PC18禁 か〜

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○ 「顔のない月」
○ 「神楽道中記」
○ 「カスタムメイド3D」
○ 「カスタムメイド3D ビジュアルパック」
○ 「家族計画」
○ 「家族計画 〜絆箱〜」
○ 「家族計画 〜そしてまた家族計画を〜」
○ 「カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜」通常版ぷらす
○ 「彼女×彼女×彼女 〜三姉妹とのドキドキ共同生活〜」
○ 「彼女×彼女×彼女 ドキドキフルスロットル!」
○ 「彼女が見舞いに来ない理由」
○ 「Kanon」
○ 「神採りアルケミーマイスター」
○ 「Caliz カリス」
○ 「華麗に悩殺♪ くのいちがイク! 〜桃色ハレンチ忍法帳〜」
○ 「姦染 〜淫欲の連鎖〜」
○ 「姦染2 〜淫罪都市〜」



「顔のない月」

(ブランド) ROOT
(ジャンル) ジャパネスクダークホラーADV
(発売日) 2000年12月22日
(スタッフ) 原画=CARNELIAN。サウンド=KIM’sSOUNDROOM。シナリオ=宙形安久里(山形安久里)、セロリ、古耕章太郎。
(声優) こおろぎさとみ、浅井清己、高野直子、藤原美央子、伊藤美紀。
(システム) 対応OS=Windows95/98/2000。CD-ROM2枚組。ディスクレスプレイ不可。フルスクリーン固定。
(ランク) Cクラス
(付記) CARNELIANが描く美少女キャラの美しさは流石の一言。鈴菜は永遠のヒロイン、とするファンの勢いは衰える事を知らない。確かにメインヒロインとしての風格は抜きん出ていると感じた。ストーリー的には、排他的で閉鎖的な風習が残る村での物語なので、そういった雰囲気が好きな人にはツボであると思われる。Hイベントもその雰囲気に実によくマッチしていた。ホモネタに拒絶反応がある私には、美少年との絡みには嘔吐寸前(この評価の低さはそこに起因している部分もある)。追加要素のあるDVD版、ファンディスクもあり。
 館物としても秀逸な作品(伝奇物としてはシナリオが弱いが)。ゲーム難易度はそこそこ高い。エンディング総数が多いのも特徴。DVD版ではかなり解消されたらしいが、システムのダメさが減点対象。廉価版、再販版あり。



「神楽道中記」

(ブランド) でぼの巣製作所
(ジャンル) ローグ型巫女さんRPG
(発売日) 2009年7月4日〜
(スタッフ) 原画=山本和枝。シナリオ=寺岡健治。歌=真理歌(Angel Note)。
(声優) 雪都さお梨、北都南(ひと美)、日向苺、狛乃ハルコ、天野かなで、葵海人、姫川あいり(峰岸由香里)、草柳順子、他。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista。画面解像度=800×600、1024×768、1152×864、1280×720、1280×1024、1440×900より選択可能。マウスホイールテキスト読み進め対応。ディスクレスプレイ可能。セーブコメント記入不可。バックグラウンド動作不可。マウスカーソル自動消去。オンライン機能あり。修正ファイルあり。ダウンロード版あり。
(ランク) Bクラス
(付記) 私は2011年4月28日に発売された、「神楽道中記」「神楽道中記 追加シナリオ vol.1+vol.2」「神楽道中記 追加シナリオ vol.3」が収録された「神楽箱」を購入した。これからこのシリーズに手を出そうと言うのであれば、断然こちらを買った方がお得。
 主人公格はジャンル名にもある通り巫女、つまりは女性である。では、Hイベントはどうなっているのかと言うと、敵に負けての敗北イベントと、それに伴う治療イベントが主になっている。サブヒロインのイベントがあるにはあるが、登場時に一度あるだけで、その後は使い勝手の悪いそれぞれのショップでのただの店番と化す。エロい治療を担当する「みなせ」は、いわゆるフタ○リであり、妖怪相手以外、特に人間の野郎には寝取られたくないという独占欲の強いエロゲーマーへの最大限の譲歩&配慮としての落とし所だと言えるだろう。彼女自身が妖怪に凌辱されるイベントがあるのだが、それがなかなかにエロかった。――とは言え、「〜vol.3」ではそうもいかず、「神楽学園記」の男性主人公とのHイベントが発生してしまうので、潔癖主義者は要注意。
 前述した通り、主人公は巫女であるが、Wヒロインという形式を取っている。天然関西弁娘のいぶきと、ツンデレ金髪ツインテールのなずな、この2人のバランスが非常に良い。後者は非常にテンプレートかつステレオタイプな設定のキャラだが、前者の関西弁がなかなかに新鮮なタイプで、Hイベントの時などは妙にそれが艶めかしく聴こえたりする。が、ストーリー上での差別化は素晴らしいのだが、敗北イベントなどでの差別化の方は残念ながらイマイチ。口調こそ違えど、台詞やシチュエーションなどがほとんど似通っているため、色々数をこなすと段々と何もかもが作業になり、飽きてきてしまう。快楽堕ちという要素が外せないので仕方ない部分ではあるが、性癖の違いなどでもう少しハッキリとした差別化を図ってもらいたかった。「〜vol.2」では万蟲姫という大百足の姫が登場するがプレイヤーキャラにはならない。「〜vol.3」では、「神楽学園記」の小春が登場し、こちらはプレイヤーキャラとして操作でき、もちろん敗北Hイベントもある。
 ジャンルに「ローグ型」とあるが、ぶっちゃけて言ってしまうと、某「不思議なダンジョン」系シリーズの劣化版である。やり込み要素が少なく、アイテム合成などのコレクター性もなく、高性能なアイテムがマップ上にゴロゴロ転がっており、ボスは強い巻物を買っておいてそれを連発すれば楽勝。レベルもガンガン上がり、良い表現をすればサクサク進行なのだが、正直2周目以降もプレイしようとする気はなかなか起こらないだろう。ゲーム難易度はイージー、ノーマル、ハードと用意されているが、肝心のゲーム部分の出来が微妙であれば、それらの味付けの意味も希薄になってしまう。いくら毎回ダンジョンの構成が変化しても、あまりにもそこ以外の部分に新鮮味がなさ過ぎた。2人のキャラを使えるが、なずなの防御力が紙のごとき脆さなので、最終的に関西娘が出ずっぱり(交代しても気力は共有しているのでなおさら)という状況ももったいない。「そこそこ遊べる上にエロいんだからそれでいいんじゃないの?」と妥協できるかどうかが、この作品に対する評価の決め手になるだろう。
 敵キャラ数が多いためか、HイベントシーンでのCG差分は少なく、それを画面スクロールやズームアップ、CGを交互に表示しての簡易アニメなどの手法で誤魔化そうとしているが、やはり物足りない。意外と1シーンが長く、描写も濃厚ではあるが、何度も観る羽目になるとさすがに飽き飽きで、結局スキップを多用する事になる。やけに初めてかどうかにこだわっている割りには破瓜CGがなく、その代わりにやたらとエロSEがうるさい。このゲームでの一番の強敵は、ズバリCG差分の回収である。初めてor2度目以降かを始め、ランダム判定を含んだ受胎&出産イベント(どの妖怪に孕まされても同じ子を産むのは大きなマイナス)や回数蓄積が面倒臭い淫乱化&妖怪化エンド、これを2キャラ分集めなくてはならない。下手に自分のキャラが強く成長してしまっていると、わざとやられるまでが長く、何かとイライラが募る。「もういっそどこぞからセーブデータを拾って来てフル化しろ」と言う悪魔の囁きとの戦いが延々と続くのである。
 ここまでマイナス部分ばかりを挙げて来た気がするが、異種姦などのシチュエーションが好きな人達にとっては、極上のご馳走であろう。触手、壁埋め、産卵、女妖怪とのレズプレイなどなど、シチュエーションの種類としてはかなりがんばっているのではないだろうか。MVPは餓鬼か?個人的にはいぶきの妖怪化エンドと人魚との水中キスHが印象に残った。モザイクが大きいのが残念。伏せ字&ピー音あり。
 無駄に大きい立ち絵での同じ会話を何度も何度も見せられるのにもゲンナリ。そして、果てしない作業プレイを終え、迎えるエンディングはとってもあっさり。追加シナリオや続編がどんどん出ているので仕方ないとは思うが、もう少し達成感を得させて欲しかった。とは言え、そこそこエロくてそこそこ遊べるお手軽な作品と捉えると悪くない。少しの時間の息抜きなどに、少しずつ遊んでみるのはいかがだろうか。ただし、自力でコンプリートするには相当の時間と根気と忍耐が必要な事はあらかじめご留意のほどを。



