
悼フ曲「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」k520
モーツァルトの歌曲は多くありませんが、どれも特徴があり、長くもなくとても聴きやすいと 思います。しかし、聴きやすいから安易な曲ということではないのは、みなさんしっての通り だと思います。このルイーゼ・・・は短調ですし、ピアノの伴奏部分がかなりダイナミックにな っています。k500番台ですから、曲が充実していますし、内容も濃いですよね。
熱い幻想によって生み出され
夢心地の時に この世へともたらされた者たちよ!
滅びるがいい!お前たちの、憂鬱の子どもたちよ!
お前たちがあるのは激情の炎のおかげなのだ。
私は今、お前たちを炎に返してあげる、
そして、夢見ごこちで作った歌のすべてを。
なぜって、ああ!あのひとは私のためだけに
歌ったのではないのだから。
お前たちはいまもえている、そして、やがては
お前たち愛する者たちよ、
ここはもうお前たちの跡形もなくなるのだ。
でも、ああ!お前たちを書きつづった男は
きっと心の中でになお、長い間燃え続けることだろう。
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