『アソシエーション革命へ』について
Amazon.co.jp カスタマーレビューより


レビュー

 内容(「MARC」データベースより)
 「アソシエーション革命」を促している世界と日本のさまざまな現実を紹介し、その基本的目標、実践の基本諸形態や基本的価値を整理して提示。残された課題・未解決の問題を確認することによって、この流れを本格化させる。

目次

「アソシエーション革命」について
第1部 アソシエーション革命の構想(国家とアソシエーション
 P・ハーストの「アソシエーティヴ・デモクラシー論」
 過渡的時代とアソシエーション)
第2部 アソシエーションと経済システム(協同組合と社会経済システム―資源・環境問題の視点から
 現代資本主義におけるアソシエー

カスタマーレビュー

 おすすめ度:★★★☆☆ 変革理論の変革, 2004/03/20
 レビュアー: カスタマー   東京都中野区

 この本は、マルクスの変革理論そのものを変革しようとする野心作を目指している。

 従来のマルクス主義における国有化論的な全体主義に対する深刻な反省に立って、自由な個人の協同組合とその緩やかな連合(アソシエーション)として未来社会を展望している。しかも変革理論に留まらず未来社会の具体的構想とそこに至るための地道な実践も検討している。

 ただこの本の難点を言えば、加入も結成も自由な個人の自発的意思によってどうして具体的社会が作れるのか、マルクスの唯物論をルソー的な自由な個人の社会契約説にあまりに安易に解消してしまっている気がした。ものわかりのいい個人主義で、やや批判精神が希薄な気もする。

 同様のアソシエーション論は、同じ社会評論社から村上俊介等の『市民社会とアソシエーション』も出ていて、最近流行の感じがある。しかし、同じ出版社からは、まったく対照的なアソシエーション批判である青木孝平『コミュニタリアニズムへ』なども出版されている。

 著者たちには今後、アソシエーションに対する手放しの賞賛ではなく、こうした根本的な批判をも視野に入れたアソシエーション論の更なる検討を期待したい。


 おすすめ度:★★★★☆ 必読だけど・・, 2004/01/12
 レビュアー: kiyitijp   神奈川県 Japan

 「唯物論研究」に載った論文をさらに討議のすえ練り直した本。確かに新しい視点だが、現代政治のオルタナティブとなっているかといえば、やや力不足。今後の議論に期待したいがやはり読んでいて損はないように思う1冊。