「カスタムメイド3D」

(ブランド) KISS
(ジャンル) ヒロインエディット+メイド育成SLG
(発売日) 2010年1月28日
(スタッフ) シナリオ=想、浜沢庵、デンベ。音楽=Cosmic Cube。歌=nao。ディレクター=柏瀬稀羅、魅杏Jr.。AD=想、iriomoteyamaneko。プロデューサー=YAMATO。
(声優) 御苑生メイ(梅原千尋)。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista/7。HDD容量=2.5GB以上。バックグラウンド動作可能。画面解像度=800×600(必須。1024×768推奨)。ディスクレスプレイ可能。マウスホイール読み進め不可。セーブコメント記入可能(セーブは1日の終了時)。主人公の名前変更可能。修正ファイルあり。定価=10290円。
(ランク) Bクラス
(付記) 一言でバッサリ言ってしまうと、「ホストガールを調教できる『ドリームクラブ』」。奇しくもXbox360「ドリームクラブZERO」の発売日翌日に発売された。パッと見てお分かりだろうが、これだけの3Dのクォリティ、PCに高スペックを求められるので、購入前に体験版をプレイしておく事を強くお勧めする。
 ゲームとしては、これが案の定の超絶作業ゲー。最初の数分は色々感嘆させられるが、目が慣れてきた頃には、その時にはもうこのゲームに飽きている事だろう。プレイのコマンドを登録したりもできるのだが、それで何が解消されるわけでもない。プレイ内容自体はかなりマニアックな物まで取り揃えられている。
 ヒロインタイプは4種類で、声優は御苑生メイただ一人だが、彼女の演技力の高さによりそれを感じさせない物となっている。が、ストーリー性は絶無。そもそもヒロインが幼なじみである必要性はあったのだろうか。それに付随したイベントもなく、終始メイドとして振舞うのみであるのに。プレイ期間は20日間で、プレイ内容によってバッドエンディングを迎えてしまうのかと思ったらそんな事はなく、「他人に売り飛ばされる」云々のストーリーの件にすっかりだまされてしまった。ちなみに、一度クリアすると、その後はいくらでもメイドを増やす事ができる。こんなシナリオにライターが3人も関わっている事に驚かされる。
 主人公の性格は可もなく不可もなく……なのだが、会話など必要とされていないゲーム内容なのでそこはどうでもよろしい。それよりも問題なのは、Hシーンでの主人公である。透過もできず、色を濃くもできず、他の男との区別が付かない。そして、かわいそうになるぐらいの粗チン。彼はどうして好感度が上がっても頑なにヒロインを苗字で呼び続けるのだろうか。なので、ヒロインの名前を入力する際は、苗字の欄にファーストネームを入力する事をオススメする。
 数々の不満はあれど、その中でも一番の不満はコスチュームなどのパーツの「あれがないこれがない」だと思うが、ヒロインのレベルやスキルを上げる事で増える。とは言え、まだまだ全然足りない感じがする。この手のゲームを長くプレイさせるための生命線は、メーカーがいかにユーザからの要望に応え、コンスタントに追加コンテンツをリリースして行くかにかかっている。また、それが無料なのか、追加ディスクを有料で発売するか(いくらかにもよる)で、ユーザライクなメーカーであるかの判断がなされる事だろう。
 販売各店舗によって違ったプラグインが収録されたアペンドディスクが特典として同梱されたが、こういう商法は正直言ってしまうと好きではない。主題歌シングルCDにまで付けてしまうのはさすがにどうかと思う。で、その歌が使われたPVが話題になったが、ゲーム中でのステージで観られるダンスはその主題歌を使ったたったの1曲だけ。何かと手間も費用もかかるのは想像に難くないが、これではあまりにも手抜きが過ぎる。体罰を与えるとアザが出来たり、そんな無駄な、いや、こだわりがあるのならもっと力を入れるべき所があっただろうに。ダンス時のカメラは操作できないし、ステージには観客もいない。ヒロインの性格の固定も無理、いちいち行動選択の度に確認が入るのもかなり鬱陶しく、パラメータ上げの効率も悪い(上げるためにはさせたくないプレイもしなくてはならない)……etc.。
 卑語らしい卑語はなく、アヘ顔などはバンバンある。だが、実用性は自信を持って保障する。3Dエロゲーとしては間違いなく最高峰。――「3Dカスタム少女」のようにMODだらけになって、メーカーの手を離れて一人歩きしない事を切に祈るばかりである。
  2011年2月4日にリリースされたアップデータVer.1.02において、理性と称号に関する問題の解決、ステータス画面にてプロフィールコメントが変わらない問題の解決、オプションにて「未読文章のスキップ」と「既読文章の高速化」が機能していなかった問題の解決、必要のない選択肢の削除、さらには性格変動を許容するかが選択肢にて選べるようになった、などなどの数々の良い修正がなされた。……デバッグ段階で気付けよ。




