「武勇ポイント」などは、ゲームバランスとしては疑問が残る。2周目以降の引継ぎなども一切なく、セーブした所からやり直すしかないので、総勢29人もいるヒロイン達をコンプリートするのは苦痛以外の何物でもない。
 見た目に反した硬派の作品であり、もう少し配慮が欲しかった。また傷物ヒロインが多過ぎて、キャラ萌えには全く向かない。戦闘フィールドは3Dポリゴン。モンスター捕獲やスキル攻撃などの要素は面白かったのだが。



「Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜」

(ブランド) オーガスト
(ジャンル) ファンタジー恋愛ADV
(発売日) 2002年9月27日
(スタッフ) 原画=べっかんこう。シナリオ=榊原拓。OP製作=神月社。音楽=魚太とみぽ、KenJI 。OP主題歌=鳥居花音。
(声優) 鳥居花音、北都南(ひと美)、海原エレナ(氷青、横手久美子)、野々田早苗(水橋かおり)、椎名奏子(乃田あす実、韮井叶)、他。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me。マウスホイールテキスト読み対応。既読スキップは日付が変わると止まる。テキスト回想はそのままの画面で出来ない。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Bクラス
(付記) ガンダムカラーのレティは、外見はどう観てもマジカルプリンセス。ウィンドウにデフォルメキャラが表示されてGIFアニメで動いたり、CG演出面はかなりがんばっている。欲を言えば、イベントCGの表情の変え方が不満ではあるが。ヒロインも粒ぞろいで、キャラゲーとしては高レベルと言える。鳥居花音ファンには垂涎の1本。
 Hイベントは1ヒロインにつき3つ以上と充実。1プレイの時間もやや短めで、ちょうど良い感じではなかろうか。が、シナリオは何の捻りもないお約束の連続で、テキストもありきたりのレベル。本編よりずっと面白いおまけシナリオがフルボイスではないのが残念。トンデモシナリオ全開のトゥルーエンドは不必要だろう、せっかくの世界観が台なしになってしまった。PS版あり。OVA化もされた。



「PRINCESS WALTZ」

(ブランド) PULLTOP
(ジャンル) ファンタジーカードバトルADV
(発売日) 2006年4月28日
(スタッフ) OP&グランドED歌=NANA。ED歌=月子。ディレクション&企画&シナリオ=椎原旬。企画&シナリオ=下原正。キャラデザ&原画=たけやまさみ。演出進行=朝妻ユタカ。シナリオ補佐=東出祐一郎、林ふみと。OPムービー=どせい。EDムービー=はらいち。
(声優) 沢井春香、このかなみ、柳井流海(後藤邑子)、鷹月さくら(田口宏子)、ほくとゆりあ(浅井清巳)、三咲里奈(伊藤静)、秋月まい(谷井あすか)、町田あみ、大福子、如月葵、茶谷やすら(梅里ミーオ、永田佳代)、一色ヒカル(田中涼子)、松園ルイ、松本保典、他。
(システム) 対応OS=Windows98SE/2000/Me/XP。画面解像度=800×600。男性ボイスカット可能。マウスホイールテキスト読み対応。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。
(ランク) Dクラス
(付記) 「第○話」という、攻略不要の紙芝居的一本道シナリオ(話数を区切り過ぎ)。ダメな平成「仮面ライダー」のようなストーリー。個別エンドはないに等しく(台詞がキャラによって差し替えられるだけ)、達成感の欠片もない。のどかエンドもなく、せっかく味のあるサブキャラ達を好きになっても肩透かしに遭うだけ。Hイベントは各ヒロイン1〜2回と少ない。
 カードバトルは何のアクセントにもなっていないし、ゲーム性は皆無。戦闘に負けても何のペナルティがないのもそのせいだろう。EASYモードの恩恵は少しも感じなかった。全体的に激しく劣化した「プリンセスういっちぃず」といった印象。
 立ち絵の美しさとパターンの豊富さは評価するが、逆に言うとそこしか見るべき点はない。あとはテキストの改行上手さぐらいか。ウザイSEにスキップできないムービー、顔を見せ過ぎて萎えさせる主人公等々、ガッカリ溜め息の連続。演出は「Fate」を目指していたのだろうが、見事に失敗している。
 ここのメーカーは常に佳作以上の作品を提供してくれるものと思い込んでいましたが、もうデフォルト買いはしない事にします。



