小説書庫 き〜

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○ 「昨日の殺人」
○ 「昨日の殺人」
○ 「キノの旅」シリーズ
○ 「牙の領域 フルコンタクト・ゲーム」
○ 「きみとぼくの壊れた世界」
○ 「キラー通りで青春小説」
○ 「霧舎巧 傑作短編集」
○ 「銀河英雄伝説」
○ 「銀河英雄伝説外伝」
○ 「銀河英雄伝説読本」
○ 「キング・コング」
○ 「禁断の天気予報」



「傷物語」

(著) 西尾維新
(刊行) 講談社BOX
(ジャンル) 現代の怪異の物語
(ランク) Aクラス
(付記) 「化物語」の前日譚。なので、前作のメインヒロインである戦場ヶ原ひたぎは一切登場しない。今回のメインヒロインは羽川翼。ストーリーとしては、前作で樹になる存在であったのに一言もしゃべらなかった、あのキャラと主人公とのかけがえのない2週間を描く。その影響で、ギャグは前作よりは少々少なめ。著者曰く、「120%趣味で書いた作品」との事。イラストは台湾の「光の魔術師」ことVOFAN。



「昨日の殺人」

(著) 太田忠司
(刊行) 講談社文庫
(ジャンル) 新本格推理
(ランク) Aクラス
(付記) 「殺人三部作」の完結編であり、それにふさわしい作品。「僕の身体には殺人鬼の血が流れている!?」と苦悩する主人公が悲壮。不審な事故死を遂げた彼の父親が残した遺書の意味とは?そこから始まる自分探しの旅。ラストが非常に好き。ミステリなのに「青春って素敵」と思ってしまう。



「キノの旅」シリーズ

(著) 時雨沢恵一
(刊行) メディアワークス・電撃文庫
(ジャンル) 連作ブラック御伽噺
(ランク) Bクラス
(付記) 「童話をライトノベルにしたらこんな感じ」という作品。一見ファンタスティックな世界観に隠された、強烈なまでの現代社会へのアンチテーゼがここにはある。短編集のような構成だが、物語はきちんと進行している。初期は目新しさも手伝って絶賛されていたがマンネリが顕著になり、明らかにネタが尽きている。あとがきを売り物にするという新しい芸風を開拓した。アニメやゲームにもなっている。



「牙の領域 フルコンタクト・ゲーム」

(著) 中島望
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 極真空手アクション
(ランク) Bクラス
(付記) 「フルコンタクト・ゲーム」シリーズ第2弾。今度の敵は宗教団体お抱えの暗殺集団。フルコンタクト空手・アマレス・日本拳法・合気道・骨法が相手。強い奴と弱い奴の差が激し過ぎ。全ての面において前作を上回る物ではなかった。主人公は相変わらずな奴で、ラストのブツ切り感も継承。あれだけ苦労して結ばれた前作の彼女は全く出て来ない。



「きみとぼくの壊れた世界」

(著) 西尾維新
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 西尾維新流本格ミステリ
(ランク) Aクラス
(付記) メフィスト誌上に掲載された「もんだい編」に書き下ろしを大幅に加えて一冊にした作品。今回も改行しない新節は健在。キャラクター作りに関しては、さらに萌え小説として磨きがかかった感じ。妹の夜月もそうだが、マシンガントークの病院坂黒猫(びょういんざか・くろねこ)は新鮮だった。何とほんのりとHぃシーンまであり。今まで以上に既存へのアンチテーゼ色が濃く、著者の踏み込んだ本格ミステリが読める。キャラクターの口を借りて語られる、西尾維新による推理小説論は必聴。イラストはTAGRO。相変わらず読者を振り回してくれる。



「キラー通りで青春小説」

(著) 窪田僚
(刊行) 角川文庫
(ジャンル) 青春小説
(ランク) Sクラス
(付記) 私が小説家を目指すきっかけとなった一冊。ある意味、私の人生を大きく動かした作品。それまで敬遠気味だった青春小説というジャンルに、これ以来どっぷりとなった。「小説」という物に惚れ込まされた、思い出の作品。著者はコピーライター。



「霧舎巧 傑作短編集」

(著) 霧舎巧
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 短編集
(ランク) Cクラス
(付記) 「傑作」とは付いていても、実質にはこれが刊行時点での全ての短編だったりする。著者の師である島田荘司からの要請で書かれた2編も含む。ラストのみが書き下ろしであり、何と「あかずの扉研究会」「霧舎学園」とのコラボ。それまでの短編とのつながりがある仕掛けには驚かされた。著者の様々な文体テクニックが見られたのだが、どれもややオチに釈然としない物が残った。



「銀河英雄伝説」全10巻

(著) 田中芳樹
(刊行) 徳間書店
(ジャンル) 長編スペースオペラ
(ランク) Sクラス
(付記) 田中芳樹の代名詞であり、日本SF小説界に燦然と輝く代名詞的作品。一躍著者をスターダムへとのし上げた作品。壮大なスケールに、綺羅星のごとく登場する英傑達が織り成すロマンに酔いしれる。「銀河の三国志」の異名に異を唱える者はいないだろう。アニメシリーズの評価も高く、ロングセラーとなっている。



「銀河英雄伝説外伝」1〜4巻

(著) 田中芳樹
(刊行) 徳間書店
(ジャンル) 長編スペースオペラ
(ランク) Sクラス
(付記) あと2冊刊行される予定であるらしいのだが、「一体それはいつの事なの?!」とファンを未だにヤキモキさせている。個人的には2巻の通称「ユリアン航海日誌」が一番好みである。ミステリ仕立ての4巻も捨て難いが。本編で地味だったキャラにもスポットが当たるのは嬉しい。



「銀河英雄伝説読本」

(著) 田中芳樹
(刊行) 徳間書店
(ジャンル) 短編集+ファンブック
(ランク) Bクラス
(付記) この本のみに収録されている短編小説が入っているので、「銀河英雄伝説」ファンを公言する人はもちろんチェックすべき。そこ以外は「銀英伝」ビギナーにも優しいエンサイクロペディア的な代物になっている。ファン向けアイテムでは終わっていないので、購入する価値はある。



「キング・コング」

(著) 田中芳樹
(刊行) 集英社文庫
(ジャンル) 同名映画のノベライズ
(ランク) Bクラス
(付記) 最初に明記しておくが、田中芳樹はリメイク版の映画を観る前にこれを執筆している。内容は怪獣パニック物と言うよりは、秘境冒険小説と表現した方が近い。巨大昆虫や滅んだはずの恐竜など、もはやキング・コング要らないのでは?とすら感じるオールスターっぷり。さすがは「白夜の弔鐘」が売れていれば冒険小説家になっていたのでは、と言われていた田中芳樹だ。地球空洞説や古代文明を絡め、スケールの大きさに胸が躍る。最大の難点はメインカップルの性格設定で、女は仲間を殺したコングを優先し、男は知識欲を優先してしばしば女を忘れる。何に主眼を置いて読めば良いかに戸惑った。



「禁断の天気予報」

(著) 山下定
(刊行) メディアワークス・電撃文庫
(ジャンル) お天気ノンストップコメディ
(ランク) Dクラス
(付記) 大ハズレ。コギャルが気象予報士になって〜ドタバタという内容。下らな過ぎるキャラクター達が、バカ過ぎる行動に終始する。何が伝えたくて執筆したのか理解不能。擬音や絶叫台詞が乱舞し、センスのある中学生なら充分に書けるレベル。オチも最悪だった。所々文章を大文字で印刷したり、何から何まで徹頭徹尾ダメ。イラストはMaruto!



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