小説書庫 と〜

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○ 「東京皇帝☆北条恋歌」
○ 「とある魔術の禁書目録(インデックス)」
○ 「とくまでやる」シリーズ
○ 「トリプルプレイ助悪郎」



「東京皇帝☆北条恋歌」1〜3巻

(著) 竹井10日
(刊行) 角川書店・スニーカー文庫
(ジャンル) 独裁的学園ラブコメ
(ランク) Cクラス
(付記) 著者は涼宮ハルヒのメインヒロインにした「マブラヴ」がやりたかっただけなんだろうなあ、とつくづく思う。ノリだけ突き進んでいるせいか、シリアスとコメディの両立には至っておらず、中途半端な印象が残る。主人公と来珠の馴れ初めを2巻に持ち越した事と、プロローグ部分で主人公がいずれ皇帝に即位する事を明かした事で、その悪い印象はさらに強くなってしまった。タイトルにその名を冠している恋歌よりも来珠のインパクトがかなり強く、タイトルは「魔神宰相☆南徳原来珠」の方がよっぽどふさわしいのではなかろうか。あと文章の面白さは相変わらずなのだが、パロディの元ネタを実名で出すのはいかがなものか。そして「こんなの書いてないで『ポケロリ』の続き書けよ……」と読む前に愚痴っていたら、まさかの形で作品がクロスしていて目が点に。なんだかどんどん恋愛関係がドロドロしてきて、売りの明るさも楽しさもなくなってしまった。



「とある魔術の禁書目録(インデックス)」第1巻

(著) 鎌池和馬
(刊行) メディアワークス・電撃文庫
(ジャンル) 異能力学園アクション
(ランク) Cクラス
(付記) イラストは灰村キヨタカ。第1巻という事もあり顔見せ的印象が強く、ストーリー的にはあらすじを超えたものは大して見られなかったが、設定としては充分に読者を惹きつける物があるので、今後の展開に期待したい。主人公がやけに大人びていて、少々感情移入が困難だったので、大学生ぐらいの設定でも良かった気がした。不幸キャラという設定は好みなのだが。TVアニメ化もされた。



「とくまでやる」シリーズ

(著) 清涼院流水
(刊行) 徳間デュアル文庫
(ジャンル) ノンストップバトルミステリー
(ランク) Cクラス
(付記) 全3巻。不条理が蔓延する内容に終始置いて行かれっぱなし。俗悪な少年漫画のようなパワーバランスインフレや、死んで欲しくないキャラをあっさり切るなど、望まない方向にばかり進行する。著者の自己満足としか取れない展開に言葉遊びの数々、もう信じて付いていかない方が身のためかもしれない。1巻だけで終わっていれば名作だったのに。



「トリプルプレイ助悪郎」

(著) 西尾維新
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) JDCトリビュート
(ランク) Bクラス
(付記) イラストはのがるわこ。西尾維新が清涼院流水の世界とコラボした「JDCトリビュート」の第2弾。第2弾刊行が発表されてから随分な期間待たされたが、待った甲斐があった。叙情トリックを連発し、読者のミスリードを誘発しまくる、しっかりとしたミステリとして楽しめる内容。キャラ数は少なく、作りとしては非常にシンプル。だが、西尾維新流の小説論(伏線の張り方や推理小説の書き方など)を読める一冊でもある。難点としては、前作に比べるとタイトル名になっているキャラの魅力がかなりなくなってしまった事(勘繰郎のキャラが立ち過ぎていたせいもあるが)。手軽に読み切れる良作。



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