PC18禁 は〜

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○ 「灰被り姫の憂鬱」
○ 「はじめてのおいしゃさん」
○ 「はじめてのおてつだい」
○ 「はじめてのおるすばん」
○ 「初恋」
○ 「発情カルテ 〜緋色の陵辱肉玩具〜」
○ 「はつゆきさくら」New
○ 「パティシエなにゃんこ」
○ 「Battle Raper」
○ 「華の悲鳴 〜壊れた硝子の心〜」
○ 「ぱにっく!! けろけろ王国(キングダム)」
○ 「パパラブ 〜パパとイチャエロしたい娘達とひとつ屋根の下で〜」New
○ 「はぴとら -HappyTransportation-」
○ 「はぴねす!」
○ 「はぴねす! りらっくす」
○ 「Parallel Harmony 〜月曜の扉は水曜の向こうに〜」
○ 「8665^2 ハルルコのジジョウ」
○ 「Bullet Butlers」
○ 「“Hello,world.”」



「灰被り姫の憂鬱」

(ブランド) MBS TRUTH
(ジャンル) インモラルダーク学園ADV
(発売日) 2001年9月14日
(スタッフ) 原画=わざきた。シナリオ=猫柳まんぼ(山田びんご)。
(声優) 秋本巴、長田瞳、橋本ちか、南由良、田辺洋子。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me。画面解像度=800×600。パートボイス作品。ディスクレスプレイ可能。既読スキップなし。バックログなし。
(ランク) Bクラス
(付記) 一見して色物に扱われがちだが、ちゃんと読み進めて行くととそれがカムフラージュである事が分かる。どことなくTVA「少女革命ウテナ」や西尾維新の小説「クビツリハイスクール」とダブる部分があると私は感じて、ツボだった。導入部分さえ合えば、後は一気に進められるだろう。
 攻略性は低く、選択肢が「肯定」と「否定」しかない変わった作品。エンディング総数は10、登場ヒロインは20人以上。画像読み込みエラーが頻繁に起こるので注意しておく事(してもしょうがないが……)。確立された世界観を持つ作品。
 *タイトル画面の四隅をクリックするとシスター達の声がして特殊なモードに入れます。グロ寝取られ・ショタあり。ダウンロード販売、廉価版、再販版あり。



「はじめてのおいしゃさん」

(ブランド) ZERO
(ジャンル) ロリ双子病院ADV
(発売日) 2002年4月26日
(スタッフ) シナリオ=葉月博規(悪想麺)。音楽=おおしまとしひこ。OP歌=ましろゆき。
(声優) 佐々木あかり、天天。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000/Me/XP。CD-ROM2枚組。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Dクラス
(付記) ひたすら平仮名ばかりのテキストに目が疲れる。変質者としか思えない主人公のクソムカつくテキストにはもう大概ウンザリでした。中途半端な医療知識も、エロへ持って行くための言い訳にしかなってなかった。
 「んに」とか「ふに〜」とかを連呼するゆうなにもキレかけたし、双子ともに声優が合ってない気がした。前作の双子もゲスト登場する。平坦な毎日を我慢出来る人向け。
 が、前作を超える作品ではない。ストーリー性も皆無。とにかく、何もかもが肌に合わなかった。存在価値はロリの抜きゲーという点のみ。後に画面解像度が800×600になったDVD版の「〜りにゅ〜ある」も発売された。



「はじめてのおてつだい」

(ブランド) Studio Ring
(ジャンル) おてつだいあどべんちゃあ
(発売日) 2005年10月28日
(スタッフ) 主題歌=ましろゆき。企画=仁、ぽんきち。ディレクター&プロデューサー=ぽんきち。原画=いちりん、みゃ〜、Sin-go。シナリオ=まちゃ吉、麦茶々。音楽=カレーまん。ムービー=GOGO扇町。
(声優) 榊原ゆい、安玖深音(後藤麻衣)、涼森ちさと(すずきけいこ、大島だりあ)、成瀬未亜、まきいづみ(やなせなつみ)、紬叶慧、草柳順子、もっち(紗梨子、石山百年美)、あさり☆、佐倉凛(秋月桃子)、天天、佐々木あかり。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=800×600。HDD容量=4GB。マウスホイール対応。ディスクレスプレイ可能。
(ランク) Cクラス
(付記) もちろん過去作品の双子達も友情出演する(案外出番が多かった)。回想シーン総数は15しかなく、ヒロインを6人に増やした弊害が大きく出てしまった。6人同時のハーレムエンドもなく、「あのキャラにはこのシチュエーションがあるのに、こっちにはない」といった不満が続出する。ボリューム不足作り込みの甘さにガッカリ。Hイベントに辿り着くまでが長いのに、これでは報われない。CG枚数&差分の少なさにも残念。動くSDキャラは良かったが、ウィンドウCGもGIFアニメして欲しかった。ちなみに私はいつきが好みでした。
 システム面への不満は多く、バックログが最新の一行しか表示されない、シーン転換が遅いなど、細かなストレスが溜まる。「経営シミュレーションも楽しめる!」とコピーにあるが、所詮はそれ風味のエセSLGなので、気負わなくてもOK。もっともっと萌えに特化してもらいたかった(例えばシステムボイスも喋るとか)、何もかもが中途半端な仕上がり。今回の主人公はこれまでのシリーズの主人公よりもかなりアホ成分がマシだったのが救いか。しかし、主題歌のアレンジを一体何パターン使ってるんだろうか。



