場 所 | 屋久島・種子島報告 |
期 日 | 2012.04.29(日)〜05.03(木) |
メンバー | L:鈴木和 堀江 梅田 今野 谷 渡邊 6名 |
記 事 |
○コースタイム
4/29 羽田(8:05)−鹿児島空港(9:55/10:40)−鹿児島港(11:32/13:20)−宮之浦港(15:10)−安房民宿(16:00) 4/30 民宿(4:00)−屋久島自然館(4:20/4:40)−荒川登山口(5:20/5:45)−大株歩道入口(8:20/)−ウィルソン株(8:45/9:00)−縄文杉(10:20/11:10)−大株歩道入口(13:10/13:25)−荒川登山口(16:00/16:30)−屋久島自然館(17:10/)−民宿(18:00) 5/1 民宿(4:00)−淀川駐車場(5:20/6:00)−淀川小屋(6:50/7:00)−花之江河(8:30/8:50)−投石平(9:30/9:45)−安房岳水場(10:15/)−宮之浦岳(11:40/12:30)−最後の水場(13:40/)−黒味岳分岐(14:45/15:15)−淀川小屋(16:40/17:10)−淀川駐車場(17:45/18:00)−民宿(19:30) 5/2 民宿(9:40)−千尋の滝(10:20)−トローキの滝(11:00)−大川の滝(12:00)−尾之間温泉(15:00)−民宿(16:00) 5/3 民宿(7:40)−志戸子ガジュマル公園(8:50/9:00)−宮之浦港(10:00)−種子島西之表港(10:50/11:10)−宇宙センター(12:30/14:30)−歴史民俗資料館(15:00/15:20)−雄龍・雌龍の岩(15:30/16:00)−種子島空港16:20/17:25)−鹿児島空港(17:55/19:20)−羽田(21:00) ○記事 前から企画をあたためていたが、今回屋久島訪問の経験がある、堀江さん、谷さんの2人と未経験の梅田さん、今野さん、渡邊さん、鈴木の4人の総勢6人で屋久島・種子島を探訪することとなった。 出発前の天気予報では、現地での滞在中は、全て天候は悪い予想であったが、幸い宮之浦岳登頂日は、天気に恵まれ、無事登頂することができた。以下現地での行動記録である。 4/29 羽田−鹿児島間の空からは、まだ白い日本アルプスの峰々を楽しむことができたが、鹿児島港からの高速船は、波のしぶきをあびながら高速で飛ばすだけの風情のない船旅であった。 宮之浦港に上陸し、レンタル車の手続きを済ませ、途中益救神社(やくじんじゃ)で道中の安全祈願をし、民宿へ向かう。 お世話になる松峰荘は素泊民宿ではあるが、部屋の造り、設備共、想像していたのより良かった。 天候にらみで、明日は、縄文杉コースを探訪することとした。 4/30 未だ暗い午前4時にもかかわらず、雨の中、続々と登山者が到着し、シャトルバスに乗替えていく。混雑する荒川登山口で朝食もそこそこに雨の中を出発する。トロッコ路にツアーの大集団が連なり、ツアーガイドが大声を上げながら先導していく。小杉谷を過ぎる頃から、パーティ間にばらつきが出始め又、休憩するパーティも現れ、少し周りは静かになってきた。それにしても縄文杉の人気のすごさに圧倒される。三代杉、仁王杉とガイドの説明に耳を傾ける。その他にも無名杉の大木は至ところにあるが、本州の杉とは違う迫力がある。ウィルソン株に向かう分岐からいよいよ登りの山路となり、又、隊列の数珠繋ぎ状態が始まった。ウィルソン株には人が蟻のように群がっていた。大王杉、夫婦杉と通過していくががだんだん傾斜もきつくなり、息が切れてくる。目前の森がきれ、空が見えてくると縄文杉は近い。シャリバテになる頃、ようやく縄文杉と対面した。現在は展望台までしか近づけないが、十分その威容に圧倒される。縄文杉の先にある休憩所で一息入れる。それにしても訪問者の多さに驚く。特に小人数のガイド付きパーティが多く、又、若い女性が多く、我々のような高齢者のパーティは皆無であった。我々は1番バスで来たが、続々と2,3番バスのパーティがくるので、早々に引き上げる。、荒川登山口に着き、10時間の歩行を追え、無事帰りのバスの時間に間に合った。 5/1 民宿を4時に出発したが、既に駐車場は、満杯で、路肩に駐車する。今日も雨の中の出発となったが、晴の予報なので天候に期待する。淀川小屋までくだりが続く。昨日とは打って変わって静寂である。屋久島=縄文杉ではないと思うが、今日は静かな山行が楽しめそうである。淀川小屋で、再度身支度を整え、花之江河へ向かう。途中地元レスキュー隊の集団が怪我人救出のため我々を追い抜いていく。しばらくしてからその関係のヘリ音も聞こえてきた。緩やかな樹林帯を抜けると急に目前が開け、昨日からの景観とは違い湿地帯とその先に稜線が出現した。疲れが吹き飛ぶ瞬間である。昨日からあまり体調の優れない堀江さんを残して先へと進む。晴れ間の中、黒味岳の分岐を過ぎ、投石平を越えると大岩の景観が出現し始めた。登山道は足元を流れる沢の中にあり、又、地質が花崗岩のため水は澄みきっている。ルート上には投石岳、安房岳、翁岳とあるがいずれも山頂は巻いている。栗生岳のみ岩の間を通過していく。