「山を見ないで木を見て分かること」
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 1試合の観戦で、サッカーの両チームの22人の選手すべてのプレーを見ることができるのか?

まず、確実に不可能です。では、何人のプレーを堪能すること事ができるのか?答えは4〜5人がせいぜいといったところではないでしょうか。現実に、スタジアムから帰る途中、ガンバの相手チームのプレーは、ほとんど見ていなかったなあって思う事もよくありました。

 サッカー専門誌やスポーツ紙の選手の採点で、納得いくケースが少ないのはそのためだと思っています。

 他の世界でも、踊りやダンス、バレエなどで全ての踊り手を見て評価することは、プロでもホントはかなり難しいということです。

で、私は、ガンバがF3を採用して以来の自称F3マニアなので99年シーズンは、宮本、ダンブリー、実好(斉藤)しか見てませんでした。代表戦、五輪代表戦でもF3の3人しか見ていない。

 そこで、気がついたのは、一般にはほとんど相手にされない意見かもしれませんが、ガンバのF3の方が、オリンピック代表より遙かに統率が取れており、ラインの上下が美しいと言うことです。同じ宮本のF3でも五輪代表では、必ず中田や辻本の動きが、宮本とずれていました。ガンバの宮本はピンチを凌ぐたびに試合中でも斉藤や実好に事細かに、F3の動きを解説します。その結果、斉藤、実好、ダンブリーの戦術理解は、見事なもので、99年セカンドステージで清水エスパルスに完勝したのは偶然ではありません。

 では、斉藤や実好たちガンバの選手は、代表や五輪代表の選手より戦術理解力が飛び抜けて高いのか?必ずしもそういうわけではないでしょう。むしろ、宮本の指導の元にある時間が長ければ長いほどF3は理解できる。それだけ、宮本は戦術を人に説明できる能力に長けているということでしょう。

ゆえに、秋田、海本、個人的な希望としては新井場等の1対1に強い選手たちがF3で使えるかどうかは、宮本と同時にF3をやってみないとわからないと思うのです。

 がんばれ!秋田!!

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