「はじめてのおるすばん」

(ブランド) ZERO
(ジャンル) おるすばんADV
(発売日) 2001年12月28日
(スタッフ) 音楽=LittleWing、おおしまとしひこ。シナリオ=ひらいでらく(かすか量)、葉月博規(悪想麺)。
(声優) もっち(紗梨子、石山百年美)、あさり☆。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000/Me/XP。CD-ROM1枚。ディスクレスプレイ可。画面解像度=640×480。
(ランク) Cクラス
(付記) 発売前はノーマークだったにも関わらず、未だに絶大な支持を集めるソフトとなった。主人公が頭悪過ぎ&下品過ぎで私は引いてしまったが。さおり&しおりと聞いて某漫才師を思い浮かべてしまった私なので。とにかく色々ツッコミ所が多過ぎて困る。ストーリーなどには決して期待してはいけない。あの奈須きのこが「あんなゲームが売れてゲーム作るのをやめようと思った」と某誌で言った、曰くつきの作品。
 声優の演技(艶技?)がその筋のプロっぽ過ぎる(とてもロリキャラの声ではない)。ロリゲーにして抜きゲー(終始Hイベントの連続)。攻略は実はかなり難しいのだが、ゲーム性は皆無。後に画面解像度が800×600になったDVD版の「〜りにゅ〜ある」も発売された。



「初恋」

(ブランド) RUNE
(ジャンル) 甘酸っぱい青春の学園ADV
(発売日) 2002年10月25日
(スタッフ) 原画=野々原幹(ぢょんたいらん)。シナリオ=猫舌あち。音楽=リバーサイドミュージック(feel・Cats)。
(声優) 瀬多菜あき、青山ゆかり、大波こなみ、春日アン(春乃うらら)、カンザキカナリ、松井みどり、神崎ちひろ(大野まりな)、堀川りょう。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。主人公以外はフルボイス。主人公の名前変更可能。ディスクレスプレイ不可(プロテクト強烈)。
(ランク) Aクラス
(付記) 堀川りょうや大野まりななどのメジャー声優も出ていたりするので、そういうお楽しみもある。ハモリ演出なども実に良かった。相変わらずピー音が全然隠せてないのはお約束か。テキストウィンドウが半透明で見やすいのが嬉しい。意外にもシステム周りも使いやすくてカッコ良かった。
 この絵でこれだけのえっちぃ事をやってくれるとは……もう萌え死にそうでした。テンポも軽快で、目立った難点は見付からなかった。あえて挙げるならば、シナリオによってキャラの重要度に差があり過ぎる事くらいか。
 タイトルは「初恋」だが、実はそれがあまりしっくり来ない。結構第一印象を裏切る内容だったりする。西村陽子(cv.大野まりな)が佳い女過ぎます。彼女メインのシナリオが欲しかったなあ。ロリゲーとしてのみ捉えられがちだが、この萌えの破壊力は凄まじい。OVA化もされた。PS2版・廉価版・再販版あり。



「発情カルテ 〜緋色の陵辱肉玩具〜」

(ブランド) 13cm
(ジャンル) パロディダーク病院ADV
(発売日) 2000年9月22日
(スタッフ) 音楽=さっぽろももこ、I've。原画=山いもとろとろ、Shock-Art、深水直行、嶋尾和、ごまみるく、弥舞秀人、みさくらなんこつ、モグダン、かけなし、菊水、カリーナ、危険思想、まとう、ジェームスほたて。シナリオ=青匣新力。
(声優) あさり☆、もっち(紗梨子、石山百年美)、めぐりぐり、美留、南菜実、比未子、春野萌、なかのくみん、紬叶慧、田中美智、涼森ちさと(すずきけいこ、大島だりあ)、佐々木あかり、櫻レオナ、佐倉凛(秋月桃子)、佐伯ゆりこ、杏露花梨。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000。ボイスなし。
(ランク) Dクラス
(付記) 何やらソフ倫を通していないとの噂のプレミアソフトであり、各所のショップで法外な値段で取り引きされていたりする。というか、ぶっちゃけ発売禁止になった。なぜかデモと歌の評判が良かったりする。
 古今東西のアニメやゲームのキャラクターを悪意を持って拝借し、そこに様々な病気や性癖を無理矢理性格付けしている。グロテスクなCGや描写もしばしばで、まさしく超マニア向けのソフト。集団Hばかりのシチュエーションにもゲンナリさせられる。シーンごとの出来にバラつきがあり、抜きゲーとしても過度の期待はしないように。