「カスタムメイド3D ビジュアルパック」

(ブランド) KISS
(ジャンル) アペンドディスク
(発売日) 2010年4月28日
(スタッフ) シナリオ=想、浜沢庵、デンベ。音楽=Cosmic Cube。歌=nao。ディレクター=柏瀬稀羅、魅杏Jr.。AD=想、iriomoteyamaneko。プロデューサー=YAMATO。
(声優) 御苑生メイ(梅原千尋)。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。HDD容量=200MB以上。バックグラウンド動作可能。画面解像度=800×600(必須。1024×768推奨)。ディスクレスプレイ可能。セーブコメント記入可能(セーブは1日の終了時)。主人公の名前変更可能。本体に修正ファイル1.10を適応してからインストールする事。定価=3500円
(ランク) Dクラス
(付記) 私服、ブレザー、浴衣、ナース服、くの一、亀甲縛り、などなどの、コスチューム13種類以上(以上?)、髪型13種類以上(以上?)、アクセサリー6種類、「つり目」、を追加した、その名の通りビジュアル面に特化したアペンドディスク(言うまでもないが、無印『カスタムメイド3D』がインストールされていないと遊べない)。ついでに頭の縦横比も弄れるようになったので、もっとロリキャラを作れるようになったよー。…………ってぇ、案の定痒い所に全っっっ然手が届いていない。すでにユーザによるメーカー非公認のMODが氾濫しまくり、ありとあらゆるアニメキャラなどが作成・氾濫している状況だと言うのに、この程度のショボイ追加のみで定価3500円?!ハッキリ言ってボッタクリ。MODを作っている連中を完全に黙らせて土下座させるぐらい、何もかもをそろえないでどうする?あんたらプロなんでしょ?それでもプロなの?ぶっちゃけ、こんな程度のプラグインなら、「いたずら極悪」シリーズをリリースしているREALならタダで配布しているレベルだ。後発がこれでは、3Dエロゲーの未来もお先真っ暗としか思えない。
 そして、実はすでに今度は「スキルパック」が2011年5月27日に発売予定である。どうせまた、これと同程度の内容で同程度の価格でガッカリさせてくれるのだろう。正直もう付き合いたくない。「カスタム」の看板はもう下ろした方がいいのでは?3Dエロゲーは、REAL、TEATIME、ILLUSIONに任せておきましょうよ。



「家族計画」

(ブランド) D.O.
(ジャンル) 家族ADV
(発売日) 2001年11月2日
(スタッフ) 原画=福永ユミ。シナリオ=山田一(田中ロミオ)。音楽=I’ve。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me。ボイスなし。CD-ROM2枚組。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Sクラス
(付記) 至高のシナリオに胸が締め付けられ、そして満たされた。「家族とは何か?」「人間とは?」「人生とは?」などなど、様々な想いが頭をよぎる。ボイスなし作品だが、そんな事は問題にならない。キャラでは特に青葉様に惚れた。彼女のエンディングは個人的に屈指の印象深さだ。PCを持っていてこの作品をプレイしてないのはもったいなさ過ぎる。即刻入手してプレイすべし!!これは「エロゲーマー」名乗る者の義務であり、バイブルである。
 共通シナリオの長さに苦言を呈する人もいるが、それは必要であるからだ。この作品においては、それがきっちりと感じられる。それと、漫画「フルーツバスケット」とのリンクを指摘する声も耳にするが、邪推が過ぎるだろう。全ての予備知識を捨ててプレイすべし。「この作品になら満点を付けても良いのではないか」、と初めて思った。CDDA、廉価版、再販版あり。



「家族計画 〜絆箱〜」

(ブランド) D.O.
(ジャンル) 家族ADV
(発売日) 2002年12月27日
(スタッフ) 原画=福永ユミ。シナリオ=山田一(田中ロミオ)。音楽=I’ve。
(声優) 片瀬唯(吉住梢)、北都南(ひと美)、MIWAKO、佐々留美子(あおきさやか)、十文字隼人(子安武人)、柿本智也、杉沢淳子(今井由香)、野上奈々(本井えみ)、加仁礼、比留間狂ノ介(若本規夫)、白井綾乃、鎌田千歳(内川藍維)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。ディスクレスプレイ不可。CD-ROM版、DVD-ROM版あり。
(ランク) Sクラス
(付記) 端的に言ってしまうと、「家族計画」のフルボイス版。CGの追加はテキストのみだったキャラの立ち絵のみで、イベントCGの追加は残念ながらない。フルボイスになるだけでここまで印象が変わるものか。ベストキャストによる熱演のおかげで、前回をはるかに凌ぐ感動と楽しさがあった。劉さんの子安武人や寛=若本規夫と言った驚きの超豪華配役も。SSクラスとか、SSSクラスとかを付けたくなった。
 追加されたOP&ED歌の素晴らしさは特筆に値する。世界観の厚みにさらなる彩を添えたと言えよう。ドラマCD化は忘れて下さい。声なしの前作をやっておいて、全てのネタバレを知った上でプレイした上でも、何も色あせる事はなく、むしろボイスが付いた事によって加速された。これぞ至高。



「家族計画 〜そしてまた家族計画を〜」

(ブランド) 高屋敷開発
(ジャンル) 擬似家族ADV
(発売日) 2004年7月30日
(スタッフ) 原画=福永ユミ。シナリオ=山田一(田中ロミオ)。
(声優) 金松由花(井上みゆ)、紫苑みやび、北都南(ひと美)、MIWAKO、佐々留美子(あおきさやか)、十文字隼人(子安武人)、杉沢淳子(今井由香)、加仁礼、比留間狂ノ介(若本規夫)、鎌田千歳(内川藍維)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。画面解像度=640×480。ネット接続版あり。拡張ダウンロードあり(無料)。シーン回想なし。
(ランク) Aクラス
(付記) あくまでもメインは「絆本」(A4サイズ128ページのムック)と考える人もいるであろう、ゲーム本編は1シナリオ30分くらいの内容。これを続編と捉えるか、外伝と捉えるかはプレイヤー次第。前作と音楽など、使い回し部分も多い。出来る事ならば最初からフルボイス仕様にして欲しかった。茉莉は相変わらずだが、新キャラであるあかりも相当に良いキャラでした。コアな前作ファンにとっては、0か100の評価に真っ二つに分かれるのではないだろうか。
 家族計画特製しおりセット&家族計画特製下敷き付き。初回限定のネット接続版特典にはオリジナルM/Mカード(プリペイドカード2000円相当)。付加価値でしかないが。何のためのネット接続だったんだか。商売がアコギだ。ともかくシナリオは良くとも、尺が短過ぎる。正直この定価税込(7140円)は高過ぎるだろう。



