唐Uつのドイツ舞曲より第5曲 k600 「カナリア」

2003年04月19日

 ドイツ舞曲などの軽い曲はモーツァルトが、当面のお金稼ぎに作ることが多かったので、お金に困った晩年になるほど多くなります。まぁ、ちょっと悲しい気もします。曲そのものは、社交の曲ですから、奥深いものはありません。この頃のモーツァルトの単純で澄み切った中にも何か心にしみこんでくるような(クラリネット五重奏曲やピアノ協27番のような)曲とは違い、表面上楽しいものが多いようです。以前に紹介した、「そり遊び」のように変わった楽器を使ったり、おもしろいパッセージをいれてたりして、社交の場を和ませたのでしょう。このk600の第5曲は、トリオの部分がカナリアの鳴き声に似ているということから表題がついています。珍しくピッコロを使用しています。      




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