「はつゆきさくら」

(ブランド) SAGA PLANETS
(ジャンル) “卒業”のADV
(発売日) 2012年2月24日
(スタッフ) 原画=ほんたにかなえ、とらのすけ、ちまろ、有末つかさ、小桜りょう、kaya8。シナリオ・企画・原案・ディレクター=新島夕。音楽=水月陵(KIYO)。歌=fripSide、KOTOKO、月子、monet、結衣菜、彩菜。ムービー=ろど、Iris motion graphics(tsukune.)。
(声優) 山羽みんと(清水愛)、佐本二厘(結本ミチル)、杏子御津(門脇舞以)、涼屋スイ(七穂元美)、桐谷華(種ア敦美)、星咲イリア、美月、如月葵(吉田愛理、橘桜)、七原ことみ(鈴本かおり)、結衣菜、田中美智(多田美智、みちっち)、小池竹蔵(荻原秀樹)、西野みく(永田依子、名月もも)、山本兼平、カマンベール十円堂、吉野一平、水上司郎。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。画面解像度=1280×720。HDD容量=4GB以上。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。キャラ別音声ON/OFF可能。テキスト色変更可能。マウスホイールテキスト読み進め不可。セーブコメント記入可能。セーブ未読/既読判定なし。全てのムービーが飛ばせない
(ランク) Aクラス
(付記) 途中まで「なんだよこれ、あらすじ詐欺なんじゃないのか?」と疑っていたが、見事にそれを踏まえつつの収束感。実にお見事。ストーリー進行はルート解放式。1日単位のチャプターが短く、テンポ良く物語を読み進められる事ができる。共通ルートの尺も丁度良く、個別ルートで過去を補完する手法などは素晴らしかった。誤変換や日本語の誤用なども少なく、確かなテキスト力を感じた。欲を言うと、せっかくの1人ライターなのだから、個別ルートでも他ヒロインをもっと出して欲しかったところだ。
 体験版をプレイして、主人公が肌に合わないと感じた人は多かろう。だが、そういう人こそ製品版を買って続きをプレイしていただきたい。彼が悲しい宿命を背負った愛すべき中二病患者だと判明し、応援せずにはいられなくなる事だろう。だが問題点もある。いかんせん主人公の顔を見せ過ぎているのだ。しかもあまりにも童顔で、これを「強面」て言われても全くピンと来ない。言動と評判と容姿がまるで一致しないのだ。どう考えても狙った結果だとは思えないが、どうなのだろう。
 HイベントでのCG差分は少な目。せめてテキストで表現されている行為はCGを用意してもらいたかった。伏せ字・ピー音あり。モザイク大き目。エロ方面は期待外れとバッサリ切り捨てるほどのガッカリ感ではないが、お腹いっぱいには到底ならない。そして主人公、若干早漏気味です。Hイベント数は、桜×4、綾×4、夜×4、希×3、シロクマ×3、ラン×1。原画家が複数参加しているが、作品としての統一感があり、世界観が損なわれているといった事はないので安心してもらいたい。
 初回起動時に「お買い上げありがとうございます」メッセージが出るのは心憎い演出だった。が、そこまでやるなら音声にエコーをかけるぐらいはやってもらいたかったかなあ、と。後、さらに付け足すのであれば、正直、一人飯エンドは必要なかったように思う。おまけにすらならなっていない。竹田と金崎もルートがあるのかと期待したが、完全なる肩透かしだった。MAPでの存在意義理解不能。
 色々難点を挙げたが、作品を終えての後味は決して悪くなく、鬱シナリオなどの心配は無用。胸を張って「名作」と薦められる作品だった。不満点も細かな部分ばかりで、出来が良いからこそ逆に目立ってしまったような物。学園恋愛ADVに飽きた人にもプレイしてもらいたい、少し不思議が混じったさわやかな物語。充分にオリジナリティを備え、キャラクターも魅力的で、音楽も美しい。総じてかなりの高水準。私はこれをプレイして、新島氏が手掛けた過去の季節シリーズ3作品を早速プレイしたくなってしまった。
 ――ところで、なぜ夜の苗字の「あずま」は平仮名だったのだろうか?何か読み落としてしまったのか?



「パティシエなにゃんこ」

(ブランド) ぱじゃまソフト
(ジャンル) 不思議ケーキ屋ADV
(発売日) 2003年2月28日
(スタッフ) 企画・原案・原画=かんなぎれい。シナリオ=しげた、長野ヒロユキ、まろにぃ(亜麻矢幹)。音楽=Manack。OPムービー=神月社。CG協力=Flying Shine。主題歌&ED歌=SAKKO。挿入歌=海原エレナ。プロデューサー=港香。製作総指揮=大野哲也。
(声優) 神村ひな(佐藤美佳子)、岬友美(星野千寿子、川崎まゆ)、豊田マコト(水橋かおり)、海原エレナ(氷青、横手久美子)、森野花梨、倉見つくし(藤森りお、阿谷ほのか)、本山美奈(黒河奈美)、他。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。ディスクレスプレイ可能。マウスホイール対応。バックログでの音声再生不可。画面解像度=800X600。目パチあり。セーブタイトル記入不可。フルスクリーン設定を次回起動時に記憶していない。
(ランク) Dクラス
(付記) 私がプレイしたのは「プリンセスういっちぃず」豪華初回版に収録された物である事を明記しておく(まずCD-ROM版からの追加要素などは何もないと思われるが)。この前衛的なキャラの表情デッサンが、物凄い敷居の高さとなって立ちはだかると思われる。ピカソもビックリです。
 頭の弱いヒロインが満載のストーリー。「主人公が猫になる」という実験的な設定も、ミオシナリオ以外では全く機能していない。主人公の決め台詞は「しゃらくさい!」だが、これを誰か1人でもこれが面白いと感じた人はいるのだろうか。
 少ないイベントCGや製作者の自己満足の飛ばせない演出の数々はまだ見逃しても、茉理と亜里咲にエンディングどころかHイベントすらないのは我慢ならない。それならメイン級の扱いをして期待させるなよ〜、と萎え。



「Battle Raper」

(ブランド) Dreams(ILLUSION)
(ジャンル) 3D格闘+ADV
(発売日) 2002年4月19日
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM2枚組。
(ランク) Bクラス
(付記) バトル中に女性キャラがダメージを受けると、服が破れて下着姿になる抱腹絶倒の仕様。タイトル名などから連想するようなダークな印象は、実際にプレイしてみると作品からは全く受けない。格闘ゲーム&美少女ゲームとしての実用性はかなり低く、ゲラゲラ笑いながらプレイするバカゲーとして捉えるのが正解のような気がする。女性キャラはフルボイスだが、シナリオには一切期待しないように。
 グラフィックは素直に綺麗と感じた。プレイにはもちろんパッドでのプレイを推奨。どちらにしろ操作性はひどい代物だが。ゲームバランスなども全く考慮されていない。超必殺技さえ連発していれば勝てる。実験的な試みに挑戦した、という点だけは評価に値する。拡張ダウンロード(無料)、海外版、DVD-PG版あり。続編も発売された。