「カナリア 〜この想いを歌に乗せて〜」通常版ぷらす

(ブランド) FrontWing
(ジャンル) 学園青春ラブコメADV
(発売日) 2001年11月22日
(スタッフ) 原画=片倉真二、杜若かきこ。シナリオ=桑島由一、ヤマグチノボル、和音。音楽=リバーサイド・ミュージック(feel・Cats)、Clapscrap、なかちゃん。
(システム) 対応OS=Windows95/98。CD-ROM2枚+1枚。画面解像度=640×480。主人公の名前を変更可能。主人公以外フルボイス。
(ランク) Cクラス
(付記) おまけディスクが付いた以外は、通常版との変更点はなし。「グリーングリーン」が好きな人でも好みが分かれると思われる。全く必要性のない、ゲームバランスを崩すだけの時限式選択肢あり。ヒロインの魅力一切なし、しかし、それ以上に男性キャラ連中が激しく気持ち悪いのぞろいでやる気を削ぐ。
 ツッコミ所は多いのだが、誉めるべき点を探すのは難しい。絵すら遠近法&構図完全無視であり、正直どうしようもない。主人公の名前を呼んでくれないので、会話に変な間が空いて萎え。コンシューマー版、OAVあり。さらに詳しくは「PC18禁Lレビュー」をどうぞ。



「彼女×彼女×彼女 〜三姉妹とのドキドキ共同生活〜」

(ブランド) ωstar 
(ジャンル) 同居型エロ萌えADV
(発売日) 2008年5月30日
(スタッフ) 原画=八宝備仁。シナリオ=猫コスメ、和泉万夜。主題歌=中山マミ。ムービー=RMG。
(声優) 紘川琴音(本井えみ、野神奈々)、有栖川みや美(高田初美)、牧野真穂(鮎川ひなた、阪田佳代)、青川ナガレ(みる、壱智村小真)、榊るな(小暮英麻)、田中一郎。
(システム) 対応OS=Windows98SE/Me/2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。マウスホイールテキスト読み進め対応。HDD容量4GB以上。セーブ箇所=100。セーブコメント記入不可。バックグラウンド動作不可(スキップやアイキャッチが止まる)。修正ファイルあり。
(ランク) Aクラス
(付記) これはエロい!!「本当にエロいエロゲーない?」と訊かれたら、即これを薦めるほどの抜きゲー。まさしく「THE エロゲー」。実用性は保障する。主人公の好感度は最初からMAXなので、序盤も序盤から最後の最後まで、終始Hイベントの嵐。コスプレやシチュエーションも満載。軽めのSMやアブノーマル展開もあるので、そこだけは注意。八宝備仁による至高の原画が、独特の淡い塗りによって、他にはないCGの美しさに仕上がっている。そして構図がエロい。そんじょそこらのエロゲーにはないアングルの美学を感じた。ピー音も伏せ字も一切なし、存分にエロにまみれてください。
 システムが意外にも良質で、特に立ち絵の切り替えが早いのは好印象(あとはアイキャッチのわずらわしささえなんとかしてくれていれば……)。相当な枚数になるCG差分が自動で回収される点もストレスが溜まらなくて良い。もっとも最大の難点は、過去最悪級のウザさを誇る親友(?)キャラである本能寺の存在なのかもしれないが。
 春君は恐らく最強のエロゲー主人公である。やや早漏気味だが連射可能で、まるでピザ上のとろけるチーズのような粘着液をヒロインが溺死しかねない量発射する。しかもその数、最大10連射。思考も受け攻め臨機応変で発想も柔軟、優柔不断さも見られず、ありとあらゆる手法でプレイヤーを楽しませてくれる。彼こそエロゲー主人公の鑑である。下半身だけで世界の覇者となれる器だ。
 一部では「音声付きCG集」などと揶揄されているらしいが、シナリオこそどこにでもある代物とは言え、テキストセンスは決して悪くない。日常会話にしろ大事な場面にしろ、「ここでこんな台詞が欲しい」と思った場面に、しっかりとそれを用意しているからだ。Hイベント時の淫語使いの下品さに少々拒絶反応が起こる事もあるが、そこは多分狙っているのだろう。安直シナリオ上等。このゲームに物語性を期待して購入する者などそもそもいないのだから(断言)。共通シナリオの長さを指摘する声も多いと聞くが、そもそも次女と三女に明確なシナリオ目的がない以上、これでOK。欲を言えばエピローグをもっと長くして欲しかったが。
 実はバカゲーとしてもかなりの高レベルであり、翠&鈴蘭ルートでのカラオケボックスHイベントのマイク使用や公園での犬プレイ、夏実ルートでの運転しながらの連続口淫などは特に笑わせてもらった。もうこうなってくると、ヒロイン達が風呂やプールやパジャマでも髪を結ったままだったり、夜中の2時に制服で料理していたり、妙に食卓のCGに気合が入っていたりしても、なんだか笑って許せてしまう。地雷ヒロインと捉えられがちな鈴蘭も、声優のがんばりを思うと認めざるを得ない。
 もちろん不満はないわけではない。イベントCGの一部アニメがなぜか1シーンにしかなかったり、場所移動が「○○の部屋」のはずなのに全然違う場所で行動していたり、秋奈のエピローグHイベントをメモリーモードに隠していたり、と理解できない点がちらほらと存在する。だが、それもこれも、これだけのエロスを見せ付けられては、全て瑣末な問題に思える不思議。エロこそ正義。私としてはそもそも、真冬というヒロインに出会えた喜びでマイナス要素を何もかも帳消しにできた。本当にご馳走様でした。



