小説書庫 ま〜

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○ 「微細回路少女師団(マイクロサーキットガールズ)」
○ 「マヴァール年代記」
○ 「魔性の子」
○ 「魔大陸の鷹」
○ 「マリア様がみてる」シリーズ
○ 「マルドゥック・スクランブル」



「微細回路少女師団(マイクロサーキットガールズ)」

(著) 山下卓
(刊行) メディアワークス・電撃G's文庫
(ジャンル) 秘密学園少女ミステリ
(ランク) Bクラス
(付記) チャラチャラした代物かと思いきや、結構ミステリとして普通に楽しめた。最大の難点は、根幹の謎がこの一冊だけでは解かれていない事。表題の名前が出てきたのも本当にラストだったが。ある意味TVアニメ「少女革命ウテナ」的世界の中で、なかなか骨太な読み応えがあった。「カバーイラストに騙されてはダメだなあ」と改めて思った。



「マヴァール年代記」1〜3巻

(著) 田中芳樹
(刊行) 講談社文庫
(ジャンル) 幻想歴史ロマン
(ランク) Bクラス
(付記) 中世ハンガリーをモデルとする戦乱の物語。「かつての学友3人に野心が絡んだ時、歴史は大きく動き出す」というあおりからして引き込まれる。リドワーン卿とアンジェリナ姫夫妻はうらやましいまでのベストカップルだ。カバー&本文イラストは「アルスラーン戦記」でも同著者とコンビを組む天野喜孝。出版社を変えて続刊している。



「魔性の子」

(著) 小野不由美
(刊行) 新潮文庫
(ジャンル) ミックスドホラー
(ランク) Bクラス
(付記) カバーイラストは山田章博。解説は菊地秀行。後のヒットシリーズである「十二国記」につながる作品。ホラーでありながらも、どこか叙情的な印象を与えてくれる得難い作風が魅力。集団ヒステリーに陥った人間の恐ろしさをまざまざと思い知らされる。様々な戦慄を我々に呼び起こさせる、モダンホラーの新境地。



「魔大陸の鷹」全3巻

(著) 赤城毅
(刊行) 中央公論新社
(ジャンル) 痛快冒険活劇浪漫
(ランク) Cクラス
(付記) 時は大正、手には名刀菊一文字、美女と美少女を引き連れて複葉機で大空を駆け巡る和製「インディ・ジョーンズ」とでも呼ぶべき小説版。あの京極夏彦が「キャラ立ち過ぎ!!」と絶賛している。赤城毅の鮮烈なデビュー作品でもある。現代では珍しい作風と言える。



「マリア様がみてる」シリーズ

(著) 今野緒雪
(刊行) 集英社・コバルト文庫
(ジャンル) 大騒ぎ学園コメディ
(ランク) Bクラス
(付記) 多数の男性読者を獲得した少女向け小説。女子高という舞台設定や魅力的なヒロイン達だけにとどまらず、目の肥えた人達をも満足させる筆力がある。最大の難点は展開を引っ張り過ぎる所で、「あと一歩」というのに数冊を費やし、その間に外伝などを挟まれるとさすがに幻滅させられる。各種メディアミックも成功し、百合ブームの火付け役かつ金字塔となった。イラストはひびき玲音



「マルドゥック・スクランブル」全3巻

(著) 冲方丁
(刊行) ハヤカワ文庫
(ジャンル) 次世代型リアルフィクション
(ランク) Cクラス
(付記) 「和製サイバーパンクの金字塔」「アニメ化の企画が持ち上がっては消えている」などという評判は事前に聞いていたが、なんとなく漫画「銃夢」のような感じかな?と予想していたら……なんだこれは。1冊分以上ギャンブル描写が延々と続いており、まるで漫画「カイジ」のノベライズでも読まされているのかと思った。ラスボス的なキャラも非常に地味で、これなら1巻の変態暗殺集団を引っ張った方がよっぽど正解だった気がする。全編に渡ってエロ&グロが散りばめられているが、必要以上で鼻につく。恋人ポジション(?)の変身ネズミにしろ何にしろ、設定は派手だが、ストーリーとしては「全てを失った少女が新たな人生を歩み始める」で済む内容。正直言って何を伝えたいのかが不明瞭な消化不良感が読後に残った。日本人離れしたセンスのレトリックには感心させられたが、それがなければとても最後まで読み切れる代物ではなかった。評判に踊らされて期待し過ぎないほうがいい。



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