「華の悲鳴 〜壊れた硝子の心〜」

(ブランド) TEATIME
(ジャンル) 3D館探索アクションADV
(発売日) 2001年10月19日
(スタッフ) 原画=MA@YA。シナリオ=弥生ひばり。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me。画面解像度=640×480。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Bクラス
(付記) シリーズ第2作であり、前作のキャラクターも登場する。今回の主人公もきちんとつながりがある。CGは粗いが、新機軸の作品として評価出来る。様々なアイテムを手に入れつつ探索して行くのだが、入手場所が分かりにくく、ラップアイテムも多いので大変。制限時間もキツイ。ゲームオーバーになる度に難易度が下がるが、ノーコンティニュークリアでエンディングが変わる。
 「アドベンチャーモード」「獲物探索モード」「狩猟モード」「陵辱モード」の4つのモードで構成されており、高水準3Dのエロゲーという事もあり、H度はそこそこ高いのではないだろうか。「マウスを動かせ!」は手首の負傷を覚悟してください。廉価版、再販版あり。



「ぱにっく!! けろけろ王国(キングダム)」

(ブランド) ぱじゃまソフト
(ジャンル) 落ち物パズル
(発売日) 2002年9月20日
(スタッフ) 原画=伊原金蔵、天津冴、八重坂悟、とろろん、トトメス、原田たけひと、響星哉、竹内桜、BLADE、あかつきごもく、モカモカ、ひよひよ、かんなぎれい、東雲一彦、現津みかみ、巻田佳春、かんざきひろ、西又葵、大野哲也、七尾奈留。シナリオ=水橋真琴。主題歌=桃井はるこ(UNDER17)。音楽=OdiakeS。
(声優) 出雲京香、原由菓、乃嶋架菜(前田ゆきえ)、須本綾奈、阿谷ほのか(藤森りお、倉見つくし)、岩田由貴(岩居由希子)、笠原准(高木礼子)、木村あやか(いのくちゆか)、佐々留美子(あおきさやか)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。CD-ROM2枚組。画面解像度=640×480。
(ランク) Cクラス
(付記) 大野哲也が発起人となって製作されたパズルゲーム。豪華な大勢のイラストレーターが参加しており、その中でも私のお目当ては西又葵と七尾奈留でした。が、原画はその人でも塗りは別人だったりするので、コアなファンは心が折れないように気を付けましょう。ストーリーはあってないようなものなので、そちらには期待しないように。
 「花組コラムス」っぽい必殺技もあり。エフェクトはなかなか凝っている。ランスが劣化したみたいな主人公は到底好きになれない。そして何より、肝腎の落ちゲーが全く面白くないのが致命的だ。システム設定でカエルの落ちるスピードすら変更不可能なのはどうしたものか。



「パパラブ 〜パパとイチャエロしたい娘達とひとつ屋根の下で〜」

(ブランド) ブルーゲイル
(ジャンル) パパの事が大好きな娘達とイチャイチャエロエロADV
(発売日) 2011年11月26日
(スタッフ) 原画=ネミタロウ。シナリオ=里井捧、白黒ねこ。音楽=Joke drops。ディレクター&プロデューサー=USA。
(声優) 佐藤遼佳(ひなき藍、ミルノ純)、結衣菜、氷室百合、篠原ゆみ(片倉ひな、水瀬沙季)、水無月ふみ。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。画面解像度=1024×576。HDD容量=3GB以上。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作不可。マウスホイールテキスト読み進め不可。セーブコメント記入可能。フォント変更可能。マウスカーソル自動消去。ボイスは四人娘+妻+その他。選択肢後もスキップ継続するが精度悪し。
(ランク) Bクラス
(付記) このメーカーの看板タイトルとも言える「鬼父」シリーズから大幅に方向転換し、明るさと実用性を見事に両させた作品を生み出した。主人公であるパパがモテる理由は最後まで「ありえねーっ!」と納得できなかったが、その欲望に忠実すぎていっそ清々しい。絶倫であり、結果勝ち組であり、1つの理想形と言えよう。娘達が落ちるのが早過ぎる上に連続ゲットするのはチョロ過ぎるが、結果ゲームテンポは良かった。2周目からは選択肢にヒントが表示されるので、攻略に詰まる事もないだろう。
 第一印象でクールなツンデレ三女の氷華に惹かれたが、なんとこの娘は極度の臭いフェチのド変態だった。で、最終的にはエロキャラと見せかけて実は押しの弱い次女がツボキャラとなった(『おとー』たまらん)が、キャラの作り方が上手い。愛の重い長女も四女も一癖も二癖もあり、属性のない被りなく楽しめる。お約束のハーレム妊娠エンドの他に、娘それぞれに個別エンドが用意されているが、四女の奏実以外の物がやや後味の悪い物だったのが残念。ちなみに愛妻オンリーエンドはない。
 HイベントCGでのカットイン表示やクリックで見たい部分が拡大されるが、粗くはならない。フェチ向けの機能であり、ぶっちゃけ私はあまり使わなかった。それよりも、エロテキストでの独自のエロワードがオリジナリティにあふれていて面白い。伏せ字・ピー音なし。肌艶の光沢の塗りが素晴らしい。イベントCGの差分はたっぷりと用意されているが、たまにテキストにある表現やプレイが見られなかった事があったのはもったいない。Hイベント数は娘それぞれに6つずつで、他にハーレム&3Pが少々。
 何気にセーブする時に表示されるシーンタイトルが面白い。このパロディセンスは秀逸。立ち絵が動く事が売りの1つらしいが、この程度ではむしろ昨今のゲームにおいては動いていない部類に入る。他に不満点を上げるとすれば、シーン転換時に毎度「………」→「……」→「…」となるのが鬱陶しい。テンポを悪くするので、こういう事は今後止めて欲しい。
 応援バナーキャンペーンに参加し、スタッフロールに名前が載った事を後悔しない良作だった。Aクラスに近いBクラス評価だと捉えていただきたい。続編の発売が決定されているが、ヒロインに実の娘が加わった事がどう作用するかが不安要素でもある。(2012/6/17)