「彼女×彼女×彼女 ドキドキフルスロットル!」

(ブランド) ωstar
(ジャンル) 同居型エロ萌えADVファンディスク
(発売日) 2009年2月27日
(スタッフ) 原画=八宝備仁。シナリオ=猫コスメ、和泉万夜。主題歌=中山マミ。音楽=SAM。ムービー=KIZAWA Studio。
(声優) 紘川琴音(本井えみ、野神奈々)、有栖川みや美(高田初美)、牧野真穂(鮎川ひなた、阪田佳代)、青川ナガレ(みる、壱智村小真)、榊るな(小暮英麻)、田中一郎。
(システム) 対応OS=Windows98SE/Me/2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。マウスホイールテキスト読み進め対応。HDD容量5GB以上。セーブコメント記入不可。バックグラウンド動作不可(スキップやアイキャッチが止まる)。修正ファイルあり。
(ランク) Cクラス
(付記) 前作の1年後のアフターストーリー集であるファンディスク。ファンとしては嬉しいのだが、前作のエンディングがことごとくなかった事になってしまっているのは、仕方ない事とは言え寂しいものがある(特に夏実と秋奈のは良かっただけに)。で、その分今作でのエンディングがしっかりしているかと言うと、そんな事は全くなく、さらに尻切れ感がひどくなってしまった。せめてラストに一枚絵でも見せてくれれば満足度も全然違ったのに。
 システム面はまるで進化しておらず、相変わらずアイキャッチなども鬱陶しいまま。……どころか、あまりにも何もかもに使い回しが激しく、全体的に手抜きの印象が強い。ボリューム不足感もあり、定価は7140円だが、「その値段分楽しめた!」と言える人はなかなかいないのでは。あと前作でも思った事だが、エロSEとアンダーヘアのON/OFF機能は実装して欲しかったところ。
 ゲームとしては、各キャラごとのルート+ハーレム。尺としては短いが、イベントのタイミングと量はこんな物だろうか。あの無口系電波ヒロインの鈴蘭が眼鏡を取って普通に話すようになったら、とんだヤンデレだった。これならあのままの方がずっとマシだった(元に戻るけど)。前作について「ストーリーなんかいらないのに」と言う意見が多かったが、実際にそうしてみると、こんなにも薄っぺらくなってしまうものだとは。高評価できる点であったバカゲー性が鳴りを潜めてしまったのは残念だ。
 テキストについては、前作は少ない表現力の中で精一杯がんばっている印象があり、そこを好ましく感じたのだが、今作では安易なネット用語連発に走っており、激しく失望させられた。Hイベントでの表現も直截的な淫語の嵐であり、下劣極まりない。アフターストーリーという性質上理解できなくもないが、親密になる前との落差があった前作と比べると、その品のなさに萎えさせられた。
 不満点はまだある。恐らく購入者が最も期待していたのはハーレムルートでの6Pイベントだと思われるが、これが実質1シーンしかない超あっさり風味。もっともっと手を変え品を変え場所を変え、とっかえひっかえ派手にやってくれるものだとばかり思っていたのに、なんという肩透かし。あれだけ疎まれていた本能寺に個別ルートを用意する手間隙があったのなら(吐き気をもよおすホモイベントまである)、こちらに力を注ぐべきだった。心の底からがっかりだ。こんな物を一体誰が望んでいたと言うのか。
 「前作のHシーンがアニメーションします」というおまけにも期待していたが、そちらも本当におまけでしかなかった。全イベントでも全ヒロインでもなく、回想モードに申し訳程度に収録されているだけ。てっきり豪華な追加パッチだと思っていたのに……あるだけラッキーぐらいに考えろと?ちなみに今作のHイベントでのアニメーションは全くない。
 さて、どこを褒めようか。――おお、そうだ!新キャラの零少年がいた!彼はまぎれもなく「名探偵コナ○」です。ジャケットが緑になっただけで、ギミック付きのスケボーも腕時計も眼鏡も完備しています。ちゃんと「バーロー」って言います。なぜ突然こんな危険なパロディを仕掛けたんでしょうか?購入を迷っているそこのあなた、回収になる前に買っておいた方がいいですよ!



「彼女が見舞いに来ない理由」

(ブランド) ルネTeamBitters
(ジャンル) 最愛の彼女に忍び寄る男達の魔の手に悶々寝取られADV
(発売日) 2009年6月26日
(スタッフ) 原画=ジェントル佐々木。シナリオ=巽ヒロヲ。プロデューサー=下山真吾。ムービー=KIZAWA Studio。主題歌=織姫よぞら。
(声優) 榊木春乃(芹園みや、西沢広香)、澄白キヨカ(みる、壱智村小真)、かわしまりの、風華(青葉楓、ミルキーゆかり、島香麗子)、胸肩人、広末涼、中澤歩(中澤アユム、大橋隆昌)、盛啓介。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。画面解像度=800×600。HDD容量=1.473GB。主人公名変更可能。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作不可。マウスホイールテキスト読み進め可能。セーブコメント記入可能。シーン巻き戻し機能あり。シーンの切り替えが重い上に頻繁。文字表示速度の選択は通常or高速の2種のみ。選択肢後もスキップ継続可能。音詳細設定可能。発射場所選択可能。パニック機能あり(緊急時回避)。回想モードでCG回収可能。おまけシナリオでのセーブ不可。マニュアルはペラ紙1枚。
(ランク) Bクラス
(付記) 評価の分かれ目としては、メインヒロインをいかに愛せるかにある。地味ながらも非常にいい子なのだが、作品の性質上非常に股が緩いので、そこを許せるかどうか。彼女に対する思い入れが強ければ強いほど当然寝取られた時のショックは大きくなるので、無理してでもがんばって愛してみましょう。恐らくリアルさを出したかったのだろうが、欲を言えばもう少し「自慢の彼女」としての特別感が欲しかったところ。あまりにも普通の女の子過ぎる。全く寝取られずに2人で幸せになるルートも用意されているので、救いがないという事はない。姉妹ENDやハーレムは世界観を壊すので無理だろうが、こころと晶子のグッドエンドはあっても良かったのでは。
 メインヒロインである彼女だけでなく、その妹と元彼女までもが寝取られるのが売りの1つだが、意外にも拾い物だったのだが元彼女のナースである。実際彼女は遊び人なのだが、寝取られる際の描写がメインヒロインよりもずっと純情で、まるで力のないメインヒロインに比べて相対的に評価が上がった。妹はほとんど医者に催眠でいいように操られるだけなので、過度な期待はしない方がいい。
 テキストはややオッサン臭いが、筆力は充分にある。説明的な部分はあえてあっさり風味にし、良いテンポ感を出す事に成功している。句読点の打ち方のセンスにも感心させられた。タイトル自体も面白い。最大の難点は、モノローグ部分に声がない点。そこにそそる文章が多いのに、これはもったいなかった。
 寝取り男のMVPは間違いなくDQNヤンキー。どうしてこいつがパッケージイラストに起用されなかったのか疑問なぐらいに大活躍。対してそのパッケージにいる医者は催眠専門の肛虐マニアで予想と違ったキャラだった。事故原因となったブローカーの出番はかなり少なく、その妻は道具に過ぎず、彼女とのエンディングは存在しない。そしてマニアには一番期待されたバイトの先輩だが、こいつが大外れ。主人公とヒロインとのドロドロの修羅場が熱望されていたのに、直接対決はなし。巨根というだけでヒロインを墜とし、読ませるシナリオもなく激しくがっかり。ちなみに寝取り男同士に面識はなく、共謀はしない。あと男の声がキャラ別にカットできないのが地味に痛い。
 伏せ字&ピー音はなく、淫語が終始乱れ飛ぶのだが、いかんせんそのチョイスが下品過ぎる。ゲーム性からしてそういうものなのだろうが、もう少しキャラと合っている台詞回しにして欲しかった。「だがそれがいい」と言う人が多いのかもしれないが、なぜそんな言葉を知っているのか疑問に思う場面が多かった。エロテキストには「らめぇ」や「あへぇ」が多用されており、苦手な人は要注意。
 Hのプレイ内容としては、ピアッシング・スカ(描写はモロではないが)・バイブ・クスコ・催眠・赤ちゃんプレイなど多種多様(グロはない)。いわゆるアヘ顔も多いので人を選ぶのは間違いないが、エロに関しては物足りなさを感じる事はまずないと思われる。Hイベント数は、あい=44(3Pなど含む)、こころ=6、晶子=11、雪乃=3。イベントCG差分は必要最低限はそろっている。
 シナリオ展開はやはりというか強引で、騙される側の思い込みが激し過ぎて「そりゃないよ」とツッコミたくなる。もう少しぐらいは疑問に思わないものか。意志も脆く、寝取り男には大変都合の良い世界である。……が、これらは寝取られ好きには無粋なツッコミでしかないレベル。現在リリースされている寝取られゲーの中でもかなりのレベルであり、お好きな方なら即購入を推奨する。私としては、寝取られた後に何かと比べられて粗チン扱いされ、その場面を目撃して「他の男は何回も発射できるのか」と衝撃を受ける主人公が面白かった。クセは強いが、ネタゲーとしても楽しめる。純愛物に飽きた時の気分転換にでもぜひどうぞ。



