天候:晴れ
○コースタイム
越生9:57/10:10−無名戦士の墓10:35−大高取山12:10−桂木観音12:45/14:40−東毛呂16:30
○記事
初めて大高取山を訪れたのは22年前の平成7年4月、故堀江氏の案内により越生梅林からの北尾根コースであった。それ以前から奥武蔵の東部・越生、毛呂山、日高地域の里山探索をライフワークとして足繁く通いこの地域を知り尽くした氏の紹介・案内による奥武蔵の「秘境」ハイクは20回余りに及ぶ。今回はこの地域で氏の足跡の最も濃く残るこのコースを選んだ。
越生駅前に集まったメンバーは7名、うち3名が80歳台というロートル部隊だ。土曜日というのに他にハイカーの姿は無く街もひっそりと静まり返っている。
駅前の県道を渡り正面の法恩寺に詣ですぐ北側の大観山参道を緩やかに登る。車道が終わると正面117段の石段の上に世界無名戦士の霊廟が仰がれる。参拝は石段下で済ませすぐ左手の水平捲道に入る。この道は案内書にも無いが早春ムードー杯の気分の良い遊歩道だ。しかしこの道はすぐ左方へ降ってしまうので右手へ細い踏み跡を登り大観山からの縦走路に合流する。
槍の植林帯のやや急な登りとなって越生神社からの直登コースに出ると直ぐに西高取山の頂上に飛び出す。ここにはベンチもあり越生や毛呂山の街が一望できる。小憩の後少し降って次の310m峰との鞍部に出ると左へ幕岩(展望台)への道が分れている。
このピークの登りがコースで最大60mほどの急登だ。目前に迫る大高取山がどっしりと大きい。ピークを越えた小鞍部からも幕岩への細道が分かれていた。小鞍部からは左手へ大高取山の肩といわれる稜線上の台地を目指して登る。
この「肩」の位置は2.5万地形図では頂上から100m位だが実際は200mほど離れているようだ。肩から右へ緩やかな尾根を登ると大高取山頂上に着く。以前は樹林に覆われうす暗く展望は無かったが東方が伐採され明るく展望がひらけていた。
ベンチも置かれて先客が2〜3組昼食中だった。我々は予定より大分遅れていたが後のお楽しみがあるのですぐUターン、空き腹を抱えて縦走開始、肩もパスして南下すると小ピーク桂木山で頂上の南端から急降下、眼下に桂木観音の本堂や鐘楼が望まれ境内に降り立つ。
山門前の展望の良い駐車場の片隅にシートをひろげお待ちかねの昼食・懇親会となる。
うららかな春の里山囲まれて至福のひとときを楽しみ、さて下山にかかる。車道を降り始めて間も無く虚空蔵分岐を過ぎて直進し車道が桂木川側ヘジグザグ降りが始まる所で車道を外れて直進する小道に入りショートカットを目指した。間も無く人家のある林道に出て、すぐ先で右手から釆る車道に合流するのを確認、後続の4人を待った。ところが20分余り待っても下りてこない。ここは何回か歩き見覚えがある所だ。
ケイタイでやっと連絡がつき東毛呂駅で落ち合うことに、山麓から駅まで3kmほどの舗装道歩きはキツかった。
(橋本:記)