「はぴとら -HappyTransportation-」

(ブランド) ブルームハンドル
(ジャンル) ファンタジー恋愛ADV
(発売日) 2009年9月25日
(スタッフ) 原画=ぺこ。シナリオ=北側寒囲。音楽=ふぁそらし堂。OP歌=榊原ゆい。ED歌=MAMI。ムービー=KIZAWA Studio。プロデューサー=身から出た鯖。
(声優) 大花どん(浅井清己)、和泉あやか、遠見はるか、五行なずな(小野涼子)、 桜川未央(小林眞紀)、京藤サナ、青葉りんご、杏花、あずまゆい、舌純、木林伊蔵。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。HDD容量=1.6GB以上。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。音声再生時のBGM音量下げ可能。キャラ別音声ON/OFF可能。テキスト色変更可能。マウスホイールテキスト読み進め不可。セーブコメント記入不可。立ち絵の切り替わりが遅いのでエフェクトを「瞬時」にする事を推奨。バックログが1行で使いにくい。テキスト非表示からの復帰は右クリックのみ。選択肢後もスキップ継続。
(ランク) Dクラス
(付記) 舞台はウン千年後の地球、という「空の『ARIA』」。以前に同じような世界観を目指した作品にういんどみるの「祝福のカンパネラ」があったが、期待外れであったあちらの足元にも及ばない出来。ブルームハンドル作品史上最大ボリュームらしいが、苦痛が長く続くだけ。ハッピーなのはタイトルだけで、高い金払ってプレイしたユーザーはアンハッピーにもほどがある。マリッジ(結婚)エンドは好きだけど、全部それはさすがにねえ……。
 ストーリーからテキストまで、何から何まで空回りしており、古臭い上に寒い寒い。お涙頂戴シーンも三文芝居と言わざるを得ないクサさ。同じボケばかりを繰り返すコメディ部分、多過ぎるモノローグ、ハートマーク多用での誤魔化し、誰視点なのか分かりにくいシーンも多く、ここまで褒める所が全くない代物になるとは予想ができなかった。選択肢は数こそ多いが、つまらない上に存在意義の薄い無駄な物ばかり。
 「主人公は超朴念仁」という設定で不安を抱いたあなた、正解。家事ができるという長所以外は評価に値しないガッカリ主人公。頻繁にイベントCGで顔が出るが、鼻と口だけで目がない(前髪を長くして隠せばいいのに)。「にゃーにゃー」うるさいだけのウザ過ぎるメインヒロイン、親友男性キャラのクソっぷり、全く不必要だったエロマスコットなどなど、キャラ作りのなんと前時代的かつセンスのない事か。可能ヒロイン4人の内、2人がドジっ子で3人がツンデレであり、どうしてこんなに被らせたのか理解不能。1人目のルートの時点でキャラ全員に飽きる。Hテキストがモロ過ぎ(伏せ字&ピー音なし)て「一部声優さんに出演をお断り」されたらしいが、そんな事よりもそもそもキャスティングミスだろう。声優とキャラが全然合っていないので、終始違和感があった。新鮮さを狙ったのかもしれないが、完全に目論見は失敗している。実にもったいない。
 無駄に各ヒロインにエンディングでキャラソンが用意されており、「そんな所に金をかけるなら本編もっとがんばれ」とツッコみたくなる。クラウの曲はなんと作詞とコーラスが奥井雅美だったりする。という事で演出もダダスベリ。イベントCGが少なく、「そこはSD絵じゃなくてちゃんと見せてくれよ」と嘆きたくなる場面もしばしば。そのおかげでストーリー上の大事なシーンも全然盛り上がらない。カットインやSD絵はギャラリーモードに登録もされない。
 Hイベントはテキストが下品で、世界観ブチ壊し。これは「かわいい絵とのギャップがいい」とかポジティブに考えられるレベルではない。発射音も汚らしくて非常に不愉快。中/外発射選択はなし。破瓜CG差分もなし。そしてブルームハンドルのくせにまともな複数Hイベントなし。肝心な所で奇抜なアングルで萎えさせられる事も多々あり、実用性は皆無。シチュエーションとしてはキスシーンが多目で尿もあり。ちなみに数は、ライカが3つ(メインヒロインなのに)、クラウが3つ、リミアが5つ(マハ&ミラのご奉仕含む)、エイミが5つ。



