『マルクス派の革命論・再読』について
社会評論社WEBSITES 読者カードより


 近年マルクス経済学及び唯物史観の書籍を書店で手に入れる事が極めて難しい中でこの本は決してマルクスは死んだのではないと言う事を実感させられる本であった。この本をきっかけに自分もマルクス及びエンゲルスの本を読み始めた。(千葉県在住、農業、33歳)



 いかにして改革、変革が国内外において来るのであろうか。いかにして国家を変えうるか。困難ではあるが機会が必ずや来ること、それが人間社会の礎であることが切々と書かれた書籍だ。(京都府在住、自営業、46歳)



 早速貪るように「トロツキー」のところから読んでいった。著者の柔軟な思索力は、新たな論点を含んでいて魅力に富む。トロツキーのソ連論の国家主義的偏りは、彼の反スターリン主義闘争における重大な弱点をなす。この国家主義の批判は適切である。エスエル「土地社会化」とボリシェビキ「国家化」の相違もまことに重大な問題である。クロンシュタット鎮圧が転機との規定は賛成だが、1918年2月中央アジア・コーカンドのムスリム大虐殺のもたらしたムスリム諸民族の総離反、18-21年初めの食糧徴発の農民層離反をも、もっと重視する必要があると思う。とにかく勉強になる本です。レーニン主義とスターリン主義の関係について「連続性の中の断続」は正しい。賛意を表します。(埼玉県在住、68歳)