「Kanon」

(ブランド) Key
(ジャンル) 冬の奇跡の物語学園ADV
(発売日) 1999年6月4日
(スタッフ) 原画=樋上いたる。シナリオ=麻枝准、久弥直樹。音楽=折戸伸治(がんま)、OdiakeS、I’ve。
(システム) 対応OS=Windows95/98。ボイスなし。CD-ROM1枚。主人公の名前を変更可能。ディスクレスプレイ可能(機能制限あり)。シーン回想なし。
(ランク) Bクラス
(付記) なぜこんなにも評価が低いのかと言うと、1つは周囲の意見から期待が大き過ぎた事と、シナリオ展開の予想がことごとく的中してしまって萎えた事が挙げられる。特に一番良いと噂だった真琴シナリオがそれにあたってしまった。18禁作品である必要性はほとんどない。作品とベストマッチした音楽の出来が素晴らしく、「I'veサウンド」を世に知らしめた作品でもある。
 アニメ化やドラマCD化を始め、様々なメディアミックス展開により、エロゲーの一般への浸透に大きく貢献した作品。「Kanonで泣かずば人でなし」とまで言われた作品。正直、言い過ぎだと思うが。全年齢版、Standard Editionも発売された。魅力的なサブヒロイン達のルートがない事が激しく悔やまれる。口癖ゲー。



「神採りアルケミーマイスター」

(ブランド) エウシュリー
(ジャンル) 知識採集+工房運営+戦術シミュレーションRPG
(発売日) 2011年4月22日
(スタッフ) 原画=やくり、鳩月つみき、みつき。シナリオ=高杉九郎、八雲意宇、若葉。音楽=クワイア。歌=オリヒメヨゾラ。ムービー=yokota、heki。企画&プロデューサー&ディレクター=高杉九郎。エグゼクティブプロデューサー=藤原行宏。
(声優) ユリア、真宮ゆず、かわしまりの(瑞沢渓)、春日アン(加澄もも)、篠原ゆみ、北見六花、金田まひる(安堂りゅう、梶田夕貴)、夏野こおり(田口宏子)、まきいづみ(やなせなつみ)、サトウユキ(米島希)、星咲イリア、ダイナマイト亜美、大波こなみ(幡宮かのこ)、伊東サラ、紫苑みやび、青山ゆかり(友永朱音)、逢川奈々、佐々留美子(あおきさやか)、オリヒメヨゾラ、加乃みるく。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。画面解像度=1024×576。HDD容量=4.3GB以上。マウスホイールテキスト読み対応。ディスクレスプレイ可能。セーブコメント記入不可。セーブデータ削除・移動・コピー可能。バックグラウンド動作可能。テキストボックス消去で音声中断。画面保存可能。スキップは未読も問答無用で飛ばす。パッド対応だが、マウスで充分。修正ファイルあり。定価=9870円。
(ランク) Aクラス
(付記) 言わば「エウシュリーのアトリエ」的な、基本はお使いゲー。クエストを受けてはダンジョンに潜り、街に戻っては色々進行、この繰り返しがエンディングまで延々と続く。アイテムやスキルがとにかく多い。スキルは性能バランスが悪い物が多く、ストレスを感じる事もしばしば。こう見えて実はかなりの運ゲー。装備品などは違いが微妙で、「本当にこんなにも数が必要だったのか?」と疑問を抱かざるを得ない。敵の属性やら種族やらが多過ぎたせいか、装備にしろスキルにしろ、マップごとの付け替えがものすごく面倒。頭を使わせられる事は歓迎するが、煩わしさはノーサンキュー。いつでもアイテムが使えたり、セーブ&ロードが可能なので、ヌルゲーかどうかの判断がやや難しくもある。経営パートの方はおまけ程度。後半になれば放っておいても上手く行くようになる。2周目以降の引き継ぎや難易度設定あり。日数制限はほとんど意味がなかった。
 後半に行くにつれ、また周回を重ねるごとにプレイヤー陣営は無双状態になっていく。が、ここでスパイスになっているのが敗北条件。「○○の体力を●%以下にしろ。ただし倒すな」や「○○と戦闘するな」などがあり、これによってよりゲーム性をアップさせ、作業プレイになりがちな(結局はなってしまうのだが……)ゲームの良いアクセントとなっている(即ゲームオーバーは勘弁していただきたいが)。これで、もう少し戦闘演出が派手であったなら……さすがにこれではSFC時代レベルの代物だ。もっと派手な合体攻撃や全体魔法などが欲しかったところだ。そして、これだけは言っておきたい。強くなっても空振り多過ぎ!
 ――仲間になるキャラが多過ぎる。しかも同じ種族が複数キャラいたりして被っており、洗練されていない印象を強く受けた。もっとどれかの種族にスポットを絞るか、せめて1つの種族につき1キャラにするべきだったのでは?特に後半仲間になるデカブツ達は仲間に入れる意味があったのか?敵としては強かったが、仲間にすると現パーティメンバー以下の使えなさ、というRPGの悪しき伝統まで受け継がなくてよかったのに。キャラごとの性能差もあり過ぎるのもマイナス。極端に成長限界の低いキャラがいたり、2回行動スキル持ちの使い勝手が良過ぎたり。まあ、もっと必要ないのはブランドイメージキャラクター娘達だと思うが。全然世界観に馴染んでいないし。クローンモードの存在も微妙。シナリオに齟齬が生じたようで気持ちが悪かった。
 あれだけの数のキャラがいても個性に乏しい上に、テキストの面白味も薄い。心理描写が希薄で、キャラクターの突然の心境の変化について行けなかった経験多数。さらには所々日本語がおかしく、誤変換も多い。これだけ修正ファイルが出ているのにそこが修正されていないという事にガッカリさせられる。この先大丈夫か?ゲーム性の高さでシナリオ及びテキストの質の低さを補っている感は否めない。ダンジョン内での会話が主人公+メインヒロイン3人のみのパターンが大半である事も非常にもったいない。が、それよりも何よりも残念なのは、主人公のキャラ作りの失敗だろう。個性も魅力もなく、ヒロインの個別ルートに入っても他のサブヒロイン達に手を出しまくる。台詞だけは一人前で、綺麗事を並べ立てては勢いで解決。なぜかとんとん拍子に大出世。納得が行かない事だらけ。ゲーム進行がサクサクなのは嬉しいが、そこはもっと厚みを持たせるべきだった。
 最初のHイベントまでが長い。「エロがなくても通用する」とまで言われている作品なので、それまでひたすらがんばってください。……まあ、裏を返せば、「エロには期待できない(するな)」って事なんですがね。Hテキストは古臭く、新鮮さは一切なし。そんな中であえて特筆する点をしては、立ち絵で乳揺れがあるのが珍しい。ここはぜひ他メーカーも真似して頂きたい。HイベントCGの差分は少なく、拡大などの手法で誤魔化すスタイル。中/外発射選択肢なし。ハーレムはメインヒロイン3名の物が1シーンのみ。3Pイベントもパターンが非常に少なく、あれだけ四方八方に手を出しまくった割りには寂しい限りである。あとエロSEは邪魔なだけだったので、OFFにさせて欲しかった。顔に汁が付着したままだったりするのは個人的には◎。キャラの種族が無駄に豊富なので、異種姦属性持ちの方にはそこそこお楽しみいただけるのではないだろうか。戦闘の脱衣システムはなー……あってもなー……ないよりは良かったけどなー……あのグラフィックではなー……(敵の顔なんてのっぺらぼうだし)。
 ……と、ここまで不満点ばかり書き連ねておいて、評価はAクラス。おかしなものだ。しかし、このゲームの面白さは、プレイ時間が如実に物語っている。100時間オーバーはザラで、1ルートにそれだけの時間をかけた人も少なくない。コレクター癖のある人のみならず、中毒性がとても高いのだ。が、さすがにオールコンプリートするために4周もすれば飽きるので、一度こなしたイベントはスキップできるようにしてもらいたかったのが本音だ。ただし、ここまで書き連ねて来た事は他社作品の出来比べれば、贅沢な悩みばかりであるとすら言えるだろう。面白さは保障する。間違いない。初心者からヘビーゲーマーまでどんと来い。間口の広さは驚嘆に値する。低価格に抑えれば、コンシューマーでも勝負できそうな気がしないでもない。久々にドット職人の底力も見られたし、私個人としては満足できました。
 * 別売りのビジュアルファンブックにアペンドディスクが付属しており、それが現在は入手困難につきプレミア化している。本自体の価格も高価であり、こういう商法は肯定しかねる。