「はぴねす!」

(ブランド) ういんどみる
(ジャンル) 魔法学園恋愛ADV
(発売日) 2005年10月21日
(スタッフ) 企画=ちゃとら、こ〜ちゃ。原画=こ〜ちゃ。SD原画=葉賀ユイ。シナリオ=ちゃとら、セロリ、渡辺景、彩火。BGM=Elements Garden、Ecnemuse。OP歌=佐藤ひろ美。
(声優) 榊原ゆい、成瀬未亜、日向裕羅(西村ひな)、安玖深音(後藤麻衣)、みる(青川ナガレ、壱智村小真)、三咲里奈(伊藤静)、佐本二厘(結本ミチル、大小つづら)、滑川菊太郎(川村拓央、福島隆志)、ヘルシー太郎(伊藤健太郎)、岬友美(上田亜紀子、川崎まゆ、星野千寿子)、北都南(ひと美)。
(システム) 対応OS=Windows98SE/2000/Me/XP。キーコード(シリアル)入力あり。修正あり。マウスホイール対応。カーソル自動追尾&消滅あり。セーブコメント記入不可。ディスクレスプレイ可能。エンディング回想あり。個別エンディング後にキャラクターソングが流れる。バックグラウンド動作可。
(ランク) Cクラス
(付記) システムはかなり細かく設定できるのだが、あまりにも重過ぎる。相変わらずプログラムはあんまり進化していなかった。「ドラマチックモード」という物があるが、オートモードと大した差は感じず、意義は希薄だったのが残念。スキップが速く、「次の選択肢までジャンプ」機能は非常に便利だった。テキスト文字が大きく読みやすく、長くプレイする事にストレスが溜まらない。
 が、肝心のストーリーがあまりにも低レベル(期待していた杏璃とすももシナリオがひどかった)で、キャラ萌えゲー以上の内容は望めない。複数のライターが参加している事もあり、シナリオの出来の差が激しく、全体の印象が散漫になってしまっているのが惜しい。TRUEルートは独立させず、全キャラENDの後で派生する形にすれば良かったのではないか。あとハチのつまらなさは異常。「結局は評判通りの準(奇跡のオカマちゃん)ゲーでしかないのか」と諦めかけていたら、伊吹がツボにハマった。これならファンディスク「はぴねす! りらっくす」にも手を出してみようと思う。
 イベントでのCG差分の多さなどは凄まじく、萌えADVとしての作りの基本はしっかりと押さえてある。立ち絵がよく動いたり、演出がかなりれている(特に音声)。反面、オリジナリティはほとんどなく、どこが作っても似たような作品に仕上がったのではないか。絵の面でのマイナスポイントは、あまりにも背景が手抜き過ぎて萎えさせられた事と、Hイベントでの構図が悪い事。
 TVアニメ化もされたが、主人公の性格があまりにも違っていて驚いた。アニメ版は真面目君、ゲーム版はチャラいいかにもエロゲー主人公。ゲーム版で正解だったと思う。が、Hイベントであまりにも主人公の名前を呼び過ぎるので、感情移入はしにくい。細かい不満点が多く、「あともう1歩!」と歯痒い作品。



「はぴねす! りらっくす」

(ブランド) ういんどみるOasis
(ジャンル) 全方位型ファンディスク
(発売日) 2006年7月28日
(スタッフ) 企画=ちゃとら。原画=こ〜ちゃ。SD原画=葉賀ユイ。シナリオ=ちゃとら セロリ 高嶋栄二 北川晴 保住圭。BGM=Elements Garden、Odiakes(Ecnemuse)。主題歌=榊原ゆい。ED歌=佐藤ひろ美。OPムービー=RMG。
(声優) 榊原ゆい、成瀬未亜、日向裕羅(西村ひな)、安玖深音(後藤麻衣)、みる(青川ナガレ、壱智村小真)、三咲里奈(伊藤静)、佐本二厘(結本ミチル、大小つづら)、滑川菊太郎(川村拓央、福島隆志)、ヘルシー太郎(伊藤健太郎)、岬友美(上田亜紀子、川崎まゆ、星野千寿子)、北都南(ひと美)。特別出演=青山ゆかり、野神奈々、風華。
(システム) 対応OS=Windows98SE/2000/Me/XP。キーコード(シリアル)入力あり。修正あり。マウスホイール対応。カーソル自動追尾&消滅あり。セーブコメント記入不可。ディスクレスプレイ可。エンディング回想あり。インストール画面フル固定。ドラマティックモードあり。バックグラウンド動作可能。
(ランク) Cクラス
(付記) 7つのオムニバスシナリオ+麻雀を収録。オムニバスは各キャラのショートストーリー+準メインの中編で、名実ともに準ゲーになった。女体化はネタとしてありだとは思うが、ガチホモHがあり、久々にディスクを叩き割りたい衝動に駆られた。コスプレやケモノ属性に全体的にこだわった内容だが、ハーレム要素も3Pが限界で、中途半端かつ大きな消化不良感が残った。いっその事麻雀を本筋に据えた方が良かったのでは、と思う。パラレルワールドとはいえ実母&育ての親とのHイベントまで入れ込んだ貪欲さは嫌いではないが。
 麻雀はイカサマありの2人打ちストーリーモードとガチンコ4人打ちあり。難易度選択がなく、負ければ負けるほどイカサマレベルが上がるという仕様で、セーブすらできないので非常に面倒臭い。肝であるキャラのリアクションが少なく、作業プレイでしかないのが無念。
 前作でも豊富だった立ち絵のバリエーションがさらに増え、キャラゲーとしてのグレードはさらに上がった。前作で面倒だったイベントCGの差分回収はシーンを見終われば自動登録となり、親切設計になった点は評価する。だが、起動までにタイトルロゴやムービーなどを散々出したりして台無しになっていて、総合評価としては低くなる。
 あれもこれも詰め込んだ割りには頻繁に細かいストレスが与えられ、イライラさせられる。タイトルには「りらっくす」とあるが、終了後の印象としては「あんはぴねす!すとれす」と言った感じである。