水場で休憩していても昨日と違い殆どすれ違う人もいない。霧が稜線にかかり始め、山頂も近づいてきた。最後の急登を終えると、山頂から人の声が聞こえてきた。12時前に念願の宮之浦岳へ到着した。霧の中、遠くは望めないが、雨にも降られず登頂できてラッキーであった。下山は疲れてはいたが、登りと違い軽快な足取りで下山する。堀江さんのメモを黒味岳の分岐で見つけ、淀川小屋で再会する。堀江さんは黒味岳登頂、付近の散策で過ごしていたとのこと。夕刻には天気予報が当たり、雨の中、駐車場へと急いだ。歩行12時間の宮之浦岳登頂を無事終えた。 5/2 今日は屋久島景勝地の探訪である。レンタカーで島内南回りコースでまず、 千尋の滝を目指す。遠くからしか望めないが、水量の多さに驚き、久し振りに滝に遭遇したという感じである。又、ここは、モッチョム岳の登山口でもあり、このモッチョム岳は、登頂意欲をかきたてられる姿をしている。トローキの滝、大川の滝と見学するが、西部林道から先は土砂崩れで通行止めになっていたので引き返す。帰途尾之間温泉に立寄り、太平洋を眺めながらこの3日間の疲れを癒す。 夜は安房の港街に繰り出し、レストランで、登頂祝いと慰労を行なった。 5/3 今日は種子島へ渡る日である。生涯初めての地、しかも離島となると特別な感じが沸いてくる。種子島宇宙センターは、島の南端にあり、港から車で1時間30分かかる。島の端までくると目前が急に開け、宇宙センターが出現する。入口にある模型のロケットさえも、本物と間違えてしまう。センター内の案内は無料のツアーバスがあるが満員のため、車で移動する。発射台等、ま近かで初めて見るものばかりなので楽しくなる。宇宙科学技術館も見学自由で宇宙に関する展示を開催している。 種子島の歴史民俗資料館、雄龍・雌龍の岩の景勝を見学し、種子島空港からプロペラ機にて鹿児島空港へと飛びだった。 今回は宮之浦岳登頂、、縄文杉探訪に種子島まで足を伸ばし、一部強行な行程もあったが、全員無事に探訪を終えることが出来た。屋久島・種子島は今回が最後と思っていたが探訪しがいのある島で又、再訪したいと思う次第である。 (鈴木和:記) |
屋久島 宮之浦港へ向かう高速船トッピー号 2012.04.29 鈴木 |
屋久島 益救神社で安全登頂祈願 2012.04.29 梅田 |
屋久島 まだ暗い荒川登山口 2012.04.30 梅田 |
屋久島 増水している小杉谷 2012.04.30 鈴木 |
屋久島 三代杉 2012.04.30 鈴木 |
屋久島 長いトロッコ路を経てウィルソン株へ着く 2012.04.30 梅田 |
屋久島 ウィルソン株の中からから見上げる 2012.04.30 鈴木 |
屋久島 ウィルソン株 2012.04.30 鈴木 |
屋久島 やっと対面できた縄文杉 2012.04.30 鈴木 |
屋久島 縄文杉 2012.04.30 鈴木 |
屋久島 淀川小屋 2012.05.01 梅田 |
屋久島 淀川 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 花之江河に出る 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 花之江河 2012.05.01 梅田 |
屋久島 稜線からは大岩の景観が続く 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 水場で休憩 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 頂上付近に霧がかかり始めた 2012.05.01 梅田 |
屋久島 頂上直下の最後の休憩 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 頂上はもうすぐ 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 宮之浦岳山頂 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 下山路からの栗生岳(クリオダケ) 2012.05.01 梅田 |
屋久島 栗生岳(クリオダケ)直下 2012.05.01 鈴木 |
屋久島 千尋の滝 2012.05.02 梅田 |
屋久島 トローキの滝とモッチョム岳 2012.05.02 梅田 |
屋久島 モッチョム岳の雄姿 2012.05.02 鈴木 |
屋久島 大川の滝 2012.05.02 鈴木 |
屋久島 西部林道付近に現れた屋久島鹿 2012.05.02 鈴木 |
屋久島 4泊お世話になった松峰荘 2012.05.02 鈴木 |
種子島 宇宙センター発射台の全貌 2012.05.03 鈴木 |
種子島 発射台前 これ以上は近づけない 2012.05.03 鈴木 |
種子島 展示してあるロッケットの模型 2012.05.03 鈴木 |
種子島 宇宙センター内の休憩広場 2012.05.03 鈴木 |
種子島 雄龍・雌龍の岩 2012.05.03 鈴木 |
種子島 鹿児島までのローカル便 2012.05.03 鈴木 |