「Caliz カリス」

(ブランド) Cronus
(ジャンル) メイド調教SLG+ADV
(発売日) 2002年11月29日
(スタッフ) 原画=葵羽鳥。シナリオ=富樫つか沙。音楽=如月まさと、八霧翔、D!。
(声優) 葵ひなか、美咲ゆうか(浅野るり、清水香)、桜坂かい(前川優子)。
(システム) 対応OS=Win98/2000/Me/XP。CD-ROM3枚組。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ不可。
(ランク) Cクラス
(付記) まず音声がひどく小さいのがマイナス。主人公(キザで変態でアホ)の名前は呼んでくれない。OP&EDムービーは豊富なのに、歌は入っていないのが残念。画面をビットマップで簡単に保存出来るのみがこの作品の美点か。レスポンスが悪く、テキストスキップの性能も悪く、テンポはやや悪目。
 ただただ学生でメイドの巨乳娘2人と接するだけのゲームで、頭を使う必要は全くない。実用性優先の内容だけあり、そっち方面はさすがに力が入っている気がするが、相当頭が悪い。ちなみにピー音は全く隠せていない。CGはなかなかに美しく、意外にも背景がかなり綺麗。この内容でCD-ROM3枚組というのは解せない。



「華麗に悩殺♪ くのいちがイク! 〜桃色ハレンチ忍法帳〜」

(ブランド) softhouse-seal
(ジャンル) 性技を駆使するくのいちの横スクロールACT
(発売日) 2012年1月27日
(スタッフ) 原画=のりたま。シナリオ=志田哉。歌=doubleeleven UpperCut。監督=産蝶。
(声優) 誠樹ふぁん、みみ。。
(システム) 対応OS=WindowsXP/Vista/7。Flash Player 6以上必須/Flash Player8以上推奨。画面解像度=800×600。HDD容量=700MB以上。マウスホイールテキスト読み非対応。ディスクレスプレイ可能。バックグラウンド動作可能。パッド非対応。定価=2100円。ダウンロード販売あり(1995円)。
(ランク) Dクラス
(付記) デスクトップに置かれたショートカットアイコンがフラッシュプレイヤーの物でまず驚かされた。そして恐る恐る起動してみると、ウインドウ名まで「アドビフラッシュプレイヤー11」で、さらにのけぞった。何から何まであんまりにもあんまりで、制作者側のやる気と売る気を一切感じない。公式サイトも同梱マニュアルも説明不足。
 キーボードを駆使する横スクロールアクションゲーム……と言うか、パッドに対応していない。敵忍者に襲われている時には十字キーの左右を鬼神のごとく連打する事になるので、運動不足な人は腕が攣ったりするかもしれないので注意。まあ、コツさえ掴めば、そんな事態に陥る事はまずなくなりますが。
 BGMがリピート再生されない。敵を倒した時のSEもない。難易度調整なし。アイテムなし。レベルアップしない。ボスキャラすら使い回し(3種類)。敵に連続ダメージを与えられないが自分は連続で食らう。振り向いて攻撃ができない。なぜか抵抗もせずに即半裸になって襲われる。全クリアしても敵の正体も何がしたっかたのかも不明。Hイベントなし。ゲームオーバーになっても敗北Hもない。忍者以外の敵キャラにやられてもダメージを食らうだけ。スコアがあるが存在意義不明。ジャンプ中は無敵なので着地時に気を付ければボスの所までジャンプし続けるだけ。……ここまで見て、まだこのゲームが欲しいですか?逆に欲しくなりましたか?そういうドMやクソゲーマー属性の方であれば止めはしませんが。
 公式サイトから体験版がダウンロード出来るので、購入する前に必ずプレイしておくように。アクションパートに入って20秒でそのすさまじいひどさを痛感する事だろう。しかも大激痛で。生意気にも歌入りのデモムービーが入っているが、こんな所に力を入れたせいで定価が2100円もするのだろうか。力を入れるべきは、ここ以外の全てだった。タイトル画面からアンケートが送れるので、被害者の会の面々は思いのたけをぜひとも全力でぶつけて欲しい。逝ったのはくのいちではなく我々です!