「Parallel Harmony 〜月曜の扉は水曜の向こうに〜」

(ブランド) C's ware(シーズウェア)
(ジャンル) スラップスティックパラレルワールドラブコメADV
(発売日) 2000年11月24日
(スタッフ) 原画=ことみようじ。シナリオ=伽遠蒔絵。
(声優) 葉月ミカ(藤代夏樹、高井陽子、川崎恵理子)、小暮美貴、MAYO(倉田雅世)、高天唯、山野美嶺(高野直子)、Yukie。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Aクラス
(付記) 超豪華声優(あのメジャー声優も?!)陣の、主人公以外はフルボイス仕様作品。時代考証を全く無視した、ノリ最高のドタバタ学園ラブコメ。コミカルなウィンドウ演出や次回予告等々、飽きる事なくテンポ良く楽しませてくれる。そして、音楽のセンスが抜群。ラブリー過ぎるさっちゃんも良かったが、おキツネ様に惚れてしまいました。キャラごとにHイベントは2回ずつあり、前戯が選べたりする。
 進行は総当りのADV形式だが、基本は「話す」「見る」「考える」などのコマンド式で、必要コマンドが必要時にしか出ず、不必要なコマンドは消滅する親切設計。章構成の一本道シナリオで、攻略対象は最後付近の選択で決まるだけ。そこ辺りを改善すれば、充分Sクラスの可能性はあった。楽しさを求めるならこれ!ダウンロード販売あり。



「8665^2 ハルルコのジジョウ」

(ブランド) RUNE
(ジャンル) ニオイつき美少女観測ADVラノベ風
(発売日) 2007年9月28日
(スタッフ) 原画=赤丸。シナリオ=想ファクトリー。ディレクター=鶴。プロデューサー=DT_。音楽=飯塚博。主題歌=真理絵。
(声優) 榎津まお(野中カオリ)、金松由花(井上みゆ)、茶谷やすら(梅里ミーオ、永田佳代)、奥山歩、芹園みや(西沢広香)、このかなみ(加藤雅美、中野志乃)、大野まりな(神崎ちひろ)、らいあん
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP/Vista。マウスホイール対応。セーブタイトル記入不可。バックグラウンド動作可能。ディスクレスプレイ可能。画面解像度=800×600。HDD容量=1.53GB。CPU使用率変更可能。セーブデータ履歴最大変更可能。キャラ別音声カット可。ED回想なし。
(ランク) Dクラス
(付記) マニュアルが白黒の4Pだったり、明らかに売る気がない。初回特典として猫舌あち著の文庫本が付いているが、物語の冒頭部分をそのまま収録しているだけで、何の価値もない。ジャンルの「ラノベ風」の意味不明。ラノベをバカにしてるのか?背景に人が1人も存在しない、イベントCGは差分が少ない等々、企画を通した時点でもう満足してしまったかのような手抜き具合。文句なしのクソゲーであり、超大型地雷。
 もう誰がどこからどう見ても「涼宮ハルヒの憂鬱」のパクリネタなのだが、これぞ劣化コピーのお手本と言うお粗末さ。パッケージで全力を使い果たしたのだろうか。声優などが演技を似せてないのは特に問題ではないのだが、キャラクターがエロゲーならではの暴走をすればいいのに、オリジナルよりも数段ヘタレになっていて萎える。テキストレベルは当然比較にもならず、足元にも及ばない。さらにハルルコはメインヒロインですらなかった。
 エロゲーとしての美点は、序盤からイベントが発生する点のみ。肝心の場面でキャラの表情があまりにも悪過ぎて、とても使えた代物ではない。諸君、我々の愛した赤丸は死んだ!
 あとは前代未聞のヒロイン、とろんだろう。キャラ付けは失敗、オチとしては最悪の予想通りだったのだが、それでもインパクトがあった。金と時間と気力・体力・忍耐力に余裕があるのならば、安価で手を出してみるのもいいかもしれない。1枚超ギリギリモザイクCGもあったし。