「BLUE」

(ブランド) キャラメルBOX
(ジャンル) 学園恋愛ADV
(発売日) 2002年7月26日
(スタッフ) 原画=のり太。シナリオ=ほしまる。音楽=山本秀樹(斑尾歩、紫賀耕元)。
(声優) 如月美琴、芹園みや(西沢広香)、Ruru(笹島かほる)、須本綾奈、海原エレナ(氷青、横手久美子)、都ほのか(萩原えみこ、井村屋ほのか)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM1枚。画面解像度=640×480。DirectX不要。
(ランク) Bクラス
(付記) キャラメルBOXのデビュー作であり、良く出来た佳作。この手のジャンルの入門編と捉えると良いかもしれない。尺はそこそこでお手軽なエロゲー。立ち絵・イベントCGともに枚数が少ないのが残念。OP&EDの評価は高い。
 キャラは全般的にインパクトが薄いが、妹ヒロインのなずなは抜群に可愛い(実に良いツンデレでした)。Hシーンへの突入の仕方に違和感があるのが残念(唐突な印象が否めなかった)だった。シナリオはキャラによって出来の差が激しかった。悪友達のキャラ作りは良い。ダウンロード販売、廉価版、再販版あり。



「プレゼントプレイ」

(ブランド) デジアニメ・コーポレーション
(ジャンル) コスプレショートストーリー集ADV
(発売日) 1999年6月24日
(スタッフ) シナリオ=菅野ひろゆき。音楽=田島直(ヘルハウンド・NAO)。
(システム) 対応OS=Windows95/98。CD-ROM2枚組。強制スキップ不可。HDD容量=1.4GB(ムービーインストール時)。画面解像度=640×480。
(ランク) Dクラス
(付記) 「EVE」シリーズの産みの親であり、あの大作にして名作である「この世の果てで恋を唄う少女YU−NO」のシナリオライターでもある菅野ひろゆき氏が、満を持して発表した作品。しかし、システムが破綻しており(CD-ROM版は特にバグがひど過ぎてとてもオススメ出来ない)、とてもシナリオを楽しむ環境ではなかった。
 ストーリーは50以上もあり、一部には秀逸なものもあるが、レトロでチープなシステムのせいで堪能できる代物ではない。エロには一切期待しないように。基本的な進行はコマンド総当り。音楽の評価は実は高い。豪華声優陣起用も一部音声でもったいない事この上ない。DVD-PG版あり。



「Floralia 〜フローラリア〜」

(ブランド) ザウス{純米}
(ジャンル) 学園園芸恋愛ADV
(発売日) 2002年5月31日
(スタッフ) 原画=まさはる。シナリオ=藤原将。音楽=林克洋(matur suksema)。
(声優) 橘裕美、大城恭子、清水香(岬ゆうか、浅野るり)、長崎みなみ、海原エレナ(氷青、横手久美子)、一条和矢、北都南(ひと美)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。バックログで音声再生不可。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Aクラス
(付記) 立ち絵は動かないが、小さなウィンドウによる表情の変化が多彩で可愛い。SEにも凝っている。学生ヒロインを攻略してから、それに対応する教師を攻略するシステムが目新しかった。「学園物」というジャンルを意識した、隙のない作りに大満足。
 「♪」が語尾に乱れ飛ぶラヴラヴシナリオで、尺も適量。テキストにセンスを感じた。Hイベントでの描写は意外にも濃厚で、満腹感でいっぱいに。3P、レズなどシチュエーションも豊富。エンドもバリエーション豊かでしっかりしている。全ヒロイン愛せるキャラだが、私は特に会長に骨抜きにされました。



「Floralia+ 〜フローラリアプラス〜」

(ブランド) ザウス{純米}
(ジャンル) 誘惑VS.純愛学園恋愛ADV
(発売日) 2004年2月20日
(スタッフ) 原画=まさはる。シナリオ=藤原将、座敷猫。音楽=Dr.Shrimp、林克洋。
(声優) 橘裕美、大城恭子、清水香(岬ゆうか、浅野るり)、長崎みなみ、海原エレナ(氷青、横手久美子)、一条和矢、北都南(ひと美)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。税込6090円。かなり出来の良いドラマCD同梱。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Aクラス
(付記) ヴォーカル曲を1曲追加。フェイスウィンドウのキャラが動くようになったり、イベントCGが20枚以上追加れるなど、そちら方面はパワーアップしているが、システムはほとんど進化していないのが残念。テキストは少々読み難いが、改行に気を遣っているし、端々にセンスを感じる。ただし、時々ものすごい誤植あり。
 新作のおまけストーリーの出来は素晴らしいが、学生ヒロインのみだったのは教師ヒロインファンには無念でならない。何気に新キャラも登場したりもする。攻略は前作と同じで可。しかし、ノーマルエンドは必要なのだろうか?



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