「姦染 〜淫欲の連鎖〜」

(ブランド) SPEED
(ジャンル) 学園ホラーサバイバルADV
(発売日) 2006年4月21日
(スタッフ) 原画=ジェントル佐々木。シナリオ=舞茸、白木清刃。
(声優) 桜井みほ(彩世ゆう)、弥黒、民安ともえ(田宮トモエ)、伊藤瞳子(伊藤麻喜)。
(システム) 対応OS=Windows98/2000/Me/XP。マウスホイールテキスト読み進め不可。ウィンドウ透明度・テキストカラー変更可能。セーブコメント・重要度変更可能。既読スキップは速いが選択肢直後に解除される。スペシャルプライス版あり。
(ランク) Bクラス
(付記) 私が購入したのはスペシャルプライス版で、これならばコストパフォーマンスは良いと感じた。だが、さすがにルプライスではかなりの割高感を感じるだろう。なので、この「Bクラス」評価は廉価版の物として考えていただきたい。全体のボリューム的には大したものではないが、別キャラ視点をふんだんに盛り込む事により、シナリオ補完と満足度を増す事に成功している。
 システムは便利なのか不便なのか判断がつきかねる一長一短があるが、意外にもテンポは悪くない。舞台は学校だけだが、コロコロと場面が変わり、長台詞などもあまりないからだ。この手の作品のお約束である事件が起こるまでの前振りが長くないのも良い。数多くのBADエンドをはじめとしてイベント数が多いが、回収する事に苦痛は覚えなかった。
 作風としてはB級ホラーをエロゲーにトレースした物で、暗くも重くもなく、バカゲーにもならずに上手く昇華している。「男は殺す、女は襲う」という実に都合の良いウイルスに冒されても中途半端に自我を残す手法など、アレンジ具合も秀逸。シチュエーション物としては高評価に値し、オリジナリティのある作品を求めている人にお勧めできる。
 難点を挙げるなら、[1]テキストの文体がオッサン臭過ぎる。[2]親友キャラに魅力がなさ過ぎる。[3]全員で助かるENDが欲しかった。[4]ホラー物特有のドキドキ感が薄い。……など。[1]〜[3]は世界観として納得できるが、[4]に関しては、もっと心臓に悪い演出を駆使すればホラーとしての完成度が高まっただろうに残念。
 エロゲーとしては、伏せ字もピー音もない直球であり、陵辱物にふさわしいイベントを各種取り揃えてある。当然寝取られやアヘ顔描写なども多いが、それらが苦手な人はそもそもプレイしないはず。実用性としては充分に違いない。強烈なスカやグロはCGとしては描かれていないので、そこが気になって迷っている人は安心して良い。
 余談であるが、出演している声優の民安ともえはこの作品を高く評価しており、自ら紹介ページを作成しているほどである。尚、彼女はシリーズ3作品全てに出演を果たしている。



「姦染2 〜淫罪都市〜」

(ブランド) SPEED
(ジャンル) 集団凌辱輪姦乱交パニック&サバイバルADV
(発売日) 2007年6月15日
(スタッフ) 原画=ジェントル佐々木。シナリオ=白木清刃。音楽=SoundRosouro、久坂真。監督=天翔狗。プロデューサー=T-YAM。
(声優) 春日アン(加澄もも)、広森なずな、民安ともえ(田宮トモエ)、萌原ぷりん、安堂りゅう(金田まひる、梶田夕貴)、桜まい。
(システム) 対応OS=Windows2000/XP/Vista。HDD容量=3GB以上。バックグラウンド動作不可。画面解像度=800×600。ディスクレスプレイ可能。マウスホイール読み進め不可。セーブコメント記入不可。選択肢出現時にセーブ不可。男性キャラボイスなし。既読スキップは速いが選択肢直後に解除される。バックログでルビ消滅。スペシャルプライス版あり。修正ファイルあり。
(ランク) Dクラス
(付記) その設定が斬新だった前作が好評であった事もあり、1年ちょいで発売された第2弾。なんともご都合主義全開なウイルスはもちろん今回も健在(知能を残したままの感染者やリーダーとかはさすがに今回やり過ぎ)、と言うか、これがなくては何も始まらない。ぶっちゃけ共通しているのはこのウイルスの存在だけで、前作とは他には何のつながりもない。舞台が学校から、この手のジャンルの定番であるショッピングモールになっただけ。2作目から始めてしまっても全然問題はない。問題なのは、出来そのものが前作よりもはるかにダメな点だ。いや、むしろこの2はやらなくてもいい、と言うべきなのかもしれない。――グロはテキストのみでCGにはないので、そちら方面が苦手な人でも我慢できるレベルだと思う。
 メインライターは前作からの続投なのだが、テキスト力が落ちていないだろうか?それとも続編でこちらの目が慣れてしまったのか、特にギャグ部分が寒い。ストーリーはどのルートも後味が悪く、個別エンドにすら幸せを感じない。おまけに、直美・みき・千尋には個別エンドすら用意されていない。そしてハッピーエンド(全員無事エンド)もない。おい、これのどこが「Alive」だよ!のっけから主人公パーティ全員感染したから悪い予感しかしなかったけど、まさか最後までそのまま行くとは思わなかった。物語の性質上必要ないと判断したのかもしれないが、これではあまりにもあんまりだ。テキストボックスが狭く、読んでいて慣れるまでは窮屈に感じるのもマイナス。
 時間制限付き選択肢がいくつも存在し、それによって緊張感を出そうとしているのは分かるのだが、真っ白な背景な上に残り時間表示が非常に見辛く、結果としてストレスを与えるだけの代物になってしまっているのがもったいない。シナリオを進める事によって別キャラ視点などが開放されるのだが、それの回収作業が非常に面倒臭い。なんのためのフローチャートなのだろうか、1つでもエンディングを迎えれば、その後は既読のいつでも好きな分岐点にそこから飛べるようにするべきだろうに。とにかくシステムはダメダメ。演出面では、立ち絵が何気にがんばっていたりするのだが、デフォルメされたコメディ顔は雰囲気をぶち壊しただけだった。
 ジャンルがジャンルだけに、まともなHイベントは皆無に等しく、エロさよりも悲惨さばかりが目立って実用性は絶無。そもそもイベントCGのアングルがひど過ぎて話にならない。どうしてこんなに野郎のケツばかり見なければならないのだろうか……。Hテキストも感染者は台詞が平仮名&濁点だらけになって読み辛い事この上なく、かなりイライラさせられる。エロSEも不快なだけで不要に感じた。カットイン演出があるのだが、正直そんな所に力を入れるぐらいなら、イベントCGの差分を増やして欲しかった。ホモありレズあり獣姦あり断面図ありフィストファックあり、と内容的にかなり人を選ぶ。そしてアヘ顔だらけ。Hイベント総数は43。
 テキストと台詞が違うなどの不具合あり。修正ファイルが出ているのに、なぜ修正されていないのだろうか。……まあ、どうでもいいか、そんなの。作品としてダメなんだから。褒められる点を探すとすれば、陵辱ゲーでは「安堂りゅう」名義になる金田まひるがとにかくがんばっている。キンタゲーとしてだけ見れば許せ……ないなあ。そうそう、このシリーズ大好き声優である民安ともえは今回も熱演しており、彼女が演じる直美が主人公でもよかったぐらい。「もっと出番が早ければ」と残念でならない。ちなみに彼女は思考能力もかなり残念だ。どう見ても感染している主人公達をずっとショック状態orどこかに頭をぶつけたと信じ切っているぐらいに。……ああ、そうじゃない。残念なのはライターか、それなら納得だ。



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