「Bullet Butlers」

(ブランド) propeller
(ジャンル) 銃と魔法と執事と主のファンタジーADV
(発売日) 2007年7月27日
(スタッフ) 原画=中央東口。シナリオ=東出祐一郎。音楽&主題歌=Antistar。OPムービー=Iris motion graphics。EDムービー=はらだ。企画&監修=荒川工。
(声優) 平井達矢(平川大輔)、佐本二厘(大小つづら、結本ミチル、椿丸子々々)、九条信乃(後藤邑子)、このかなみ(加藤雅美、中野志乃)、遠山枝里子(今井麻美)、一色ヒカル(田中涼子)、嬉野祥子(浅川悠)、野神奈々(本井えみ)、理多、安玖深音(後藤麻衣)、如月葵(吉田愛理)、小次郎(大川透)、紅万寿(池田秀一)、ヘルシー太郎(伊藤健太郎)、紫原遥(鈴木千尋)、肘肩腰三(諏訪部順一)、杉崎和哉(谷山紀章)、黒瀬鷹(黒田嵩矢)、タケムラ(麦人)、松涛エルザ(堀内賢雄)、事務台車、空乃太陽(岸尾だいすけ)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000Pro/Me/XP/Vista。ディスクレスプレイ可能。画面解像度=800×600。完全フルボイス。キャラ別音声カット可能。マウスホイールテキスト読み進め可能。バックグラウンド動作選択可能。セーブコメント記入不可。ENDロールスキップ不可。修正ファイルあり。ライター自らが執筆している外伝小説が小学館ガガガ文庫より2冊刊行されている。
(ランク) Aクラス
(付記) 攻略可能ヒロインはたったの3人で、内容的には一切不満がないのだが、贅沢を言うならばエルネスタとカウラのエンディングはあっても良かったのではないか(むしろかなり欲しい)。だが、物語としてもTRUE END扱いのメインヒロインであるセルマの存在感は大変素晴らしく、これだけメインヒロインの風格を備えているキャラはなかなかいないだろう。そしてまさかのガラ(リザードマン)END、やはりpropeller、男性キャラの魅力たるや他を寄せ付けない。余談ではあるが、公式サイトの男性キャラ人気投票では、なんとベイル(銃)が1位を取ってしまった。
 今作の売りも、もちろん熱いバトル……なのだが、現代を舞台としていた「あやかしびと」と違いファンタジー世界であるため、バトルの存在そのものが当たり前に映ってしまう。目新しさは前作に比べてかなり劣る(グロさはアップしたが)。肉体を駆使せずに銃で戦うせいもあり、主人公にいまいち強さを感じないが、ここは仕方がないだろう。いわゆる「ガン=カタ」的な代物は期待しない方が良い。バトル演出としては立ち絵がかなり動くようになり、スピード感がある。そして否が応でも臨場感をかき立てる音楽の素晴らしさは特筆物。声優陣もさらに豪華になり、今回も思う存分燃えてください。
 銃と魔法、ファンタジーと科学を巧みに融合し、異なる種族を詰め込んでおいてカオスにならず、見事に1つの世界として構築した手腕には脱帽。特に種族による寿命の違いというファクターが絶妙なるスパイスとなっており、ヴァレリアENDにおいては涙腺の緩みを禁じえなかった。決してご都合主義全開では終わっていない作品である。
 逆に悪い点としては、あまりにも過去の話の部分が多過ぎる所。事あるごとにやたらと回想シーンが入り、眠れば夢でまた過去のお話。それに頼り過ぎている部分が多く、全体を通してのバランスが悪く、落ち着かない。演出がかなり強化されたものの、世界観を壊すデフォルメ絵の多用や、フルサイズで見せて欲しい場面がウインドウの小さな表示でがっかりさせられたり、と惜しい部分が多い。好みの問題かもしれないが、もったいない。
 ゲームとしては、共通ルートがかなり長く、終盤になるまでは大筋がほとんど同じ。個別ルートに入ってからはかなりの差別化が図られているのだが、最後の選択肢が終わってからもストーリーはかなり長いので、ゲーム性はかなり低い(選択肢自体にも意義が薄い)。バッドENDは存在しないので、シナリオにはハラハラさせられつつも、実は緊張感はそんなにない。その事が起因し、「どうせ上手く助かるんでしょ?」と言う妙な安心感をプレイヤーに与えてしまっているのが残念。序盤から敵の正体がバレバレで謎解き要素は皆無であり、派手さはあるものの驚きは少ない。
 Hイベントは全部で11個あるのだが、攻略可能なヒロインの物は1〜2つで、主人公の絡まない物が6つもある。CG差分も少ない。最初からエロは求められていない作品とは言え、これではさすがに物足りない。前作の反省点を活かし、Hイベント中に主人公をしゃべらせないように気を遣ってくれているのは嬉しいのだが、主人公の性格及び言動の性質上、エロさは生まれない(豹変されても萎えるのだが)。ユーモアセンスはあるので好感は持てる。
 最後に私のごく個人的なこの作品の難点を挙げるなら、それは国語力の低さである。仮にも執事物である以上、譲語と尊敬語がまともに使えていないのはかなり恥ずかしい。この程度の勉強なら、中学の国語の教科書をパラパラめくればすぐに身が付くだろうに。せめて「仰る」ぐらいはまともに使って欲しかった。「所詮はエロゲーライター」と言うなかれ、こんなにも魂をゆさぶるシナリオを書けるのだ、この人ならばすぐにレベルアップできるに違いない。今後に期待する。あともう1つ注文を付けるなら、強調点を使い過ぎている所。安易な手段に逃げず、己の筆力で勝負してもらいたい。できるはずだ。
 何かに付けて前作「あやかしびと」と比べられてるが、はたして「どちらが上か」などと決める必要があるのだろうか。クロスオーバーファンディスクが出たとは言え、別作品なのだからどちらもそれぞれに楽しめばいい。どちらも愛せばいい。それぞれに長所・短所があるのは当たり前だ。堂々と「どっちも好き」と言えばいい。続けて2作をプレイしてみたが、甲乙付けがたい良作だった。「自分は○○派」などと無粋な問答であるとしか思えない。せっかくの満足感と余韻が台無しになりかねない。私は両方同じくらい好きだね!



「“Hello,world.”」

(ブランド) ニトロプラス
(ジャンル) 近未来SF・ADV
(発売日) 2002年9月27日
(スタッフ) 原画&キャラデザ=きんりきまんとう。シナリオ=南條しかし。サウンド=磯江俊道、ZIZZ。
(声優) 夏野向日葵(瀬那歩美、桜川朝恵)、鳥居花音(森山理来)、須本綾奈、岬友美(星野千寿子、川崎まゆ)、まりあ(榊原ゆい)、海原エレナ(氷青、横手久美子)、阿谷ほのか(倉見つくし、藤森りお)、栗林みな実。
(システム) 対応OS=Windows95/98/Me。画面解像度=800×600。
(ランク) Aクラス
(付記) 「何だかニトロプラスらしくないなあ」という先入観は大間違い、こんな作品はニトロプラスにしか作れないし、許されない。カーチェイスにドッグファイトに銃撃戦、手に汗握るアクションの嵐!ありとあらゆるメディアの作品を凌駕したこの臨場感&中毒性はまさにオンリーワン。BGM&SEはもちろん超クール。声優陣も豪華豪華。
 イベントCGや立ち絵パターンの豊富さにも驚嘆。CD-ROM4枚組の圧倒的ボリュームのシナリオは、次から次に大事件で山場の連続。ややテンポが悪く感じる部分もあるが、そんな事はすぐに忘却の彼方に。惜しむらくは、エンディングの内容か。キャラでは純子さんに惚れました。彼女とのエンディングが欲しかった。廉価版、再販版あり。さらに詳しく「PC18禁Lレビュー」をどうぞ。



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