小説書庫 し〜

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○ 「自殺サークル」
○ 「自転地球儀世界」シリーズ
○ 「死神のキョウ」
○ 「死のロングウォーク」
○ 「灼眼のシャナ」シリーズ
○ 「十四歳、ルシフェル」
○ 「女王陛下のえんま帳 『薬師寺涼子の怪奇事件簿』ハンドブック」
○ 「少年探偵虹北恭助の冒険」
○ 「私立霧舎学園ミステリ白書」シリーズ
○ 「紳士遊戯」
○ 「新宿少年探偵団」シリーズ
○ 「新本格魔法少女りすか」シリーズ
○ 「人類は衰退しました」シリーズ



「自殺サークル」

(著) 松下定
(刊行) エニックス
(ジャンル) 同名映画のノベライズ
(ランク) Sクラス
(付記) とにかく大勢の人間が、まるで紙屑のようにどんどんどんどん死んで行く、しかもあっけらかんと。読者であるこちらとしては、ただただそれに振り回されるだけ。胸くそが悪くなりっぱなしなのだが、ページをめくる手ももどかしいぐらいに先が気になって仕方なくなる。



「自転地球儀世界」シリーズ

(著) 田中芳樹
(刊行) 角川書店
(ジャンル) 異世界冒険ファンタジー
(ランク) Cクラス
(付記) シリーズ2巻を所有。勝手に自転する地球儀は何と異世界への入り口だった、という異色の作品。叔父と姪という、珍しいカップリング。両世界の融合具合が見所か。全5巻構想らしいのだが、案の定著者が放置のあげく続きを書く気をなくし、他人に丸投げしてしまった。



「死神のキョウ」1〜5巻

(著) 魁
(刊行) 一迅社文庫
(ジャンル) スラップスティック学園ラヴコメ
(ランク) Aクラス
(付記) イラストは桐野霞。「キョウ」と名が付くツンデレヒロインを書かせれば宇宙一のクリエイターである魁初のオリジナル小説。電車内で読んでいて笑いを堪えるのに必死だった。さすがのテキストセンスだと唸らされた面白さ。後半の展開との落差の付け方もかなりのインパクト。設定などはありがちだが、類似品とはれっきとしたレベルの差がある。もしかしたらゲームシナリオライターよりもこちらの能力の方があるのかもしれない。



「死のロングウォーク」

(著) スティーヴン・キング
(刊行) 扶桑社ミステリー
(ジャンル) 絶望的な青春
(ランク) Sクラス
(付記) 近未来のアメリカ、14〜16歳の少年100人が、最後の1人になるまでひたすら歩き続ける競技「ロングウォーク」、次々と体力と精神力の限界を迎え、脱落し、射殺されていく少年達の狂気と正気の狭間で揺れ動く心理描写に戦慄を覚える。キングが「リチャード・バックマン」名義で著した作品。



「灼眼のシャナ」シリーズ

(著) 高橋弥七郎
(刊行) メディアワークス・電撃文庫
(ジャンル) 非日常アクション
(ランク) Cクラス
(付記) 元々が1冊で完結する予定だった物が人気爆発し、思わぬ長寿シリーズになってしまったがためにダラダラと引き延ばされ、さらには途中に外伝や短編集を挟み、読者をイライラとさせる。いとうのいぢが作画したシャナというヒロインの魅力が突出した作品であり、無闇やたらと固有名詞を押し付けてくる作風には疲れる。各種メディアミックス展開もされたが、原作ファンを納得させる物はない気がする。



「十四歳、ルシフェル」

(著) 中島望
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 復讐のサイボーグアクション
(ランク) Bクラス
(付記) 無敵の身体と能力を持つサイボーグ、しかし精神は14歳のまま、その狭間で苦悩する主人公の葛藤が読みどころ。アクションとは言え、主人公の戦闘能力が圧倒的過ぎるので、スリルとは無縁。いっそ爽快感すら憶えるほどの復讐劇の簡単さ。読み易さもなかなかだが、この著者特有の整合性のなさも健在なので要注意。



