悼フ曲「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」k520

2003年10月28日


 モーツァルトの歌曲は多くありませんが、どれも特徴があり、長くもなくとても聴きやすいと  思います。しかし、聴きやすいから安易な曲ということではないのは、みなさんしっての通り  だと思います。このルイーゼ・・・は短調ですし、ピアノの伴奏部分がかなりダイナミックにな  っています。k500番台ですから、曲が充実していますし、内容も濃いですよね。
     
            熱い幻想によって生み出され
            夢心地の時に この世へともたらされた者たちよ!
            滅びるがいい!お前たちの、憂鬱の子どもたちよ!
            
            お前たちがあるのは激情の炎のおかげなのだ。
            私は今、お前たちを炎に返してあげる、
            そして、夢見ごこちで作った歌のすべてを。
            なぜって、ああ!あのひとは私のためだけに
            歌ったのではないのだから。

            お前たちはいまもえている、そして、やがては
            お前たち愛する者たちよ、
            ここはもうお前たちの跡形もなくなるのだ。
            でも、ああ!お前たちを書きつづった男は
            きっと心の中でになお、長い間燃え続けることだろう。

     







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