「女王陛下のえんま帳 『薬師寺涼子の怪奇事件簿』ハンドブック」

(編) らいとすたっふ
(刊行) 光文社
(ジャンル) 「薬師寺涼子の怪奇事件簿」ハンドブック
(ランク) Aクラス
(付記) 何と3日で増刷が決まったらしい。垣野内成美による美麗特大ポスター付き。同先生による漫画、田中芳樹との対談も収録。他にも書き下ろし短編小説(何と涼子の姉が登場。さらには幼少期の涼子まで見られる)、カナダ取材記、エンサイクロペディア、西澤保彦による頭の悪くて痛いエッセイなど、コンテンツが充実している。ファンには必携のアイテムと言える。



「少年探偵虹北恭助の冒険」

(著) はやみねかおる
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 新本格ジュブナイルミステリ
(ランク) Dクラス
(付記) 小さな商店街にある、古本屋にいる小学6年生の名探偵、虹北(こうぼく)恭助の冴え渡る推理が小気味良い。作者のはやみねかおるは小学校教師にして「児童向け推理小説書き」、なので本物志向の人には少し物足りないだろう。人物設定にクセがありすぎる印象も受けた。イラストは可愛い。



「私立霧舎学園ミステリ白書」シリーズ

(著) 霧舎巧
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 学園青春ミステリ
(ランク) Bクラス
(付記) 「ライバルは金田一少年の事件簿!」をスローガンにスタートしたラブコメミステリ。毎回毎回きちんと舞台や仕掛けを変えて来る技術には舌を巻く。ミステリとしてもちろん楽しめるが、キャラクター物としてもがんばっている。やや暴走気味のキャラが多いのが難点だが。何種類もの楽しみ方ができる良作。



「紳士遊戯」

(著) 赤城毅
(刊行) 光文社
(ジャンル) ペテン師コンゲーム小説
(ランク) Cクラス
(付記) カバーイラストは村田蓮璽の手による物だが、残念ながら挿絵は入っていない。内容的には、ヒロイン(?)・るぅの魅力に尽きる。帯のコピーなどの煽り文章があまりにもご大層なので、過剰な期待はしないように。ミステリでも冒険小説でもないので、評価に困る作品。かなり読者を選ぶだろう。



「新宿少年探偵団」シリーズ

(著) 太田忠司
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 新宿少年探偵団
(ランク) Bクラス
(付記) シリーズ全9巻所有。江戸川乱歩へのリスペクト&オマージュが随所に見られる。「探偵団」と言うよりは、途中から超能力者バトルアクションになってしまったのが残念。最終巻で全ての謎も正体も一切合財明らかになる収束感は見事だった。実写映画化もされたが、原作へのリスペクトは一切感じられなかった。



「新本格魔法少女りすか」シリーズ

(著) 西尾維新
(刊行) 講談社ノベルス
(ジャンル) 魔法大冒険
(ランク) Cクラス
(付記) 2作目になってコツを掴んだか、1作目にあったような探り探りの雰囲気はなくなった気がした。戯言シリーズ以上に癖の強い文章ではあるが、書きたい事を伸び伸びと、時に暴走しつつ快走。徐々にりすかが後ろに下がり、新キャラメインで進む事に面食らったが、実は最初からこちらの方が面白かったような。可愛げのない主人公の身辺の掘り下げも進み、物語を続けて行く下地は整ったと言える。全4巻の予定。イラストはカプコンの西村キヌ



「人類は衰退しました」1〜3巻

(著) 田中ロミオ
(刊行) 小学館・ガガガ文庫
(ジャンル) 幻想SF
(ランク) Dクラス
(付記) 美少女ゲームシナリオライター・田中ロミオのライトノベルデビュー作。著者自身「いくらでも続けられる」と語るように、やりたい事だけをやりまくったシリーズ。電波どころの騒ぎではなく、ついていけない読者ははるか後方に置き去りにしたまま突っ走る。このイカレた世界にようこそ、正気でいられるなんて運がいいぜYou。ロミオの事だからこの一見何も考えてなさそうな作品の中にも、それはそれは深遠で壮大なテーマが隠れているに違いないが、私には全く肌に合わなかったのでもう付き合えない。さよなら人類。



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